Archive for 18 July 2005

18 July

梅雨明けだ!ついに夏だ!セミの季節だ!(脈絡なし)

【「鬼論文試験」対策中に、私が頂いた名(迷)言集 その9】

 「落ちるなら、せめてB判定で落ちろ!」

 その前に、「受かれ」とは言っていただけないので?(^^;)
 ちなみに、A判定は合格です。

 では本題です。
 先週の後半ぐらいから、急激に気温が真夏日まで跳ね上がっていましたが、本日、ついに関東甲信地方も梅雨明けが宣言されました。
 今日などは午前10時頃、外に出たら、既にむわっ!とする夏の熱気に包まれていました。
 しばらくは梅雨空+意外に涼しい日々が続いていましたが、ついに本格的な夏になりましたね(あぢぃ〜)。

 そういえば、今年はまだ、ニイニイゼミの声を聞いていない気がします。
 例年ならば、既に「チィージィー」という声が、遠くから聞こえてくる気がするのですが・・・。
 (同じく初夏のセミであるヒグラシの声は、ホタル撮影時に良く聞いた。いや〜、やはり風情のあるいい声だなぁ〜)
 近年は東京に限らず、全国の都市部ではニイニイゼミがここ数年間の間で激減中である、という話を良く聞きますから、もしかするとその影響があるのかもしれません。

 セミの幼虫は、皆様ご存知のとおり地中で生活しています。
 ニイニイゼミは、どちらかというと湿気の多い、柔らかい土中を好みます(ゆえに、彼らの抜け殻には泥がついている)。
 しかし、都市部は地表がコンクリートやアスファルトで覆われて、雨水の地下浸透が少なくなっている上に、コンクリートが熱を持ったり、エアコンの排熱のために気温が強烈に上がったりする、いわゆるヒートアイランド現象が起きてさらに乾燥化に拍車がかかっています。
 まとまった都市緑地でも、地面の乾燥化が結構大きな問題になることが多く、緑地保全のために散水量が増して、大きな庭園や公園では、その管理用のコストが馬鹿にならないレベルになるのだそうです。

 そんな場所では、湿った環境を好むニイニイゼミは暮らせません。だから、どんどん数が減っているようです。
 逆に、比較的乾燥した環境を好むミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミは、相変わらず都市部でも「ミンミン」「ギイイィィ」「シャシャシャ」とやかましく鳴き喚き、暑さに苛立ちを上乗せしてくれています(手加減してくれ)。

 ちなみに、東京ではミンミンゼミとアブラゼミがやたら多く、特にミンミンゼミは千代田区の皇居堀端や明治神宮周辺では、バラにたかるアブラムシ(アリマキ)のごとく、鈴なり状態で街路樹にたかっています。
 しかも、かなり無防備な個体もいて、指で突付いてからやっと、「なんやねん、全く・・・」という感じのノソノソした動きで歩き出すような、そんな感じの個体すらいます。
 やろうと思えば、手づかみでも10匹、20匹という数を捕まえられますが、家の中を「ミンミン」の騒音公害発生源にするつもりはないのでやりません(^^;)。

 それと、最近は本来西日本〜南日本にしか生息していなかったクマゼミの声が、東京でも聞かれるようになっています。
 私は愛媛に行って初めて聞いたこのセミの声が、数年後に帰省した時に福井で聞かれ、上京したら東京でも鳴いていたことに、相当驚きました。
 少し前の図鑑では西日本分布とかかれているこのセミも、最新の図鑑では関東以西が分布域とされることも多く、ナガサキアゲハ同様、この種の東進も急激であった事が実感できます。

 そういえば、セミは短命の代名詞ですが、実は・・・と、そのネタは長くなったので、明日に御披露しましょうか。

21:31:00 | yo-ta | | TrackBacks