Archive for 31 July 2005

31 July

昆虫採集の思い出。「裏」バージョン

 セミの抜け殻の真下で、羽が伸び切らないまま固まってしまった個体がアリにたかられていました。

 どうやら羽化途中に落下して、そのままリカバリーできずに終わってしまったようです。
 ああ、数年間の忍苦の末に待っていたのがこれだったとは・・・。

 では本題です。
 昨日の「表」のColumnのコーナーで、書き方が悪かったのか、ミヤマカミキリが肉食だと思われてしまったようです。

 ミヤマカミキリはカミキリムシの仲間ですから、実際には、樹皮をかじったり、(カブトやクワガタと一緒に)樹液をなめたりしている昆虫です。
 でも、カミキリムシだけに顎の力が桁外れで、喧嘩っ早いので、カナブンの足なんかを食いちぎってくれるんで・・・。
 って、その前に、いくら何でも、肉食昆虫を他の昆虫と一緒なケースで運びませんて(^^;)。

 あと、カブトムシやクワガタの喧嘩系の思い出としては、20〜30匹をひとつのケースで飼っていた(良い子のみんなは真似するなよ!伝染病で全滅するぞ!)ため、ネタに事欠きません。

 一応、餌は2〜3カ所に分けて置いておいたのですが、それでも過密な環境ですから、あっちこっちで体が触れた瞬間、喧嘩が始まるという、はっきり言って、バトルロワイヤルな世界です。
 気がつくと、コクワガタがノコギリクワガタに餌場から追い出されていたり、カブトムシがノコギリクワガタをはね飛ばしたり、逆にノコギリクワガタがカブトムシを投げ飛ばしたり・・・。

 んで、その騒ぎの最中、我関せずと堂々としているのがヒラタクワガタ。
 さらに、よく見ると大型昆虫の足下の狭い空間に潜り込んで、ちゃっかり汁を吸っていたヨツボシケシキスイ(凄く小さな甲虫)など、結構、その虫の個性が強く表れていて、観察する分には面白かったですね。

 まあしかし、食べ方で一番凄かったのは、腐りはじめたので取り除こうと桃の種を持ち上げたら、地面の下に穴を掘って、そこから汁を吸っていたアカアシクワガタ(♀)でしょうか(笑)。
 山地性で暑さに弱いため、土の中にいたのでしょうが、だからってそんな所に特等席を作っていたとは思わなかった(最初、何がいるのかと思ったぞ ^^;)。

 ちなみに、私がやっていた餌は、桃やメロンの皮などです。スイカは水分が多すぎてすぐに虫が弱るので、やるのを避けていました。
 あ、それから、ごくたまに、「カブミツ」とかいう配合飼料をやっていましたが、なぜかこれは、高い物の癖に、メロンや桃ほど食いつきがありませんでした。
 (この蜜をなめてみたら、下品に甘かったのを覚えている。まぁ、アレよりは果物の方がいいよなぁ・・・)

 そういえば、最近はクワガタの餌に、わざわざ専用のゼリーをやる人が多いようですが、私の感じでは、アレは高いだけで、あまり意味がなさそうな・・・。
 昔ながらの、果物の食い残し(桃の種なんか)でも、十分、長く生きますよ?
20:57:01 | yo-ta | | TrackBacks