Archive for 05 July 2005

05 July

山岳遭難事故:中高年が8割を超える。

 中高年登山ブームの真っ只中、最近の傾向としてとても顕著な事だ、と、あらゆる登山・ハイキング系の媒体で報道されている内容に一致していることですが。
 ここまで見事に偏ると、やはり異質なものを感じてしまいますね・・・。

 山岳遭難:登山ブームで中高年が8割超える 警察庁まとめ(毎日新聞)

 確かに、私がよく行く奥多摩でも、山で出会う人のほとんどが中高年登山者です。
 歴戦の古強者を感じさせる方がいらっしる反面で、中には装備を見た瞬間に、「大丈夫か、おい」と言いたくなる人もいらっしゃいます。

 例えば、早朝の電車の中で周りの話を聞いていると、「奥多摩くらいだったらスニーカーで大丈夫だ」とか、「どうせ雨なんて降らないから、レインウェアなんて持ってきてない」とかいう、とんでもない話が聞こえてきたりします。
 奥多摩の山は、意外に急峻で急登区間が多く、決して油断できないルートが多いのですが、そんな場所に行くのに、何でそんな基礎的かつ重要な装備を省けるんだろう、と、毎回不思議でなりません。
 (まあ、会話に割り込んでたしなめても、「いつものことだから大丈夫だ」とか、「初心者じゃあるまいし」といって笑い飛ばされるのがオチなので、ほったらかしていますが・・・)

 かく言う私も、フォーストビバークの経験はそんなにない(ありまくるのも問題ですけど ^^;)ので、「雨の中で一晩をしのげるか」とか、「完全にルートをロストしてから、リカバリー出来るか」とか言われると、むむむ・・・と考えなければならないところです。
 山の中での遭難事故は、何も中高年登山者に限った事ではありませんから、私は他山の石とするために、定期的に事故状況報告を覗くようにしています。

 なお、奥多摩の山岳事故情報は、奥多摩消防署奥多摩ビジターセンターのホームページで参照が可能です。
 (それにしても、今年も既に死亡事故が発生しているんですね・・・。何ということだ・・・)

22:10:00 | yo-ta | | TrackBacks