Archive for August 2005

28 August

レンゲショウマを見に行きました。

 今日は、冒頭の数行脱線のネタが思いつきません・・・。
 まあ、珍しい日があるものだ(^^;)。

 というわけで、早速本題です。
 昨日は、一日中、引きこもっていましたが、今日は外です。
 奥多摩は御岳山に、夏の終わりを告げる花、レンゲショウマを見に行ってきました。

レンゲショウマ
レンゲショウマの花


 レンゲショウマの花は、お盆から9月頭頃にかけて咲き、この花が咲くと、今年も夏が終わりに近づいたことを実感させられます。
 蝋細工のように繊細で可憐な花で、花がハス(蓮花)に似て、葉がサラシナショウマに似るため、レンゲショウマという名がついたそうですが、分類学的にはどちらの種からも遠い種だとか。

 また、花に見えている、上に開いた傘は実は"がく"で、本当の花は、円筒状の部分のみです。
 また、下の写真に見える、一番上の丸い物は、実ではなくつぼみです。
 花が終わると、円筒状の花の中にある"しべ"を残して、花びらと"がく"は落ちてしまいます。

レンゲショウマ2

 写真上の丸い物がつぼみ。間が咲きかけの花で、下が開花した花。
 
 とまあ、こんな風に、ちょっと不思議な花です。
 今の次期、奥多摩の山の中を歩いていると、野生のレンゲショウマにも出会えますが、この花が林床にほんわりと咲いている姿は、可憐で美しいと思います。
21:44:33 | yo-ta | | TrackBacks

10 August

コクワガタ(♀)を奥多摩で確認、って、そこまで行かんでも・・・。

 一昨日、昨日と連日更新を再開したら、一日のアクセス数が、一気に先週の倍に膨れ上がりました。

 うをっ!どーなってンの?ウチってそんなにたくさんの人に見られてるの?
 (ただ今、順調に「表」の倍のペースでカウントが加算されてますが ^^;;;;;;)
 馬鹿ばっかりやってる場合じゃない・・・のか?(でも、このサイトからそれを取ったら、何も残らんと言われそうだけど ^^;)

 では本題です。
 またまたムシネタ(虫嫌いな皆様、すみません)ですが、先日の奥多摩訪問で、湖岸の遊歩道のうち、林道同然の道幅を持つ区間の縁石上に、コクワガタのメスがいました。

コクワガタの♀。結構、どこにでもいる(^^;)。
 コクワガタ(♀)

 クワガタムシのメスは基本的に全種ともにこの姿で、体がデカイか小さいかの差しかなく、慣れないと見分けが難しい種も多いです(ヒラタ、コクワ、スジクワの三種のメスは、特に見分けがつきにくいことで有名)。
 まあ、ミヤマクワガタとアカアシクワガタの「山林生コンビ」は腹面と、足の太腿にあたる部分の色が他種と異なるので、裏返せばすぐわかりますが(ミヤマ:黄色、アカアシ:赤)。
 ちなみに、私は最初、コイツはアカアシのメスだと思って撮影したあと、ひっくり返してみましたが・・・黒かった(コクワかよ!)。
 なお、コクワガタはウチの自宅アパートの灯火にも飛んでくることがあるという、とっても「どこにでもいる」奴なので、全然珍しくもありません(^^;)。わざわざ奥多摩まで行かなくても見つけられます(爆)。

 とまあ、それはさておき、奥多摩は針葉樹(スギ・ヒノキ)の植林が進んだ地域であり、いわゆる里山二次林的な樹木(クヌギ、コナラ、クリなど)は、かなり限定された場所でしか姿を見かけない地域です。
 もともと、多くの人が思うよりも山の斜面が急峻なため、里山二次林として使用するのに向いた、開けた明るい土地が少ないということもありますが、おかげで、山寄りの地域でありながら、カブトムシの姿は思ったほど見かけないという、ちょっと珍しい地域になっています(少し東の、青梅、あきる野、八王子には、沢山いるのですが・・・)。

 しかし、意外にたくましいのが、彼らクワガタの仲間達です。
 先に書いたような状況の奥多摩でも、かなりの場所で姿を見かけます(多くは車に轢かれた死骸ですが ^^;)。

