Archive for 07 December 2006

07 December

富士フイルムからデジタル一眼レフカメラ「FinePix S5 Pro」の発売が発表になった。

 最近は、朝、家から一歩出たら、外は霜で真っ白という日も増えてきて、そろそろ風邪の感染防止のためのマスク着用も必要かと思いはじめている所です。

 ・・・しかし・・・。
 毎年思いますが、屋外はそんなに寒いのに、朝の電車の中は「サウナかよ!」というくらい暑いのは、本気で何とかならない物なんでしょうか?
 (冬季屋外装備で、気温24度の超混雑空間に閉じ込められるわけですから・・・。しかし、ほとんどの人は汗の一滴も流さず、シレッと立っているのが、上京以来、もうかなり長くなる今でもまだ、信じられない)

 では本題です。
 久々に、デジタル一眼レフの新製品情報です。

 この秋に欧州で行われたPhotokinaで、既にその姿が見えていた富士フイルムの新型デジタル一眼レフカメラ、「FinePix S5 Pro」の発売日が1月下旬と決定したそうです。

 デジタル一眼レフカメラ「FinePix S5 Pro」 新発売 (富士フイルムのニュースリリース)

 富士フイルム、ボディ性能を向上した「FinePix S5 Pro」(デジカメWatch)

 この機体は、Photokina時点で既に噂になっていましたが、ニコンのデジタル一眼レフ、「D200」をベースにしたと推測されており、もちろん、対応しているマウントはニコンFマウントです。
 毎度ながら、「フォーサーズはどうした!」と聞きたい所ですが、話が別の方向に行ってしまうので、とりあえず忘れることにします。

 この機体は富士フイルム製ですから、使用されているCCDはもちろん、ハニカムSRで、富士フイルムのニュースリリースの注釈によると、S5 ProではISO 3200相当の感度でも使えるくらいの低ノイズ化が図られているそうです。
 また、このハニカムSRタイプのCCDは、ダイナミックレンジが他社のAPS-Cサイズのセンサーよりも広く、明暗差の激しいシーンでの表現の幅が広がることが大きな特徴となっています。

 しかも、このS5 Proではそのダイナミックレンジを、撮影したいシーンごとにカメラ任せか、撮影者任意で設定することが可能、という、凄い機能がついているようです。
 つまり、シャドウ部〜ハイライト部まで、情報を出来るだけ残したい時とか、なるべく白くぶっ飛ばして撮ってみたい時とか、そういうニーズに対応可能と、そういうとっても革新的な機能がついてしまったというわけですね。
 さすが、広ダイナミックレンジが売りのハニカムCCDならではの機能です。

 さらには、フジクローム(銀塩リバーサルフィルム)とほぼ同様の色彩が再現できるモードや、富士フイルム製デジカメお得意の、ポートレート撮影での肌色の質感を豊かにする色彩モード(フィルムシミュレーションモード)を搭載しているとか。
 電子回路上の擬似的なものとはいえ、色彩環境の異なる感剤を用いた撮影気分を味わえるのは、銀塩からデジタルに移ってきた皆様の一部にあった、「銀塩では当たり前だった、フイルムの種類を変えることで色彩表現を変える、というスタイルを取り辛くなった」という不満に対する、ある程度の解決策になるかもしれません。
 こういう発想は、さすがフイルムメーカー、というべき所でしょうか(何となく、こういう事はソニーとか松下とか、家電メーカーの方がやりそうだと思っていましたが・・・)。

 今後、この「フィルムシミュレーションモード」で再現できるフイルムの種類が増えたら、銀塩から移行してきた皆様も、楽しく遊べるモードが増えるかもしれないですね。

 とりあえず、他のメーカーが小型軽量化だ、手ぶれ補正だ、ゴミ取りだ、と、多機能化を進める傾向にある現在において、「発色とダイナミックレンジ」という自社の得意分野を確実にブラッシュアップすることで、個性を高めたこの機体。
 「それ」が必要で、使いこなす事が出来る(あるいは、使いこなしたいと思う)皆様には、魅力的な機体なのではないでしょうか。

23:35:00 | yo-ta | | TrackBacks