Archive for May 2005

31 May

デジタル一眼レフカメラの宿命、撮像素子へのゴミ付着問題に関する突撃記事

 最近、何かと物議をかもすレビュー記事が多かった「デジカメwatch」ですが、珍しく突撃取材系の企画があったのでご紹介しましょう。

 デジタル一眼レフカメラを使っていると、撮影した画像にポツポツと、小さな黒い影が意図せず写しこまれることがあります。
 これはCCD等の撮像素子の表面にあるローパスフィルターにゴミが付着し、その影が映ってしまう現象で、特に絞りを絞り込んだ撮影で目立ってきます。

 まあ、私が使用している機体(オリンパスのE-1)は、ある程度のゴミは超音波振動で弾き飛ばす機構付のモデルなので、普段はそれほど意識せずに、屋外でもレンズ交換しまくっています。
 そして、そんな使い方でもほとんどの場合、余程極端に絞り込まなければ気になるゴミの写りこみはありません。
 とはいえ、それでも時々、「やられたっ!」と思う事があるのは確かです(で、そういう時に限って、レタッチでもきついだろ、という派手なものが着く:笑)。

 そんな厄介な「ゴミ問題」解決のためのひとつの取組みとして、光学機器の大手メーカー、ニコンは、ユーザーが個人でローパスフィルターを掃除できるようなキットを販売しています。
 しかし、実際にそれを使うのは自己責任になる上に、それなりに使いこなすには習熟する機会が必要、という訳で、こんな突撃レポート系の体験記事が組まれたようです。

 受講無料、ニコンの「ローパスフィルター清掃講座」体験記
 〜自己責任のゴミ取り作業に度胸を付けるには!?

 なんか、副題の「度胸をつける」というフレーズと、本文の頭にある注意書きに一抹の不安を感じるのは私だけでしょうか?(^^;)

 しかし、内容的にはデジタル一眼レフのCCDやCMOSなどの撮像素子表面にゴミが付着する基本的なメカニズムと、間違ったローパスフィルターの清掃方法が事例として出ていますので、デジイチ初心者には参考になる内容でしょう。
 このゴミ問題に関しては、私は今までそんなに強く意識していなかった事ですが・・・こういう記事を読むと、ちょっと気にした方がいい感じがしてきますね(^^;)。
 まあ、ウチのE-1は本業多忙期に、ファームウェアのバージョンアップついでにクリーニングしてもらったので、ある程度は大丈夫になっていると思いますが・・・。

 ちなみに、私がこの記事で一番ツボに響いたのは、中ほどの「■ゴミはどうして付着するのか?」の項にある講師のお言葉の中の一文。

 「飛行機の床にうっかりとカメラを置いてしまったんだす……」
 (↑2005年5月31日現在の原文そのまま)

 ・・・いなかっぺ大将だすか?(大爆に加えて激古)
 まあ、今回はダストの話だすし、これくらいの誤植だったら、マニアの皆様もネタ的にOKだすね。
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エアリア更新!

 3年ほど使っている昭文社の登山地図、通称エアリアの奥多摩エリアを、いい加減、更新する事にしました。
 このエアリア、マメな人は毎年更新しているらしいですが、あまり大きな変更がなければ5年以上使っているという人もいて、ハイカーにもいろんな人がいるものだと思わされます。

 激しい人の中には、シーズン中、2回も買い直したという話を聞いた事がありますが、その理由が2回ともフォーストビバークで火を起こすのに使ったから・・・というのにはぶっ飛びました(エアリアを買う前に、山スタイルを考え直した方がよいのでは?)。

 さて、せっかく更新したので、新旧のエアリアを見比べて、変更されている点を調べてみました。

 まず最初に目に付いたのは、石尾根で三ノ木戸山付近から三ノ木戸林道終点に下りてゆく道が、「迷」マークはそのままに、実線(一般登山道)から破線(不明瞭な道)になった事です。
 以前、この道を下山に使ったとき、あちこちに仕事道の分岐があり、そのうちの何箇所かは、周辺で伐採作業が継続中のためか登山道並に使い込まれていて、2回ほど変な方向に導かれた事を覚えています(登り返すのが大変だった)。
 なるほど、あの道筋は破線になりましたか、納得。

 その他、げっ!と思った所では、石尾根沿いにあった「お花畑」の表示が消えてしまい、かわりに七ツ石山〜小雲取山間には「マルバダケブキ」の文字が・・・。
 ああ、ついに石尾根は「シカまたぎ」しか生えないと、正式に認められてしまったのね、と、これはちょっと悲しくなる修正です。
 ちなみに、マルバダケブキはアクが強すぎてとても不味い(微弱な毒性物質を持つ)植物で、数が増えすぎて食糧難が深刻な奥多摩のシカも、無視して南下したといういわく付きの植物です(ゆえに「シカまたぎ」と呼ばれる)。

 それから細かな所では、長沢背稜の「ヤケトノ頭」が正式表記に直っていたり(過去版では「ヤケノ頭」になっていた)、蕎麦粒山に鳥屋戸尾根を直登するルートが乗ったなどのマイナーチェンジがされているようです。
 あとは、「水と緑のふれあい館」が表記されるようになったり、天祖山の雨量観測計や「ナギ谷ノ頭」が地名として追加されたとか・・・。

