Archive for 22 September 2005

22 September

今年は期間が長いぞ!9/17日から、奥多摩でニホンジカ捕獲作戦が展開中。

 来週は、また例によって、私が担当する現場仕事がありますが・・・。
 先月末〜今月頭にかけても、ナービーだのマーワーだのに、散々、邪魔されまくった記憶が新しい所ではありますが。

 また台風直撃かよっ!!!

 ああもう、こうなったら私の事は、何とでも呼べェい!!
 ここまで来たら、雨でも嵐でも雷でも、何でも呼んでやるからなっ!!(大破)

 っつーか、タイミングが良すぎる(悪すぎる?)んだよ、サオラーちゃんよォ・・・。
 (注:くどいようですが、ウチでは台風の呼称は、アジア名に準拠しています)

 では、本題です。
 私が奥多摩の山行計画を立てる際に参考にさせていただくことが多い、「奥多摩の山と自然」様の掲示板情報によりますと、今年も奥多摩ではシカの食害抑制などを目的として、個体数調整のための、ニホンジカ捕獲作戦が展開されるそうです。

 都内で自然に詳しい皆様にはおなじみのとおり、現在、奥多摩や丹沢などでは、野生のニホンジカが増えすぎて、林床植生の荒廃と若木の樹皮食害による森林更新不全および林業被害が、大変大きな問題になっています。

 例えば、奥多摩では数年前までは、様々な山地性野草の花が見られた石尾根沿いの花畑が、あまりに大量のシカが草を食べることによって消失し、現在の登山地図では「花畑」の表示が「マルバダケブキ(微弱な毒を持ち、ものすごくアクが強くて不味い草)」だけになっています。
 それだけでなく、森林がきちんと更新されないために、川苔山〜本仁田山間の逆川上流域では、荒廃した斜面の崩落が顕著であり、雨天時には下流の日原川が、流出した土砂で極端に濁る傾向が見られています。
 この影響で、日原川と多摩川の合流点の下流にある白丸ダムは、想定以上の土砂堆積のため、施設の耐用年数の短縮が顕著になる可能性があるとか、雨天時の上水道施設(浄化施設)の負荷が高まるなどの影響が懸念されているそうです。

 こうしたヒトの生活への害だけでなく、近年、奥多摩や丹沢で確認されるニホンジカの死体を見ると、樹皮などの硬い物を大量に食べるためか、過去に得られている頭骨標本と比較して歯の磨耗が著しく、物を噛めないほどボロボロになっている個体も確認されるなど、シカの体にも悪影響が生じている可能性が考えられているそうです。

 このまま放置すると、ヒトの生活、そして環境保全上の見地からも、重大な影響が生じる可能性が考えられることから、奥多摩では近年、シカの個体数のコントロールのための、ニホンジカ捕獲作戦が展開されています。
 まあとにかく、今は奥多摩の山の中で、猟期外ですが、パンパン鉄砲が鳴り響いている可能性もあるってことですね(^^;)。
 ちなみに、今回の作戦展開期間は、今年の9月17日〜来年の3月31日までと、猟期より大幅に長い期間が設定されています。
 (昨年、どうやら目標捕獲数に達しなかった影響らしいが、これ以上は詳細不明・・・)

 一応、一般登山道周辺でバンスカ発砲することはない(って、当たり前だぁ!)そうですが、もしかすると・・・ということもあり得ます。
 これからの季節、山に入る時は、バリエーションルートは可能な限り避け、「目立つ服装&鈴りんりん♪」で行動する必要がありそうですね(熊除けにもなるし)。

 しかし・・・空から散弾が降ってくる、なんて話は、冬の間だけと思っていましたが・・・。
 秋の紅葉期にも、注意しないといけないとはねえ・・・。
 (なお、空から落ちてくる弾は、有効射程をはるかに外れているので、当たっても害はない・・・はず(^^;)。また、シカ撃ちに使われるのがスラグ弾の場合、有効射程外でも、かなり痛いかも・・・)
22:15:00 | yo-ta | | TrackBacks