Archive for 24 September 2005

24 September

今日は面白かった本の紹介を。

 やれやれ、せっかくの三連休だというのに、台風接近で雨ですか・・・。
 こうなると、家でゴロゴロしているしかないって感じです。

 まあ、どこにも行かない言い訳を準備しなくてすむので、ある意味ありがたいですが(^^;)。

 では本題です。
 先日の九州出張の移動中に読んで、結構、面白いと思った本の紹介です。


機長からアナウンス



機長からアナウンス 第2便


 内容は、航空業界の裏話という感じで、過去に大手航空会社で機長を務めておられた方が作者さんです。
 まあ、もちろん、裏話ですから、「事故」や「失敗」といった話もあるわけで・・・。
 そんな本、実際に飛んでる飛行機の中で、良く読む気になったなあ、とは、知り合いの言葉でした(^^;)。
 (言われてみれば・・・変だったか?)

 とりあえず、この本を読んで、パイロットの皆様が、普段どんな訓練を行っているかが、よくわかりました。
 ついでに、キャビンアテンダント(以下CA)の皆様も、華やかに見えて、どれだけ「ど根性」な世界で行きているかも、ちょっとだけ垣間みることができました(^^;)。
 (で、一昔前のドラマや、某CMや、スポーツ選手の自慢話にある、CAさん達との旅先でのアレコレなんてことが、かなりのレベルで「あり得ない」話であることも、理解できましたし・・・)

 まあとりあえず、私としては、格安航空券にまつわるリスクの高さがよくわかったのが、ある意味、収穫でした。
 例えば、経済的に不安定なA国の航空会社の格安航空券を購入したとして、その機体が事故を起こした場合・・・裁判での賠償請求はA国の相場で行われるとか・・・(極端な話、不幸にして事故で死亡したとしても、その国の貨幣価値が低い場合、遺族への賠償金は、日本円に換算して一般的な社会人の年収以下という、恐ろしく安い額しか支払われないこともある)。
 しかしまあ、他国籍の航空機内は、日本でなくその航空会社が属する国の領土となる訳ですから、それは当然の話です。それでも良ければ、格安航空券でどうぞ、というのが、日本の旅行業界のカラクリなのだそうですが・・・。
 意識して格安航空券を購入している人は、果たしてどれだけ・・・?
 (ちなみに、事故があった場合の賠償金が、どの国の相場で、最大どれだけの額になるかは、航空券の裏側にきちんと書いてあるそうです。読まなかったとしても、乗った段階で了解したものとみなされ、後から何を言っても聞き入れられないそうな・・・)

 あと、国内線の航空運賃が、他の公共交通機関に比べて高額であることがたびたび指摘され、パイロットの賃金や燃料代がその元凶と言われることが多くありますが・・・。
 本当に航空運賃をつり上げているのが、日本国内の場合、空港使用料(機体が一回着陸するごとに、何十万円もふんだくられるそうです)だと言うのが、何とも言えないですね。

 付近住民の反対を押し切って、無理矢理空港を作って、無理矢理定期便を飛ばせて、利用者からは高い金をふんだくる。
 どんな商売やっちゅーねん。>空港。

 もっとも、この図式は、パイロットだった方から見た図式ではありますけど・・・。
 (とはいえ、他の先進諸国の主要な空港と比較しても、日本の空港使用料が馬鹿みたいに高額なのは、確かな話であるそうです)
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21:13:14 | yo-ta | | TrackBacks