Archive for 18 October 2005

18 October

これがトドメか?デジカメのCCD不具合騒動、KYOCERA&CONTAXからも。

 昨日のネタに出てきた、罵詈雑言で有名な「ハートマン軍曹」とは、もちろん、ベトナム戦争の陰を描いた映画、「フルメタル・ジャケット」のハートマン軍曹です。
 作中における彼の罵詈雑言がどんなものかというと、

 「貴様らは、ここでの訓練が終わるまではウジ虫だ!地球上で最下等の生命体だ !」
 「じっくりかわいがってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」
 「貴様のタマを切り取って、グズの家系を絶ってやる!」
 「おい貴様、そんなにパパとママの愛情が足りなかったのか!」
 「貴様は中途半端に生まれたクソバカか?それとも努力してこうなったのか?」

 ・・・まだまだありますが、これ以上は紳士淑女の皆様には刺激が強すぎますので、やめましょう(これでも、なるべくマイルドなものを厳選しています。一部平文化訳出で ^^;)。
 しかし、あまりにも熱く、激しいテンションの人ゆえに、逆に熱狂的なファンが多いキャラだというのが、何ともはや(-.-;)。

 では、本題です。
 今月頭から、何度となく話題にしてきたCCDの不具合ロットの存在に伴う、デジカメ大量リコール騒動ですが。
 銀塩、デジタルを問わず、カメラ事業から完全撤退しているKYOCERA/CONTAXからも、CCD不具合が発表されました(なお、CONTAXは、京セラが独カールツァイス社と協同で運営していたカメラブランドです。部品供給ルートは、多分同じ)。

 S5R、S5、S3L、TVS DIGITALをご愛用のお客様へ お詫びとお知らせ(CCD故障に伴う保証期間延長の件)(京セラのサイトに飛びます)

 他社と異なり、既にカメラ事業を終わらせてしまっていることから、こちらはサポート期限が明確に示されていますね。
 延長される保証期間は、修理用性能部品の保有期限である5年間と設定し、機種にもよりますが、2008年〜2009年の発売月末までがサポート期間になるそうです。

 とりあえず、KYOCERA/CONTAXの発表により、「爆弾」の影響範囲は、(私的カウントで)ついに9社目に達しました。
 あと一社で、2桁の大台に突入だ!

 ですが・・・。
 口コミで聞こえてくる、今回の一連の騒動の要因ってのが、結構、気になるところです。

 以下、あくまでも口コミ情報と噂をもとに、私が構築した話ですので、扱いには注意してください(真実性は保証できませんので、社名でなく、"製造元"という表記で書かせていただきます)。

 今回、各社から報告されたトラブルは、CCDの内部回路のうち、接点の貼り合わせ部が極端に弱く、想定より早くはがれてしまうロットが存在したことが問題でした。
 貼り合わせに使用されていた接着剤が、高温多湿の条件では劣化が著しいために、東南アジアなどでは特に多発していたトラブルだったそうです。

 それが今まで明るみにならなかったのは、製造元の方で品質管理のための検査機器の導入が遅れており、かっちりとした条件を設定した検査が不十分なまま、出荷していたことが一番の原因のようです。
 また、きちんとした検査機械がなかったために、不良品であっても、検査の結果が合格になっていたようです。
 (製造元の発表では、接点の接合力を測定できる検査機械は、2004年3月ごろに導入したらしいが、障害があったCCDはそれ以前の製造。ちょっと待てよ、と、誰もが思うでしょう、このタイムラグは)

 そしてこういう話を聞くと、国内でCCDの製造を行っていた家電メーカーは数社あったのに、なぜ原因となった製造元だけがそんなにシェアを延ばしたか、という点が気になると思われます。
 これは単純明快で、一連の騒ぎの原因になったCCDが生産されていた頃は、同じ画素数・サイズのCCDを比較した場合、その製造元製品はそこそこの性能を確保した上で、目立って安価だったから、という理由だそうです(そういう噂情報があった)。
 しかも、その製造元製品が安価だったのは、回路貼り合わせの手順を改良(簡略化?)することで、大量生産に目処をつけることができ、結果的に価格を抑えることができたのだ、ということだそうで・・・(これも、そういう噂情報があった)。

 まあ、なんですか?
 利益優先の合理化で「おらおら」行ったら、肝腎の製品品質が置き去りにされたって感じでしょうか?
 これが本当なら、はっきり言って、シャレにならないどころの騒ぎじゃないですね・・・(噂で終わって欲しい)。

 ま、なんにしても、上の駄文は、噂として私の所に伝わってくる話から判断する限り、こういう背景がありそう、という程度のもの(妄想に近い)です。
 信憑性に関しては、私自身が、かなり疑っています(^^;)。
 (しかし、検査機器の導入が遅れに遅れまくっていたことは、言い訳できないよな・・・。品質管理上、とっても大きな汚点になるような気がする)

 まあとりあえず、嫌な気分になりそうですから、今日のネタの最後は「ハートマン軍曹」に熱く、激しくしめていただきましょうか。

 「このCCDは中途半端に作られたクソか?それとも企業努力でこうなったのか?」

 ・・・う〜ん、全然、お後がよろしくない・・・。
 (逆に、シャレにならない方向に、話が転んだような・・・)
22:13:00 | yo-ta | | TrackBacks