Complete text -- "登山で痩せられるのか?"

22 April

登山で痩せられるのか?

 ある日の、ローディーな先輩との会話。

先輩 「オフシーズンのトレーニングで自転車に乗る人には、そのうちどっちが本業かわからなくなる人って、いるんだよな」
私 「ああ、何となくわかりますね、お前、何の選手やねん!っていうか」

先輩 「っつーか、お前だ!

私 「へ?」

 同じツッコミを入れた皆様、私もどっちが本来の趣味だったかわかりません(^^;)。

 しかし、最初にこのBSモールトンを買ったのって、近所のお買い物とか、そういう用途+αが目的だったような・・・。
 (そういう用途には、明らかにオーバースペックだろっ!というツッコミは規制されています)

 では本題です。
 この週末は、「登」の日にする事ができました!

 といっても、陣馬山〜高尾山まで、定番コースを20kmほどを縦走した程度ですが・・・。
 んで、帰ってからシャワーを浴びたら、顔にかかる水が最初、塩辛くて、どんだけ汗が出てたのよ、と一人ツッコミを入れたりしてしまいまして(^^;)。

 で、それだけハードな運動になる「登山」ですが。
 この週末も、5時間、山道を歩きっぱなしという状態になり、現在はバランサー系の筋肉が悲鳴(筋肉痛)を上げていますが、それほどの運動をするなら、痩せるだろう、と誰もが思うかと思います。

 実体験を踏まえて言います。

 痩せません。

 大体、普通の生活をしている方であれば、登山に行くといっても、多くて月に1〜2回程度でしょう。
 登山自体は、確かに強烈な有酸素運動ですが、実施周期がその程度では、痩せる暇がありません(^^;)。

 しかも、登山中は行動食だ、昼食だ、温泉のウマいメシだ、と、様々なものを口にしますから、消費したカロリー分、食ってます(爆)。
 これにビールが加わる皆様もいるわけですから・・・結果はもう、言わずとしれたもの。
 私自身も、山に通いつめていた5年ほどの間、体重は増加の一途でした。

 まあ、私の場合、秋の紅葉期が終わると春まで冬眠と称して山にはあまり近付かなかった+早春期は「花粉」で近付けない、という事もあり、せっかく前年の夏〜秋にちょっと下を向いたカーブが、冬の間にまた上向き反転。
 そしてまた春〜秋の間にちょっと下向いて、また冬に上向いて・・・という階段のようなラインを辿ったようですが、とにかく、ハードな運動を突然、間を空けてやるのではなく、中程度の運動をコンスタントにやる方が、何倍も運動効果がある、という事になると思います。

 ついでに言うと、奥多摩山岳救助隊の副隊長で、山岳救助の現場をもとにした著作、「奥多摩登山考」で知られる金邦夫さんの言葉を借りると、「登山で運動する」のではなく、「体を鍛えてから登山する」のが、本来的に正しいアプローチだとか。

 つまり、「登山」というスポーツで、実際に山に登るのは、他のスポーツで言う「試合」や「大会」のようなもの。
 他の競技では、大会に向けて苦しい練習を行い、体を絞り、準備を整えてから望むのに、多くのハイカーは普段何もしないで、いきなり山に来るので、準備不足なまま「大会」に出ているようなものだ、という事です。

 それでいきなり、良い成績を出せるはずもなければ、試合だけやっていても体力がつくはずもないため、無理をして怪我をしたり、途中退場でリタイア(一部に遭難を含む)したり、とにかく散々な事になってしまう、という事です。

 事前に本番以上に苦しい状態で体力をつけ、TPOに応じた対処を練習し、経験を積んだ上で「試合」に望むのがスポーツの定石なら、なぜ「登山」はそれをすっ飛ばしてしまうのか、と。
 それが現在の、中高年登山者の遭難事故の多発に繋がっているのではないか、というのが、金副隊長の言でした。

 そういう意味では、冬の間、走り込んだ自転車は、絶好のトレーニングになったようです。
 冬のトレーニングと言わず、夏の間も積極的に乗り込もうと思っています。

 ただし・・・あれこれやりたい事が多すぎて、休日が週末二日だけでは全然足りない(^^;)。

23:06:06 | yo-ta | | TrackBacks
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