Archive for January 2006

30 January

コニカミノルタ製デジカメ、在庫一掃開始か?

 いやあ、今日は暖かくて過ごしやすかった!
 さすがに冬将軍の猛攻にも、息切れが出てきてのでしょうか?

 しかし・・・単なる一時休憩だったり、雪女軍団との連携攻撃準備だったりすると、非常に嫌なんですが(^^;)。
 (暖かかった分、次の冷え込みの身にしみる度が高騰するから・・・)

 では本題です。
 先日、カメラ/デジカメ事業ほか、多くのコンシューマー向け事業からの撤退が報道されたコニカミノルタのデジカメに関して。
 大手量販店では、そろそろ不良在庫を抱えないために、在庫一掃安売り商戦が始まったようです。

 大手量販店系のWeb通販では、ヨドバシ.comではDiMAGE A200が49,800円、DiMAGE X1が29,800円。
 DiMAGE X60も26,800円、DiMAGE Z5シリーズが39,800円で、ここまでの全機種がポイント15%還元。
 一眼レフでは、α-Sweet DがWズームキットで99,800円、レンズキットで89,800円、α-7D本体が99,800円で、ポイント10%還元という、クラクラ来そうなほどの格安ぶりです。

 さらに凄いのがビックカメラで、DiMAGE X1が29,800円(20%還元)、DiMAGE X60も24,801円(20%還元)、DiMAGE Z5シリーズ39,800円(20%還元)。
 一眼レフではα-Sweet DがWズームキットで99,800円(16%還元)、レンズキットで89,800円(16%還元)、ボディのみで69,800円(16%還元)。
 α-7D本体が99,800円で16%還元という、ほとんど大盤振舞状態です。

 ※以上は1/30日現在のネット通販での価格。店頭では価格設定が異なる可能性があります。

 この傾向が始まったのは先週末らしいのですが、現在ではどの店及び機種も、在庫僅少などの状態に陥っています(複数のカラーモデルがある機種は、特定色の取扱を中止している場合もある)。
 ・・・まあ、ここまで大盤振舞されると、その気がなくても「カートに入れる」ボタンを「ポチっとな!」っと逝きたくなる気もわかりますけどね(^^;)。
 でも、そこはほら、理性理性・・・(意識を失うなよ!特に>俺!)。

 だからといって、購入希望の皆様は、「もうちょっと値下がりするか?」なんてグズグズ考えていると、だだっと注文が殺到し、あっという間に売り切れてしまう可能性もあります。
 コニカミノルタは3月で事業終了としていますから、売り切れたら今後の入荷はない、という可能性もありますよ〜。

 というわけで!

 さあ!この値崩れ商戦での購入チャンスをうかがっているハイエナー(Hyena・er)な皆さん!
 そろそろ購入時期の見極め時だ〜!

(注)
 私は各量販店の回し者ではありません(^^;)。
 各店舗でデジカメが売れたからって、な〜んにも得をすることはありませんので悪しからず・・・。

21:10:07 | yo-ta | | TrackBacks

28 January

早速、触ってきちゃいました。OLYMPUS E-330

 今日は昔馴染みと飲む約束があるので、予定調和アゲの記事です(夕方に作成済)。
 この記事が上がった頃、私はぐでんぐでんになっているでしょう(笑)。

 では本題です。
 オリンパスの新型デジタル一眼レフ、E-330について、「小川町ではもう触れる!」という情報を頂いてしまったがために(^^;)、「早く触りたい病」が疼きまくっていましたが(この攻撃は効いた・・・ ^^;)。
 本日、我慢しきれずにオリンパスプラザ、東京ショールームで触ってきてしまいました(笑)。

 まあ、今日は本当は休日だというのに、仕事の都合で千葉まで資料返却に行く予定があったため(泣)、その帰りにチラッと寄っただけなんですけどね(^^;)。
 (なお、先にお断りしておきますと、ショールームに置いてあるのは試作機(一応完動品)であり、製品版とは多少、勝手が違う部分があると思われる、というレベルの完成度のものだったそうです)

 というわけで、オリンパスプラザに入り、展示機体を見てみましたが・・・。
 常設展示コーナーにあったのは、E-1、E-300、E-500・・・って、あれ?E-330は?、と思い、プラザの方に尋ねてみると、まだ試作機なので展示には出さず、インフォメーションカウンターの方で希望者にお見せしている、という事でした。
 んで、私が行ったときは、先に触っている方がいたので、しばらく順番待ち。

