Archive for November 2005

30 November

忘れた頃にPENTAX。ソニー製CCD不具合問題の不発弾発覚!

 会社の近所に新しくできた、「薬膳スープのラーメン店」とかいう場所で、「自慢の味」という坦々麺を食べてみましたが・・・。

 見た目は白湯(ぱいたん)系スープでしたが、味は見事に白湯(さゆ)でした(爆)(想像してください。ただのお湯に浸された麺とモヤシの味を・・・)。
 加えて、トッピングの挽肉も、味がほとんどないってのはどうなんでしょうか?

 これは「坦々麺」ではなくて、「淡々麺」というオチを狙ってますか?もしかして?

 しかし、そんなネタには、店ごとぶっ壊せるくらいの、激しいツッコミを準備したいと考えている所です(ちなみに900円也。・・・おい#)。

 では本題です。
 10月頭〜中旬頃に、大いに話題になっていたソニー製CCDに存在していた不具合発覚に伴う、複数メーカーからのデジカメ大量リコールの件ですが。
 忘れた頃に、また一社、不具合報告が出ました。

 コンパクトデジタルカメラ をご愛用のお客様へのお詫びとお知らせ(PENTAXのサイトのニュースリリース)

 ペンタックスにも、ソニー爆弾が被弾・・・。
 これで、私がこの件で話題にしてきたメーカーは10社と、ついに二桁の大台に乗ってしまいました・・・。

 ペンタックスでも、不具合が発覚しているモデルは、やはり2003〜2004年に発売された機種であり、不具合内容も他社と同じようです。
 対応としては、不具合が発生した機体は無償修理となっており、これも他社と同じですね。

 この件に関して、先日、会社機体の修理のために訪れた某社のサポートセンターで、ちょうど症状がヒットしたデジカメを窓口に持ち込んでいる方がいらっしゃったので、係の方とのやり取りを横耳で聞いていると・・・。

 1.不具合CCDのロットが不明なため、どの機種のどの機番(シリアル)に使われたかはメーカーも把握できていない。
 2.当時のCCD製造者の検査基準では、適合品と判断されていたため、部品として採用した。
 3.CCDに不具合があるのは、公に発表している機種だけ。


 大筋で、上記のような説明がされていた。
 まあ、メーカーごとに事態把握状況には差があるものと考えられますが、2003〜2004年頃はデジカメの売上が伸びまくった時期でもあるため、大筋の把握だけでも相当な労力が必要とされているのかもしれません。

 ・・・それにしても、ソニー・・・。
 こんな所で不良品乱発させるわ、マルウェアをPCにぶち込む音楽CDを平気で売るわで、本ッ当に製品に対する「信頼性」が崩れまくってるんですけど。
 (というわけで、私はソニー製品は当面、買わないことにしている)

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29 November

アジア最大のカメラ・映像ショウ、PIE 2006の詳細が発表される。

 この季節、風の強い日の翌朝は、近所のケヤキ並木が凄いことになっています。

 ここのケヤキは樹木が大きく、葉の量も物凄いため、一斉に落葉が始まるこの季節、特に風の強かった翌朝には、歩道に落ち葉がしっかりと積もってしまいます。
 朝早くから、付近の皆様は竹箒を手に掃除をされていますが、とても片付けられる量ではないため、これから向こう一週間くらいは、落ち葉を踏みしめるカサカサという感触を楽しみながらの通勤になりそうです。

 では本題です。
 カメラショーやフォトエキスポから発展し、アジア最大のカメラ・映像ショウとなったフォトイメージングエキスポ(PIE 2006)の詳細が決定したようです。

 写真4団体ほかが「フォトイメージングエキスポ2006」の詳細を発表(デジカメWatch)

 今年末〜来年初の頃には、このPIE 2006への出展を見込んだカメラ、映像製品の新機種発表ラッシュがあるはずです。
 が、過去に「色々」あったため、私は興味減退中・・・。
 また、開催時期が超多忙期に重なるため、来年は余程見たいものがない限り、パスしようと考えています(-o-;)。

 あと、こういう場ではお約束の、「おねーちゃんに鼻息荒く群がる連中」対策として・・・
  『コンパニオンへの迷惑行為対策も強化され、別室での撮影会なども行なわれる。』
 という対策がとられるようです。

 しかし・・・毎年、大なり小なり、そういうブースは用意されていたのに、各社のプレゼンの時間になると、真面目に聞こうとしている人を押しのけて割り込んでくる「ねーちゃん撮らせろ!」な迷惑な連中は、沢山いたわけで・・・。
 こうした対処療法的な対策より、会場全体の雰囲気を、そういう連中がビビッて入りにくい(入ってきたら、確実に"浮く")ような雰囲気にして、「もとを断つ」ようにする方が、対策としては効果的じゃないかな・・・。

