Archive for 20 December 2006

20 December

山岳レスキュー系漫画 「岳」 の最新刊がもうすぐ発売に。

 ソフトバンク携帯の、「友達を大切に」のCMを見ていつも思うのですが、あの状況で友達と距離を置かざるを得ないのは、ソフトバンクが他社端末への通話料金を割高に設定しているのが原因だというのは、誰の目にも明らかでしょう。

 その上で、「友達を大切に」なんて言われても、「お前が言うな」的ツッコミしか浮かばないのが普通の人の感覚だと思いますが、どうでしょう?
 少なくとも、私はあのCMを見て、ソフトバンクに変えようとは思えませんね・・・(宣伝としては逆効果では?)。

 では本題です。
 今日、PLUTO目当てにビッグコミック・オリジナル誌を立ち読みしていたら、目次の隣のページに「岳 第3集」が12/26日発売予定との宣伝がありました。

 うわ、早っ!

 実際の連載がビッグコミック・オリジナル増刊号(隔月刊くらい?のペース)ということもあって、第1集〜第2集の刊行までは1年4ヶ月開きましたが、今度はたったの3ヶ月。
 厳冬期登山(年越し登山)のシーズンインにあわせた刊行になっているのは、山ヤ心をくすぐってくれる、よいタイミングかもしれません。

 第3集は多分、普通の連載時の話だけでなく、第2集収録の連載期間中に、オリジナル本誌等に掲載されていたエピソードも含めて再編集した内容になると思います。
 季節柄、冬山系が多くなったりするかもしれませんね・・・。

 なお、この「岳」という作品は、「山」に魅せられた人たちは、普通にその辺にいる「おっさん」や「おばさん」や、「にーちゃん」、「ねーちゃん」であること。
 そして、山を下りれば当然、「家族」がいて「日常」があることを再認識させてもらえるとともに、そんな普通の人たちが様々な形で「山」の現実に直面する姿を淡々と、しかしどこか暖かく描いている作品です。

 これからの季節、ひとたび山岳遭難事故がおきると、「登山者は自ら危険を求める変人」みたいな口ぶりでバッシングを始める「知識人」が増えます。
 しかし、この作品を読めば、実際にはそんな事はなく、あそこにいるのはごく普通の人たちなんだ、とわかって頂けるかと思います。
 (それにしても、「知識人」の皆様は判で押したように、「登山者はわざわざ危険に飛び込む変人」的な遭難者バッシングをしますが、アレってまさか、映画「バーティカルリミット」みたいな話をそのまま、登山者の姿だと思っているとか?アレは街頭で銃撃戦をやりまくる刑事ドラマと同じレベルで、ありえない馬鹿話なんだけど?)

 ちなみに、山岳系の漫画ではもう一つ、週刊モーニング誌に連載中の「イカロスの山」がありますが、アチラの作品の主人公は「神に選ばれたヒーロー」的な存在であり、私の目から見たら現実味がなくて、どうにも嘘臭い話に感じられます(今の所、共感できたのは、くたびれたザイルを使う若者に「金で買える安全は買っておけ」、とザイルの新調を促したシーンくらいなんですけど)。
 「物語」としては面白いですが、決してあれが「山」に魅せられた人達の、一般的な姿だとは思わないでください。

 まあとりあえず。
 この時期に発売してくれるのは、私としては、年末の里帰り移動中の暇潰しアイテム探しに苦労しないですむので、良かったかな?(^^;)

23:04:00 | yo-ta | | TrackBacks