Archive for 05 March 2005

05 March

山で出会った動物(哺乳類)の記録 Part 7 イタチ、テン、ハクビシン

 週末恒例の動物ネタも、気づけばPart 7になってしまいましたね。
 自分的には、Part 4くらいで飽きて終わると思っていましたが・・・(^^;)。
 ま、まだちょっとネタはありますので、しばらくは、この週末ネタにお付き合いくださいませ・・・。

 さて、それはさておき、今週は「イタチ、テン、ハクビシン」の話題です。
 見た目に似ている三兄弟(ハクビシンは、分類学的には兄弟ではありません)ですが、それぞれ全然違う場所で見かけています。

 イタチに会ったのは、高尾山の自然研究路6号路沿いです。
 頂上から下山中、そろそろ琵琶滝に近付く頃、登山道の隣を流れる沢沿いを、茶色いものがスルスルスルッ、という滑らかな動きで通り抜けていきました。
 あっ!と思って目で追うと、まるでフェイクファーのマフラーに手足をつけたような、スマートで敏捷な動物がその正体でした。
 シルエットと大きさから、イタチだとわかりました。

 テンに会ったのは、奥多摩の日原林道です。
 秋も終わり頃、天祖山の登山口付近で、私から逃げるためか、慌てて斜面を登ってゆく冬毛の黄色い背中がありました。
 少し登った所で、こちらを振り返り、後脚立ちした姿の可愛らしさが忘れられません。
 その後、テンは私を見ると、ヒトだぁ!というリアクションでクルッと振り返り、山の中へと消えて行きました。
 イタチより大きく、ネコほどの体で、敏捷かつしなやかな動きは、さすがと言いたくなるほどでした。

 ハクビシンは、実は生きている個体にはまだ出会った事がありません。
 交通事故にあったのか、道端で血を吐いて事切れていた死骸(奥多摩、川井付近)と、溺れてしまったのか、沢の流れの中に引っ掛かっていた死骸(裏高尾、小仏)を見た事があるのみです。
 意外に都心近くの人家周辺でも見られる動物ですが、夜行性であるだけに、私が山を訪れている昼間には、出会える機会が少ないと思います。

 ちなみに・・・姿がよく似たシリーズの動物で言うと、私はまだオコジョの姿は見たことがありません。
 白山の弥陀ヶ原あたりから高所、立山の室堂より高所には生息しているようですが・・・最近はあまり姿を見かけなくなってしまったという話を聞いています(北陸生まれなので、自然、この二山での高山経験が多い)。
 特に、日本の分布西限域になる白山山系のオコジョは、温暖化の影響をもろに受けると考えられており、昨今の動向が気になるところです。
 京都議定書が発効したことですし、温暖化に何とか歯止めがかかってくれると良いのですが・・・。

23:20:00 | yo-ta | | TrackBacks