Archive for 01 March 2006

01 March

【カメラ/映像系の世界的イベント】PMAはそろそろ終了、というわけで感想など。

 この海曹長は、『広域哨戒中のイージスのSPYレーダー前に10分間裸で立つ刑』に処すべきだと思います。
 情報集めが面白いというなら、真の情報収集能力とはどんなものか、身をもって体験させてあげないとダメでしょ!ちょうどいい機材を持ってるんだし、海自は!

 まあ・・・10分後、どんな姿になっているか、私は知りませんが・・・(SPYのレーダー波は、冗談抜きに「レンジでチン!」状態らしいから)。

 それはさておき冬将軍様、いい加減、完全撤退してくれませんか?
 梅雨明けまで、太平洋高気圧の「北伐」はありませんから、こんな時期に牽制で戻ってこなくてもいいです(-"-;)。
 (本日の東京、日中は気温がひと桁で、とっても寒かった。んで、なぜか日没頃に気温が急上昇・・・)

 では本題です。
 ここ最近、話題にしてきた、カメラ/映像系の世界的イベントPMAは、現地時間の3/1日(日本時間の2日未明)までで終了です。
 余程ひねくれたメーカーでもない限り、この後は新製品の発表はないでしょうから、まだ本業がつかの間の手空きを引きずっている間に、感想などを書いておこうと思います。

 まず、何といっても今年のPMAでは、フォーサーズ陣営が元気でした(笑)。
 初日から、PanasonicのDMC-L1の発表、ライカの規格参入表明と、ライカブランドのレンズ開発表明、シグマから新たな対応レンズの発表など、次々届く新しいニュースのため、このPMA自体がフォーサーズ一色になった感じがしなくもありません(^^;)。
 そして、オリンパス以外のボディが形になったことで、フォーサーズシステムが目指す「ユニバーサルマウント」の形も見えてきたこと。
 さらにはE-330&L1が、既存の一眼レフとは根本的に異なる、ライブビューという新しい可能性を見せてくれていることが、フォーサーズユーザーから見て、今後を素直に期待できるようになった3日間でした。

 また、家電メーカーである松下電器(Panasonic)とSONYは、今回がデジタル一眼レフ市場参入後、初の大きなカメラ系イベントとなりましたが、両メーカーの出展内容には大きな差がありました。
 初号機の年内発売を目指す松下からは、DMC-L1のモックアップが発表されるとともに、手ぶれ補正付ライカレンズの開発が発表されるなど、具体的な進展が見えていました。
 一方、初号機の夏発売を目指すSONYは、インタビューに対して「SONYらしさ」を提供するというコメントを行ったに留まり、機体の姿はありませんでした。
 SONYでも開発は進められていると思いますが、夏発売を目指している機体が、この時期にまだ形になって見えないのは痛いかな?という感じです。
 Web上でも、明確に形を示してきたPana一眼に対する期待が膨らんでいるのは良くわかるのですが、SONY一眼に関する話題は静かすぎて・・・。
 (逆に「SONYらしさ」という発言に反応して、「故障誘発タイマー内蔵」「独自規格で囲い込み」「各機体ごとに専用のバッテリーとか充電器とかで互換性皆無」「デザイン優先で機能性が犠牲に」「無駄な小型化」という面でのソニーらしさが発揮されるという、ネガティブな意見の方が目立つ・・・)

 とはいえ、家電系メーカーの動向で気になるのは、松下電器の開発者インタビューにある、ライカレンズ開発に関する発言。

 「最高レベルのレンズから用意し、その後、コンパクトさを活かしたレンズをそろえていきたいと思います。」

 ・・・えと、その道は、オリが歩いて、「庶民の方を向け〜!」と言われ続けた道()。
 できれば、違う方向に歩いた方がよいのでは・・・?

 その他、カメラメーカーもPMAに合わせて発表した新製品の多くを展示していたようです。
 ペンタックスは、ついに645デジタルのモックアップを参考出展したようですしね!
 645サイズのデジカメの実機発売はマミヤに先を越されてしまいましたが、あちら(ZDデジタル)は、どうもCCDの制御に苦労している雰囲気がありますし、馬鹿高いですから、技術&コスト面をうまくクリアすれば、キラー機になれる可能性があります。

 という話題の後ですが、実際に取材に赴いたプロカメラマンのサイトに、「(今年のPMAの)会場の雰囲気は昨年よりもやや低調で、イマイチ盛り上がりに欠ける感じもある」という一言があったのが気になりますね。

 このあたりは、一昨年のフォトエキスポ(一昨年で終了。当時は国内最大のカメラ系イベント)では完全に「お祭り気分」だったものが、昨年のPIE(去年から開始。現在の国内&アジア圏最大のカメラ/映像系イベント)では何となく重くて暗い、疲労感に似た「何か」が会場全体に"じと〜っ"と漂っていたことを思い出せば、PMAにもそれが伝染したのかなぁ、という気がしなくもないです。

 まあ、昨年のPMA以降、たった一年で京セラ/CONTAXとコニカミノルタという2つの老舗メーカーがカメラ事業から撤退してしまいましたし、勢いが減退しているのは間違いないと思いますが・・・。
 新規に松下&SONYが一眼レフ市場に参入するなど、新しい風が呼び込まれている訳ですから、これからまた市場が活性化してくれることを期待したいです。

 あ、そういえば、昨日のネタにしたAppleの新製品って、Intel Mac mini と、iPod Hi-Fi というiPodの外部スピーカーシステムでしたね。
 あれだけ「けれん味」たっぷりな演出をした割には、なんだか肩透かしを食らったような、小さな話題だったように思えるのは・・・何故なんだろう・・・。

 同じ米国でPMAが開催中であり、世界各国の映像系メディアの目がアメリカに注がれてるという好機だったんだから、カメラ/映像系に絡めた新製品をど〜ん!と出したら、プレス一同をフロリダからカリフォルニアに引き寄せることも出来たと思うんだけどなぁ・・・。
 (まあ、Appleもたいがいに「わが道を行く」精神が強いので、これがいつiPodのように化けるかわからないけど ^^;)

23:44:00 | yo-ta | | TrackBacks