 具体的には、「ガチガチにビジネス特化した祭典」に転換しちゃうとか・・・(もちろん、出展側も入場者も、スーツにネクタイ着用が原則で、プレゼン視聴には名刺交換が必要、とか)。

 まあ、そこまでやると、本当に「ガチ」なお客さんしか来なくなって、収益がなくなるか(^^;)。
 (ってか、私も入りづらいって、そんなイベント・・・)

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28 November

軽く、恨み言をひとつ。

 「東京の住宅地内でハクビシンを見かけた」というネタを上げたばかりですが、都心部ど真ん中のアキバで、野生のタヌキが保護されるという騒ぎがあったそうです。

 タヌキ:東京・秋葉原に出没 「大捕り物」展開(毎日新聞)

 まあ、このあたりの神田川沿いでしたら、皇居外堀周辺〜御茶ノ水あたりに結構な規模の緑地がありますので、多分、この一匹だけじゃなく、他にも何匹か、この近くに土着の個体が住んでいると思います(渋谷の宮下公園〜明治神宮周辺にも、結構な数が住んでるらしいですから)。
 やっぱり連中はたくましい・・・って、こんな事がニュースになるってことは、そんなに東京は平和だったのか?

 しかし、まさか都心部土着の個体という可能性は、誰も考えないでしょうから・・・コイツはどこかの飼育施設に引き取られるか、遠くの全く知らない場所に放されるか、という運命なんでしょうね・・・。
 ああ、可愛そうに・・・(かといって、地域の土着個体であるか否かの判別も、また難しいことは確かなんですが ^^;)。

 では本題です。
 先日、自宅のPC(もちろんMacです)の調子が悪かったので、ドライブにMac OSのディスクを挿入し、Cキーを押しながら起動。
 ディスクドライブからの起動が完了した後は、セットアップツールを起動してHD上にOSのみ再セットアップして、一時間ほどで無事、完全復調しました。

 この、MacユーザーではSystem 7の頃(1990年代)から当たり前の「CD起動でOSのみ載せ換え」という作業が、Windowsではまだできないってのは、厄介ですよね・・・。
 初めて会社で触ったWin PCでOSが狂ったとき、Macの感覚でSEに「OSだけ載せ換える方法がマニュアルにないけど、どうやるの?」と聞いて、「そんな魔法みたいなこと、できるわけないだろっ!」と返された日は、懐かしいほど昔ですが・・・。
 (しかし、現行機種ではメーカーと機種によってはできる、という話を聞きましたが、本当なのでしょうか?)

 まあ、何でこんなことを書くかというと、また一台、社用機のWin PCのOSが吹っ飛び、HD上のデータが全て「持っていかれた」からです。
 あ〜、やれやれ、無駄な手間を取らせやがって・・・。

 こちらのWin PCの復旧作業は、HDを完全にクリーンにしてパーティションを割り付け、OSをインストールしたあとで、各種設定を「手入力」して再起動したらLANを認識せず(お約束だな〜)、あれこれ設定をいじって修正。
 その後、アプリケーションをいろいろ乗せて、バックアップしてあったファイルを載せて・・・と、何とか使える程度に復調するまで丸1日。完全復調には3日ほどかかりました。
 ちなみに、このHDぶっ飛びの結果、仕事は1週間ほど手戻りになっています(バックアップの周期がそんな感じだから仕方がない)。

 それにしても・・・なんなんだ、この復旧までの手間の差は・・・。
 ゲイツ氏の御母堂は、ホンマにヘビーユーザーなんやな〜(※)。

 と、こういう話をすると、「生涯是!」という知り合いに、Windowsの利点を昏々と説かれる訳です(^^;)。
 まあ私だって、100%、Mac OSの方が優れている、なんて言うつもりはありません(ようは、目的に応じて使い分ければいいだけの話で)。

 しかし、その知り合いが並べ立てた利点の中には、
  1.Windowsのみ対応のエロゲーが豊富
  2.Windowsのみ対応の
ウイルスが豊富

 という項目が含まれている訳で・・・。

 1.は一部の人たちにはとても重要な要素かもしれないので一応スルーするとして、2.明らかに利点じゃないだろ・・・(添付ファイル&パッチ当ての有無で「ロシアンルーレット」を楽しむような、ビミョ〜な性格ならともかく・・・)。

(※)
 Windowsの開発コンセプト会議において、ビル・ゲイツ氏は「ウチのママでもPCが使えるようなOSにする」と述べたという逸話があります。
 しかし・・・普段使用はともかく、トラブルが発生した瞬間に、「普通の人」では手に負えなくなると思うのは、私だけ?