 これは私が昆虫少年やっていた頃の感覚を含めてですが、クワガタの仲間はカブトムシよりも食性の幅が広く、結構たくさんの樹木の樹液に集まっているように感じます。

 例えば、クリの木ではあまりカブトムシを見かけませんが、クワガタは団子に群がっていることがよくあります。
 奥多摩では、標高の高い場所(1,000m超)にあるミズナラに、ミヤマクワガタが大集合している所を見た、という話を聞いたこともありますし・・・。
 中には、カエデ類の樹液にいたとか、カシ類(シラカシなど)の樹液にも来ているという話も聞いたことがあります。
 いやあ、さすがに、そんな木で虫探ししたことはなかったなあ(^^;)。でも、カエデ類の樹液は、メープルシロップだっけ・・・(居てもおかしくはない・・・のかな?)。

 対するカブトムシは、(採取の場合)クヌギ、コナラは基本として、ミズナラ、ヤナギあたりまでがねらい目とよく聞きます。しかし、その他の樹木では、ほとんど採取の話を聞きません。

 ちなみに、カブトムシはサイカチの木に集まるという話が有名ですが、私はそんな所は一度も見たことがありません。
 ただし、ちゃんとサイカチの樹液に来ている地域もあるようなので、周辺に里山二次林的な樹木(クヌギ・コナラ)がない場合、そういう木に集まることもあるのでしょう。
 また、サイカチの木は、枝から芸術的な密度で刺が突き出しているので、そんなに密稙されずに一本立として植えられている場合がほとんどです。
 手近にクヌギ・コナラ林がない場合、「その一本にしか行き場がない」ため、見かけ上、わらわら群がって見えているだけかもしれません。

 もっとも、カブトムシは「カブトムシ」という一種の昆虫だけの話であり、クワガタはコクワガタみたいな「どこでも」な奴から、赤い背中のノコギリクワガタ、黄色い背中のミヤマクワガタ、そして多くの人が出会いを求めるオオクワガタまで、様々な種類がいる中での話です。
 そこを考えると、カブトムシも十分、食性の幅が広いと言えるのかもしれません。

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09 August

ヒグラシ(♀)の没姿

 8/1日付で「しばらく更新停止」の宣言を出してあったのに、連日、30人を越えるサイト訪問があったことに驚いています。
 しばらくの間、何のネタもなく、申し訳ありませんでした・・・。

 では本題です。
 昨日の奥多摩湖の南岸遊歩道訪問で、ヒグラシを見つけました。

ヒグラシ(♀)
ヒグラシ(♀)


 この個体は、普通のセミのフォルムと比較し、明らかに腹部が小さいことから、遠目からもすぐにメスとわかりました(オスは普通にセミの形)。
 しかし、ぐいぐい近付きましたが、目と鼻の先まで近付いても逃げません。

 よく観察すると、この個体、見た目に幹にとまっているだけのように見えましたが、その状態の没姿(つまり死骸)でした。
 どういう訳かはわかりませんが、木の幹に口吻を突きたてたまま、死を迎えたようです。
 糸状菌に感染していたのか、口吻がはさまったり樹液に絡めとられたりして、抜けなくなったのか・・・。

 何にしても、昆虫の中で天寿を全うする個体の数は、産卵数からみて絶望的に少ないことを考えると、ヒトの目には奇異に映っても、彼らにとっては「ありふれた死」のひとつの形でしかないのでしょう。

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08 August

ひさびさに奥多摩へ行きました!

 昨日の「鬼論文試験」の結果は聞くなっちゅーとろーが!

 では本題です。
 大きな試験を終わらせ、2ヶ月ほど、週末を潰しに潰しまくったので、今日はバースト休暇を取りました(でも、上司からは結構ネチネチ言われた・・・。が、疲労でキータイピングも怪しい腕を抱えて、どんな仕事をせえっちゅーねん!)。

待ってたかぁ〜!奥多摩湖ォ〜!

 奥多摩訪問は、何と2ヶ月ぶりでした。
 いやあ、前回来たときは、まだハクウンボクが咲いてたよなあ・・・(遠い目)。
 何で、今はアブラゼミやミンミンゼミが大合唱してるのかなあ・・・(さらに遠い目)。
 で、何でそれに、「ツクツクボウシ」が混ざってんのかなあ(爆)。

 すぎるなつ つくづくおしいと せみのなく

 という川柳か俳句をどこかで読んだ記憶があるが、ツクツクボウシが鳴くということは、既に夏の暑さも折り返しポイント。
 そろそろレンゲショウマなど、お盆〜秋の到来を告げる植物などが見頃になってくるはずです。

 むむむ・・・夏らしい事は、何もしていないのに・・・。
21:17:43 | yo-ta | | TrackBacks