Complete text -- "信号無視自転車に出会ったこと"

26 January

信号無視自転車に出会ったこと

 最近の寒さは、何か厳しすぎませんか?

 気温の低さもそうですが、風が強くて、体感温度がぐっと下がっている気がします。
 なんか・・・先週末に仕事で行ってた新潟より、寒いんですけど(^^:)。
 (いや、新潟滞在中は、北陸としては奇跡的に晴れてたので、単純比較するのはアレですが・・・)

 では本題です。
 本日、休日出勤のために、甲州街道を新宿方面に自転車で走行中のこと。

 桜上水あたりで、前方をフラフラ走っている白いルイガノのクロスバイクがいました。
 運転していたのは若い女性で、ノーヘル、普段着、据わりの悪そうなショルダーバッグ、というスタイルで、速度は多分、10〜15km/hという感じで、車道上を走るには逆に遅くて危険な気がするような速度でした。

 とにかく、後方をミラーと目視で確認し、後続車がいないことを確認後、追い越し。
 そのまましばらく行くと、永福料金所の高架下(甲州街道全体が屋根のように覆われる)で赤信号につかまりました。

 この信号は、首都高の出入り口に近接していることもあり、30秒ほど赤で止められますので、後からバイクが来ても前に出てもらえるように、歩道側ギリギリに寄せて待つことにしました。
 10秒ほど経った後、先ほどの白いクロスバイクが私の右側、タクシーとの間の隙間を擦り抜けて、何のためらいもなく信号無視して行ってしまいました。

 ・・・おいおい、常識外れにも程があるだろ・・・。
 誰がどう見ても明らかな赤信号で、先行している自転車と自動車が停止線位置で止まっている横をすり抜けて通過って・・・。

 その後、明大手前の登り基調の道ですぐに追いついたため、再度追い越しをかける時に、「信号無視、危ないよ!」と声をかけて通りました。
 その後、私は幹線道との交差点で右折する必要があったので、2段階右折のため、渡った先で停車。
 数秒後、件の白いクロスバイクが直進して行きましたが、明らかに敵意の目でこちらを睨み、何か言ってるようで、口がモゴモゴ動いてましたが、交差点の騒音のせいで何も聞こえませんでした(ま、感謝の言葉でないのは確実だろう ^^;)。

 ちなみに、その白いクロスバイクが信号無視した交差点は、確かに細街路との交差点にしか見えず、「車は来てない?じゃ、行っちゃえ!」程度のノリで通過したのかも知れません。

 しかし、甲州街道は2桁数字の国道(国道20号)であり、国土交通省が直轄管理している重要路線です(3桁番号路線は、自治体に管理委譲している路線らしい)。
 小さい街路との交差点でありながら信号が付いているのは、安全上、付けるべき理由があるからです。

 というのも、この交差点。
 見た目は単に細街路との交差点にしか見えませんが、交差道路は上り坂の上の鋭角カーブのため、車が結構なスピードで突っ込んでくる上に、交差点に進入する直前まで、甲州街道側は壁や植え込みのため見通しがきかないというオマケ付です。
 特に、スポーツカーなどの車高が低い(&特に高速を出しそうな)車からは、停止線を越えてやっと、左折方向の横断歩道上の人が見えるくらいであり、信号無視している自転車には、ぶつかる瞬間まで気づかないでしょう。

 ちなみに、こういう地形や建物など、ドライバー側でどうしようもない要因で見通しがきかない交差点上で、信号無視の自転車と、青信号で進入した自動車が事故った場合どうなるか、というと・・・。

 ちょっと調べたら、近年は「自転車:自動車=8:2」と、自転車の方が重い過失責任を負うケースが増えているようです(交通裁判の判例では、車のドライバーが無罪になっている例もある)。
 つまり、事故によって車のバンパーやボンネットが破損し、10〜20万の修理費が発生したと仮定すると、自転車の運転者に8〜16万円の支払い義務が生じるわけですね。

 ついでに、事故処理では自動車側はプロの保険屋さんが出てくるでしょうが、自転車の方は、ほとんどの人が保険未加入でしょうから、自分で対応するしかありません。
 そうなると、プロに敵うはずもなく、ゴネようが何しようが、過失分はきっちり払わされるでしょう(下手にゴネたら、8を10に切り替えられ、さらに酷いことになる可能性もある)。

 さらについでに、自転車対自動車の事故の場合、車のドライバーは無傷でも、自転車の運転者は怪我を負う可能性が高く、怪我をした上に高額の弁済費を払わされる、という負担を強いられます。
 ま、原因が信号無視では、自業自得なんですけどね・・・。

 もう一つデータをあげると、自転車の交通事故の死亡者は、年間約1,000人で、年間の全交通事故死亡者数の約1割。
 死亡事故の原因の1位は信号無視、2位は一時停止違反だそうですから、「ま、いいや、行っちゃえ!」が自分の人生最後の思考となる可能性も高いわけですね(そんな些細なことで終わらせてもいいの?)。

 で・・・たぶん、私を睨んでいった女性は、あの交差点の地形的な危険要因にも気づいていなければ、事故後に負うリスクについても理解してないだろうし、学ぶこともないんだろうなぁ・・・。
 もし、執念深い性格であった場合、今頃、逆ギレのまま、「あの折り畳み乗り、ムカツク!」みたいな日記をmixiに上げてるかも(^^;)。

 ま、別に構わないですけど、例によって最後に言いたいのは、「アスファルトで頭かち割って死ぬなら、私の目の前以外でお願い」ってやつです(誰もアンタの脳味噌なんて、見たくないぞ)。


19:32:00 | yo-ta | | TrackBacks
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