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26 November

東京の住宅地を徘徊する動物の正体は・・・

 先週末はやたら寒かったのに、今週末はそうでもなかったです。
 それでも、近所の紅葉はどんどん進んでおり、今日は近所の団地のモミジの木が真っ赤に染まっていました。

 サクラ(ソメイヨシノ)は既に丸裸。イチョウも持って来週いっぱいという所でしょうから・・・冬が近づいてきましたね。

 では本題です。
 今日、外出先からの帰り道、暗くなった近所の裏道で、とあるお宅の庭から、するするっと出てきた動物がいました。

 んん〜?野良猫かな?
 と思っていましたが、外灯の逆光を浴びたその体を見ると、鼻先はネコより明らかに前に突き出し、体は前後に長く、足は短いという姿です。
 でも、大きさ的には、野良猫とあまり変わらないか、尻尾が長い分、大きいという感じです。

 で、道路を渡り切った所で、その動物は違うお宅の庭に侵入しようとして、ふとこちらに顔を向けました。
 そのとき、暗い中でもはっきり見えた、鼻筋に通った白い筋・・・。

 え?顔にあんな模様があって、ネコくらいの大きさで、ネコより鼻先が尖って、体と尻尾が長くて、足が短い・・・。
 その条件に合う外観の動物って・・・。

 は、ハクビシンだよ!

 慌ててその動物が逃げ込んで行ったお宅の庭をのぞきましたが、すでにその動物の姿はありません。
 しかし、あの鼻筋の白い模様は、間違いなくハクビシンそのものでした。

 最近は、山間部から山村域、里山地帯〜郊外住宅地へと、人家の屋根〜屋根を伝って勢力を広げている(ハクビシンは木登りが得意)という話をよく聞きますが。
 まさか、西の端っことはいえ23区の住宅地でその姿が見られるなんて・・・。

 しかし、最近は渋谷区のど真ん中でもタヌキが繁殖しているし、ニホンザルが麻布のど真ん中まで来てしまうこともありましたし。
 それに、ハクビシンも民家の屋根裏や物置小屋の片隅で繁殖したりしているので、都心部まで到達していても、何ら不思議なことはないとは思います。

 ・・・にしても、びっくりしたな・・・。

 あ、そうそう、ハクビシンはSARSの媒介動物として有名になってしまいましたが、あれはあくまでも食材として超過密な状態で養殖が行われ、感染症の蔓延が起こりやすかった個体群の話であり、さらにそれを人が食べた(高級食材なのだそうな)ために、ヒトへの感染が生じたようです。
 日本にいるハクビシンからは、まだSARSのコロナウイルスは確認されていなかったはず・・・。

 まあしかし、国内産であっても、野生動物(死骸や排泄物含む)に不用意に触るのは、どんな病原菌を持っているかわからないので、やめておいた方がいいですね(^^;)。
 (菌じゃなくて、寄生虫も色々持ってるし。マダニをはじめ、クリプトスポリジウムとか・・・)
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25 November

『下流社会』を読んで。・・・私の感想は、「ふ〜ん・・・だから何?」

 今朝、一番にフロアに来た人たちは、床にマグロが転がっている・・・つまり、昨夜飲みすぎた人たちが、死んだように寝ている姿を見たそうです。

 私が出社した時は、その人たちは「ゾンビ(つまり二日酔い)」になってフラフラ歩いていました・・・。
 ああ、なんてホラーな職場なのか・・・。

 ってか、いくら昨夜が某上司の「執行役員昇進に伴う栄転祝い」だったからって、翌日を考えずに飲みすぎだ!>ゾンビ達。

 では、本題です。
 最近話題になっているというこの本、私も読んでみました。



下流社会 新たな階層集団の出現


 しかし・・・何というか、読後に何の目新しい視点も価値観も提供されず、「ふ〜ん・・・だから何?」という、思いっきり中途半端な感じが残ったのは、何というべきか・・・。

 基本的に、この書の中では、「日本=首都圏」で完結しているようで、首都圏近郊の数百〜2,000人程度に対するアンケート結果だけで、「今の日本の社会はこんなに変容しているかもしれない」という仮説(筆者自身がそう言ってる)を述べている本です。
 で、筆者自身が認めるとおり、母集団が首都圏周辺在住者に偏向している上に、サンプル数が少なすぎるアンケートから求めた解析で、日本の社会構造全体の傾向を捉える、という試みは、乱暴と言わざるを得ません(というか、私は自分で前提が甘いと認めてるなら、本の内容の説得力がゼロじゃん、と言いたいですが)。
 しかも、調査手法にはWeb調査による部分がかなり多くを占めているようであり、こんな前提条件では、趣味の傾向が「パソコン/インターネット」に偏向するのは当然の結果だと誰もが予想できるはずですが、それを「下流」の特異的傾向と捉えるのは、データ処理の中立性に欠けると受け取られてもおかしくないでしょう。

