Archive for November 2005

21 November

そろそろ、奥多摩の山の上は、冬期対応が必要なようです。

 姉歯建築事務所事件のニュースを見るたび、一級建築士(合格率1割程度という難関資格)を保有している知り合いは、「司法が法に示す最大限の刑罰で裁いても、あのヤローを許すつもりはない!機会があったら、1発、殴らせてもらう」と息巻いています。

 さすがにリンチ(私刑)はいかんよ、と思いつつも、私も現在挑戦中&現段階で保有している資格を持つ人が、その権限と義務を無視した行動をとって、その権威を地に落とすような事をすれば、同じ気持ちになることは目に見えています。
 とにかく、今回の件は何ともいえない、嫌な気分になるニュースです(ちなみに、「殴らせろ」程度ではなく、もっと過激なことを言っている人もいます。をいをい、抑えて・・・ ^^;)。

 では、この問題に絡むと私も熱くなるので、この辺で本題です(^^;)。
 この週末はずっと布団の中でした(18時間睡眠という記録を樹立 ^^;)が、それでも寒いなあと思っていたら、奥多摩の石尾根辺りでは、積雪が確認されたそうです。

 私がつい先日(たった2週間前に)、紅葉に感動しながら歩いていた石尾根の鷹ノ巣山周辺でも積雪があり、既にカラマツの葉も落ちて、霧氷がつくほどの低温になっていたとか・・・。
 さすが、このシーズンの山の季節は、半端ではない早さで進みますね。

 これから、奥多摩の1,500m峰は本格的な冬山シーズンに突入します。
 低体温症&スリップの事故が増えるシーズンです。
 皆様、防寒装備とアイゼン(クランポン)の準備を忘れずに!(私は冬眠期に突入です ^^;)

 なお、紅葉はここ最近の冷え込みのため、一気に麓まで進んできたようで、現在は「奥多摩むかしみち」周辺〜陣馬・高尾山域でも、見事な色付きが見られるそうです。
 ただし、最近の冷え込みは例年レベルを大きく下回っているようですから、防寒対策はしっかりとした方がよろしいでしょう。
 (ちなみに、高尾山域で一番冷えるのは、麓のケーブルカーの駅周辺、陣馬山周辺では陣馬高原下停留所から頂上に向かう途中の道沿いです。私の経験からすると)

 ・・・しかし、季節の変わり目の変化が極端なんだよなあ、今年は・・・。
 秋口に、なかなか涼しくならないと思ったら、晩秋は一気に寒くなるし・・・。

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08 November

奥多摩の裏名所がひとつ消えた・・・。

 先週土曜日の登山中に痛めた左足首ですが、もうかなり腫れも痛みも引いてきています。
 今日の段階で、普通に階段を下れますので、今週中には違和感も取れるでしょう。

 まあしかし、昨日までは、関節周辺に内出血の青痣がボコボコと浮いて、我ながら痛々しかったんですけど(^^;)。
 (何でか、指の又の部分にもちょっと青痣が出ていたなあ・・・。血液が表皮の下を潜りぬけたんやろか?)
 とにかく、今ではかなり痣も消えかけで、黄色い染みみたいなものが足首をぐるっと一周しています。

 では本題です。
 その、足首をいためた土曜日(11/5日)の登山中のことです。
 奥多摩の峰谷から奥集落を経て、浅間尾根経由で紅葉シーズンど真ん中の登山道を鷹ノ巣山まで登りましたが、その時に気付きました。

 奥集落からこの尾根への取り付きには、知る人ぞ知る存在である「水音の木」がありました。
 この木(ヒノキの大木)は、根元からゴボゴボと、水道管のような管を流れる水音が聞こえるというものであり、浅間尾根登山道では裏名所的な存在でした。

 ・・・が、その日ここを通った時には、その音が聞こえませんでした。
 あれっ、と思ってよ〜く周囲を観察すると、付近一帯を掘り返して埋め戻した跡があり、一部に真新しい水道管らしい管が見えていました。
 どうやら、木の根に抱え込まれるようになっていた水道管をつなぎ換え、木の根の外側にまっすぐ埋設し直したみたいです。
 もともとは、管が木の根に締め上げられていたおかげで、その周囲だけ管がひん曲がって水が流れにくくなり、ゴボゴボという音が出ていたのでしょう。

 まあ、ここの水音は、知っている人なら「奥に向かう水道の配水管の音だろ?」と、当たり前のように言っていましたが、よく事情を知らない人たちは「何か珍しい現象じゃないのか!」「水脈があるんじゃないか!」と誤解して、原因を探ろうと周辺をボコボコに掘り荒らしたりされたこともあったようで(そのせいか、根方には大きな穴があいていて、それ以上掘られないように大石で蓋がされていた)。
 ツッコミどころ満載な方向では、いわゆる心霊現象に結びつけて変な噂を流したりする人達までいたりして、なんだか微妙な方向にズレた騒ぎが起きているときもありました(いくら何でもそれはないだろ、普通に考えて ^^;)。

 でも、この木の先の道を浅間神社の鳥居の所まで歩けば、そこには貯水槽があって、いつもその中ではザバザバ水音が鳴っているのですから。
 そこから奥集落に向かって水が引かれているんだろうな、という事は、普通に考えられることだと思うのですが・・・(似たような施設は、奥多摩の山の中にはたくさんあるし)。

 まあ、私としては、いつもそこを流れる水音を聞いて、「さあ、またここに来たぞ!」と、気持ちを盛り上げていたのに。
 ここであの水音が聞けなくなったのは、寂しい限りです。

22:28:00 | yo-ta | | TrackBacks