Archive for 09 May 2005
09 May
奥多摩三大急登とはどこか、という話
「表」のColumnのコーナーに最近、「奥多摩三大急登」という言葉を多く出していました。では、その三大急登とはどこか、というと・・・これは結構、諸説あって、はっきりと「これだ!」と言われている組み合わせはないようです(人によって、微妙に違う組み合わせになる)。
参考まで、私が良く聞く「奥多摩三大急登」の組み合わせを書きますと・・・
1.鷹ノ巣山 稲村岩尾根
激しく納得のルートです。
日原集落を起点に鷹ノ巣山に登るルートで、前を行く人のかかとを見ながら、標高差約1,000mを急坂で登りっぱなしという、規模・斜度ともに、奥多摩の一般登山道ではトップに上げていいレベルの急登だと思います。
このルートは登り、下りの双方で使ったことがありますが、登る時は壁、下る時は逆落としに見えるという、すごい坂でした。で、登る時は肉体的にも精神的にもヘロヘロになり、下る時は膝が大爆笑を通り越して、普通に痙攣してるんじゃないかと思わされたという・・・。
ちなみに、諸説ある「奥多摩三大急登」でも、この尾根は必ずノミネートされています(しかも、筆頭に上がっている場合がほとんどです)。
2.本仁田山 大休場尾根
この山にはまだ登ったことがないので、実際の厳しさは私にはわかりませんが、登った経験のある方の話を聞くと、かなり厳しい道なのだとか・・・。
ちなみに、このルートは奥多摩駅から直接、この山に登る時に、よく使われています。
3.六ツ石山 水根集落〜トオノクボ間
これも納得のルートです。
斜度と規模もそうですが、延々続く人工林のために単調な風景である上に、登山道に張り出したスギの根のため、物凄く歩きにくい道筋でもあります。
登りでは使ったことはありませんが、使うとしたら、肉体的にも精神的にも、相当、挫かれると思います(下りでも、結構ウンザリしましたからね)。
なお、2.および3.にはこれ以外に、ヌカザス山の通称「ツネ泣き坂」、小雲取山の野陣尾根(富田新道)、惣岳山(小河内)の大ブナ尾根、天祖山の表参道などがあげられる事もあります。
いずれの道も確かに急登ですが、私の感覚では、先に出てきた3つの急登と比肩しうる規模とインパクト(対登山者)を持っているのは、野陣尾根と天祖山くらいでしょうか?
ツネ泣き坂の急登区間は意外にあっさり終わるそうですし、大ブナ尾根は、急登区間が次から次へと出てくるのは確かですが、その間には平坦な部分も多くありますので。
ま、なんにしても、奥多摩の山々は、低山(〜亜高山)となめてかかると、思わぬ所で苦しまされるという事ですね。
稲村岩尾根になると、冬の北アに登っている人でも、「死ぬかと思った」と言うくらいの坂ですから・・・。
22:05:00 |
yo-ta |
|
TrackBacks