 さらに、筆者のイメージする社会構造は、「首都圏在住者=上流」、「地方都市在住者=中流〜下流」という前提があるようですが、これもあまりに暴論であると言わざるを得ませんよね・・・。
 地方都市には、その地方の歴史と風土に由来する価値観が存在し、それは東京における価値観とはまた異なる次元で評価されるべきことだと私は思います。

 それに、アンケート調査をもとにした書というと、中立的な結果が得られているように見えますが、母集団の選定や質問構成から「統計のマジック」に至るまでをごくわずかに操作しただけで、簡単に自分の望む結論を誘導することが可能なことは、高校時代に数学の「確立統計」を学んだ方なら誰でもわかるでしょう。
 シンクタンクとはいえ民間企業ですから、研究者的正確性を持たせた統計調査を行うのは困難(クライアントの意向を反映させるのが前提)なのは当然ですから、データ解析結果を提示する場合には、集計(加工)後のグラフや数値表を出すだけでなく、少なくとも、生データや調査票の原票(アンケートの質問項目すベて)を明らかにしておかないと、「記述内容に対し、他者に判断を委ねるための情報」が不足しており、読み手に記述内容を判断してもらう書としては不適切です(←ここ、断言しておきます)。

 しかも、そうした「読み手が中立的思考で物事を考えるためのアシスト」が無い結果、この書に対する評価は盲従的な高評価と排斥的な低評価に二分され、中立的な立場からの考察がほとんどされないという「感情的な水掛け論」の状況が生まれていると思います。
 実際、私が見た書評の限りでは、この書を高く評価する人たちは、批判的な意見をもつ人たちを「下流の人間が、気まま勝手に生きることを否定されて必死になっている」という感情的な評価に走り、批判的な立場の人からは、肯定的評価に対し「若者世代を差別的に見下した見解を正当化するために、もっともらしいデータを引用もしくは加工しているだけの内容に盲従できる見識を疑う」という感情的な評価に走る傾向があるように受け取れます(それにしても、どちらも極端な意見ですな ^^;)。

 こんな意見の応酬が、進歩的討論でないことは、誰の目にも明らかでしょう。
 この状況からは、「世間を煽って本を売る」という目的は達成できても、「本書に示した内容をもとに、今後の社会構造のあり方を真剣に議論する」という方向の目標達成には程遠い結果になっていると言わざるを得ません。
 このあたりを、筆者はどう捉えているのでしょうか?

 とりあえず、本書に対しては、ここまで書いてきた内容が是正されない限り、私の中では、最初に述べた感想が変わることはありません(←ここも断言しておきます)。

 まあ、私が唯一、共感できたのは、若者がフリーターやニートに陥る心理の部分です・・・が、これとて、既に他の書物などで何度も語られていることですから、特に目新しいものでも、長々引っ張れる話題でもなかったですし・・・。
 「ここから新たな階層社会が生まれようとしている」と言われたって、所詮は筆者の仮定の話でしかないし・・・。

 何というか、結局、「だから何?」という読後感しか残りませんでした。

 というか、この本って結局、筆者の「仮説」を表現したものですから、考察的な部分は文末を全て「かもしれない」に脳内変換しないと、筆者の正しい見解として読めないんですよね?
 ・・・めっちゃ読みづらいって(^^;)。

 では、[more...]前文章の最後に。
 「自分らしさを探す」ことを「何もしない」ことの言い訳(口実)にしてフリーター生活に逃げていては、最後まで「何もできない人間にしかなれない」という点には大いに賛同します。

 ただし、「派遣社員」を同じカテゴリーに押し込むことは反対です。
 派遣社員の皆様の中には、結婚退職し、育児がある程度落ち着いた主婦層の皆様や、一度定職から身を引いた人が、再び仕事に出る手段としてこの制度を使っている場合が少なくありません(私のまわりにいる派遣社員の皆様には、正社員転換試験にチャレンジする人も多いです)。
 だから、「派遣だから腰かけ感覚であり、進歩性がない」というのは大きな間違いで、彼ら・彼女らは「正社員」に近しい「進歩的意識」を持っている人たちだと考えるべきだと思います。

 (そのほか、まだまだ続きますが、我ながらどうでもいい内容を含みます。興味のある皆様は[more...]以降をどうぞ)
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