 それにしても。
 こんなにたくさんの変更を知らずに、この山域に足を踏み込んでいた私って。

 やっぱ無謀ですか?
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30 May

雨の日には、『こいつ』が出てくるのを忘れてた。

 本日、東京は久々に土砂降りと言っていいレベルの雨が降りました。
 今年は雨が少ない、と、しきりに騒がれているので、まあ、たまには降ってもいいかもしれません。
 ・・・が、何で私が外仕事の日に限って降るんだよ・・・。

 という、毎度ながらの不幸自慢はさておき。
 本日の帰り道での出来事。

 相変わらずの雨の中、暗くなった道を会社から駅に向かって歩いていると、足の裏、つま先の方に「んにゅっ」という感触と、「キュッ」という声が・・・。
 何だ?と思って足下を見ると・・・。

 ああ、なんだ、今年もここにいたかヒキガエル君。

 ・・・って、お前、ここは渋谷区っ!!

 と言っても、繁殖期(産卵期)には千代田区でも新宿区でも豊島区でもおかまいなしにノソノソ歩いている(※)連中なので、渋谷にいても全然不思議ではないわけですが。

 でも、お前、産卵期はとっくの昔に終わってんだろ!!

 といっても、気に入ったらそこに居着いちゃう習性もあるようなので、この辺もしょうがないとして。

 だが絶対これだけは言っておきたいのは、踏まれる前に逃げろ!!

 今回は、まだつま先に全体重を乗せる前に気づいたから良かったようなものの、私ぁ自分の足の裏で『平面ガエル』を作る気はないぞっ!!

(※)
 ヒキガエルは、産卵期には信じられないほど遠方から、産卵場所になる池などに集まってくる習性があります。
 おかげで、新宿公園(都庁のすぐそば)の「ナイアガラの滝」でも、組んず解れつの「蛙合戦」をやってやがるという、なかなかタフな連中です。
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しばらくの間・・・

 「表」にはネタになるようなネタがないので、「裏」ことこちらのブログのみ更新でマターリ行きます。

 え?何で「表」向きのネタがないかって?
 しばらく、週末には色々予定が詰まっていて、どこにもお出かけできそうにないからです(そんだけ ^^;)。
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29 May

『渡り鳥、海岸で大量死』・・・って、毎年の事ですが・・・。

 また朝日新聞が、微妙に解釈の分かれる報道をやってくれています。

 渡り鳥、海岸で大量死 餌捕れずに衰弱か 千葉〜福島
 →朝日新聞のニュース速報に飛びますが、2〜3日で飛べなくなると思います。

 記事の内容だけ見ると、ハシボソミズナギドリの死骸が大量漂着する事が異常な事態に見えるかもしれませんが、これは大なり小なり、毎年見られている現象です(ただし、短期間のうちに局所的な範囲で1,000羽の死骸を確認したということが、例年に比べて大規模なのか小規模なのかは、私にはわかりませんが)。

 詳しい事は、鳥類に詳しい皆様に援護いただきたいのですが、この時期にハシボソミズナギドリの死骸が大量に日本の海岸に漂着することは、特に珍しい事でも何でもなく、渡りの過程で衰弱した個体が、(嫌な言葉になりますが)「間引き」されているだけに過ぎない話だと私は理解しています。
 要するに、この試練を乗り越えられない弱い個体はここで脱落し、強い個体のみが生き残り、その遺伝子を子孫に残すという、自然のシステム(生物の生存戦略)の一環に過ぎない訳ですね。
 しかし、こうした背景を抜きにした報道では、これが「異常な事態だ」と受け取られかねない危険性をはらんでいると思います。
 この記事では、なぜこうした大量死が「毎年起きていることだ」という事もあわせて紹介しないのか、私には不思議です。
 (例えば、「毎年起きている事だが、今年は異常に多い」という感じの記事だったら問題ないと思うんですが・・・)

 朝日新聞の環境系報道には、何でか、今回のように原因や背景が曖昧になって、一般読者が混乱するような内容の記事が多くあるのが困り者です。

 過去には、都市部のジャコウアゲハがホソオチョウという外来種との競争に負けて数を減らしている、なんて報道がありました。
 記事の内容だけ見ると、ホソオチョウを根絶やしにすれば、ジャコウアゲハも復活する、と取れる内容でした。
 しかし、実際にジャコウアゲハが都市部で減っているのは、都市部の開発が進んで空地が減り、ジャコウアゲハ(及びホソオチョウ)の幼虫が食べる「ウマノスズクサ」という空地雑草型の植物が生育する基盤が少なくなり、おかげでジャコウアゲハのような大型のチョウは生きて行けなくなっている事が主要因なんですけどね。
 んで、空白地になった場所に、ホソオチョウのような体が小さくて、餌も少なくてすむチョウが入ってきているだけで・・・(ただし、外来種が国内で無作為に発生している状況は、どう考えても好ましくない事は間違いありません)

 つまり、一昔前と現在とでは、ヒトと自然環境の関わり方が激変してしまったため、それによってちっぽけな虫でさえ、生存が危うくなっている地域があると、そういう背景が説明されなければ、読み手側は「悪者を取り除け!」という短絡的結論に行き着いて終わりになってしまいかねません(近年の環境問題は、そんなに単純じゃない)。

 そういう誤解を避けるため、もうちょっと、正確な報道をお願いしたいものです。
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