Archive for 03 February 2005

03 February

鳥、とり、トリ!

 先日、関東某所で行われていた猛禽類調査の現場を見学させていただけました。
 猛禽類は、これから6〜7月くらいまでの間が調査シーズンなのだそうで、調査員の皆様はあちこち忙しく飛び回るそうです。
 (しかし、近年は密猟などを恐れてか、なかなか現場を見学させてもらえない・・・)

 なお、猛禽類、つまりワシ、タカ、フクロウの類は、恐ろしいほどの山奥に住んでいる、というイメージを持っている皆様が多いようですが、ほとんどの種類は人里でも見られます。
 まあ、さすがにイヌワシになると、山岳地帯の奥の奥でしか、姿は見られないようですが・・・。

 それはさておき、今回の調査の現場は、関東地方の郊外部では典型的な里山環境である、台地と谷戸(谷底の平場、川に沿って水田が広がり、斜面は樹林(二次林)、台地上に畑と住宅が存在する)でした。
 現場についた途端、関東では珍しくなった長閑な風景に、こういう場所なら猛禽もいるよなぁ・・・と、妙に納得してしまいました。
 と、同時に、まわりのスギの樹林が、見事に雄花が発達してオレンジ色に染まり、花粉大量散布Readyな状態になっていたのには、「嫌あぁぁぁァァァァ!」と恐怖マンガの顔で叫びたくなりましたが・・・(花粉症なもんで・・・)。

 このときの調査対象となる猛禽の種類は、最近、自然保護の現場でやたら名前を良く聞く「オオタカ」でした。よって、それ以外の猛禽は一応外道ですが、トビ(一応、猛禽類)以外は飛翔ルートと行動の記録をとるということなのでしたが・・・。
 「鳥」素人な私の目には、「あそこに飛んでいるのがオオタカです」と教えていただいても、遠目+肉眼では、トビとどう違うのか、全然わかりませんでした・・・(^^;)。
 双眼鏡越しなら、ああ、確かに腹が白いな、ということで見分けられました・・・が、腹が白ければいいのか、と思って「あ、オオタカ発見!」と言うと、隣から「ノスリです」と冷静に訂正されたり・・・。
 (ちなみに、ノスリはかなり普通にいる種類だそうで、この時も頻繁に飛んできていました)

 以降、飛んでいる猛禽らしい影を見つけると、それぞれ私が思う種を言っていきましたが・・・ことごとく外れ(笑)。
 フィールドガイドを見ながらの観察で、ここまで外す人も珍しかったんじゃないでしょうか?
 同じ猛禽で間違うならともかく、ハシブトガラスをオオタカと間違ったことまでありましたし・・・(逆光被ってたから、見にくかったんだって!しかし、カラスって、意外にデカいんだな〜)。

 猛禽は高く飛ぶから判別が難しいんだ、周りで目に付く一般の鳥類なら多少は判別できるだろう、ということで、調査の合間にそちらもチャレンジしてみたところ・・・。

 調査員「あれはさすがにわかりますよね?」
  私 「ええ、スズメです」
 調査員「・・・いえ、ニュウナイスズメです」

 あはははは〜!
 このレベルで間違うなんて、私は「鳥」のセンスはゼロッぽいぞぉ〜!(自虐)

 それにしても、猛禽類の調査員さんって、どんな目をしているのやら・・・。
 数百メートル向こうの高圧電線鉄塔上に、オオタカが止まっているのを、『肉眼で』見つけちゃいますから・・・。
 (ちなみに、オオタカは「大きいタカ」だとはいえ、見た目の大きさはカラスと同じくらいなので、数百メートルも離れると、ほとんど点にしか見えない。何故それを見つけられる?)
22:48:00 | yo-ta | | TrackBacks