Archive for 13 September 2006

13 September

「飲酒すると動かない車」に思う、下戸の目から見た自称「酒豪」の姿。

 今日のクライアントとの協議で、多忙にも片がつくかと思いきや・・・。
 さらにドツボにはまった感があるのは何でだ?

 では本題です。
 飲酒運転による諸々の問題が浮き彫りになっている今、こういう技術が生まれてくるのは必然だと思いますし、是非、実現していただきたいと、心からお願いしたい気分です。 

 飲酒運転防止の車を開発へ(デイリースポーツオンライン)

 リンク先の記事によれば、日産自動車がこの技術開発に取り組む姿勢を見せているようです。
 ウチは家族揃ってトヨタ党ですが、自分がいくら注意していても、いつ飲酒運転事故の被害者になるかわからない現在、この技術を実用化してくれたら、自分は日産に乗ってもいい、と思えてしまうくらいです。

 まあしかし、このシステム、同乗者のアルコールを検知して停止するような誤作動をしないか、ちょっと不安ですけどね(^^;)。

 それにしても、最近様々な形で報じられている飲酒運転事故関連のニュースを見ると、加害者側は揃いも揃って、「少しくらいの飲酒なら大丈夫だと思った」と言い訳しているのは、何の冗談なのでしょうか?

 飲酒が体にもたらす悪影響と、飲酒運転に厳罰が待っていることがわかっていながら、飲酒後に「これくらいなら運転したって平気!」という、根拠もない強気になっている時点で、その人はアルコールの酩酊作用による幻覚(正常な判断ができない状態)に捕らわれている訳なのですが、それを正しく理解している「酒に強い人」がどれだけいるでしょうか?
 そして、そういう冷静な判断ができない体でハンドルを握ればどうなるか、素面な頭であれば、誰でも簡単に想像がつくでしょう。

 なお、自他共に認める下戸で、「酒」は基本的に「不味い物」という認識を有しているとともに、飲み会の席では「三歩下がってセーブしまくり」という姿勢でいる私から見れば、下戸も自称「酒に強い」人も、飲酒開始から酩酊状態に入るまでの時間は、そんなに差が無いと思います。

 ただし、私のような下戸は、酩酊に入った後、酵素活性その他の特性から、血管拡張による赤面化や、内臓内壁への刺激増加に伴う拒絶反応(嘔吐)まで一直線に突き進むため、嫌でも「酔っている」という自覚症状が出ます。
 一方、自称酒に強い人も、下戸が真っ赤になる頃には多弁になったり手元が怪しくなったり、確実に異変が出ているのですが、酩酊のために気付いていないというのが、ウーロン茶オンリーで飲み会に参加する時も多い私から見た印象です。

 つまり、自称「酒に強い人」は、緩やかな酩酊に陥るため、酩酊のため、「酩酊している」という感覚が麻痺しているだけで、酔っていないわけではありません。
 それが証拠に、皆さんの周囲で、深酒に至って「酒に呑まれる」事態に陥りやすい人は、自称「酒豪」ばかりではないかと・・・(判断力が低下した緩やかな酩酊のまま、歯止めが効かなくなっている典型例)。
 反面、下戸を自覚して酒量を控えている人は、スタートダッシュは激しくても、意外にさっさと回復し、飲み会終了後は自分で歩いて帰れる人がほとんどかと思います(同じ下戸でも自爆が趣味、という人もいますけどね・・・。苦しいだけだと思いますが)。

 んで、そういう歯止めが効かない「みっともない酔い方の人」ほど、酩酊から自制心が働かない状態を快いと勘違い(ある種の、自分に対する甘さを露に)して、「酒は百薬の長」だの「ビールは水代わり」だの、「自分がだらしなく酔うことを正当化する言い訳」を最初から用意していたりするわけですね・・・。

 こういう傾向は、日帰りハイキングで「山頂乾杯」している人達(登りよりも、さらに足に響く"下山"が待っているのに、なぜ飲酒できるのかマジで不思議。遭難事故の8割は下山中に起きているのに・・・)にも共通していることであり、下戸がウーロン茶片手に観察を重ねた結果から考えれば、「酒に強い」というのは、「早期に劇症に落ちにくい」だけで、「酔わない」なんて事はありえないこと。
 また、「自分は酒に強い」という認識を持つ人達は、その自己採点自体が、酒の酩酊状態の中で生み出されている、根拠も信頼性もほとんどゼロに等しいものであることを自覚していただく必要があるのではないかと思います。
 ちなみに、自分がいかに「みっともない」酔い方をしているかは、周囲の下戸な人に聞いてみてください。「包み隠さず、本音で」とお願いすれば、自分でも「ウソだろ?」と思うほど嫌な話が聞けるはずです。

 なお、飲酒運転に関しては、こんなニュースもあったりします。

 <飲酒運転>懲戒免職の教諭が「重すぎる」と不服申し立て(Yahooニュース)

 おのれはソレで、どの面下げて「コトの善悪」を生徒に教育するのかと小一時間(ry

23:54:00 | yo-ta | | TrackBacks