 その後、たっぷり30分待たされ(空気嫁!>>オヤジ。ニコ爺並のジコチューぶりだったぞ?と、オリ厨な私が言ってみる)、やっと順番が回ってきましたが、他にも順番を待っている方がいたので、私は10分間程度で我慢しました。

 というわけで、本当にさわりに程度触ってきた(ややこしいな ^^;)感想を、以下にだだっと書き並べてみましょう(ちなみに、装着されていたレンズは、14-54mm F2.8-3.5でした)。

 1.光学ファインダーは、E-500程度の見易さ(?)はあった。
  →今回触った感じだけで判断するのはちょっと危険だけど、使えないレベルではないと思う。
   あ、スーパーインポーズはE-500型だった。
   撮影情報配置は・・・ごめん、見落とした(^^;)。

 2.ライブビューAモードでの画面表示は、全体的にエッジが甘い感じになる。
  →合焦してるかどうかは、機械を信じろ!という感じ。ファインダー用CCDの解像力不足か?
   なお、撮影画像には影響が出ないので、安心されたし。

 3.背面液晶は、とっても見やすい。
  →さすが、2.5型ハイパークリスタル液晶。
   かなり斜めの方向から見ても、表示を確認できる。

 4.Aモードオンリーで使う場合は、アイピースシャッターを閉じた方が良い。
  →開いていると、なんかフレアというかスミアというか、エッジ部分がモワモワする感じがある。

 5.ライブビューBモードは・・・あかん、想像以上に楽しい(笑)。
  →いやマジで。
   2m程離れたところで操作して、μのレンズ蓋にあるOLYMPUSロゴに、ピンの山が来るのが画面でわかる。

 6.Bモードのリアルタイム10倍拡大表示は、使いどころさえ間違わなければ有効そう。
  →拡大表示中は、撮影画像の拡大表示同様、輪郭がちょっと甘めに見えるけど、ピンが来る−来ないの差がはっきりわかった。

 7.アングルフリーモニタは、回転系コンパクトデジカメに慣れていれば、違和感なく使えそう。
  →E950&E995&CONTAX U4Rでウエストレベルに構えるとか、頭上に構えるとかの感覚で、色々使えそう。
   あと、ハイパークリスタル液晶だから、ちょっと無理な角度でモニタを見ても、ちゃんと構図確認はできる。
   なお、閉じる時、指を挟まないよう注意(けっこー痛い:笑)。

 8.とはいえ、Aモードの視野率の狭さは、慣れが必要かな・・・。
  →展示品を納めた棚で試してみたら、やっぱりちょっと厳しかった。
   画面ピッタリ(カメラは横位置)に撮ると、モニターの縦方向は上下それぞれに増し1割程度。
   横方向は左右ともに増し1〜1.5割程度、余分な範囲が写りこむ感じ。

 9.Bモードのモニター視野率は、さすがにほぼ100%で使いやすそう。
  →スルー画だから当たり前、と言われればそうかも(^^;)。

 10.ただし、Bモードのシャッタータイムラグは、一昔前のコンパクトデジカメくらいあるかも。
  →ミラーアップ状態からレフ状態に戻って、露出などの処理をした上でシャッターが作動する。
   花やブツ撮りには有効でも、虫などの動体撮影にはキツいかも(使いこなし甲斐がありそうなだけに、残念)。

 という感じでしょうか?

 まだまだ試作機であることと、これがライブビュー搭載初号機であることを考えたら、使い込めば、他にも改善・改良して欲しいところも出てくるかもしれません。
 しかし、コンパクトデジカメからのステップアップ層や、一眼の性能で、フリーアングル撮影を楽しみたい、という皆様には、現段階では唯一無二の価値がある機体としてお勧めできると思います。

 え?私?

 えと・・・来月末に、E-1後継機発表の噂があるから、それを見届けてから考えるってことで・・・。

21:22:00 | yo-ta | | TrackBacks

27 January

オリンパスのデジタル一眼レフ用新型撮像素子、「Live MOS」の正体は?

 今朝、日経を見ていたら、大手総合商社が防衛庁・航空自衛隊が導入を計画している次期主力戦闘機の売り込みに動き出したという記事がありました。
 どうやら、先日の『高すぎるアレ』に内定の噂は、アドバルーン情報(内外の反応と動きを探るための偽情報)だったようですね。

 それにしても・・・それぞれの機種を推す商社がこういう構成だと、本命は大体見えたな(^^;)。
 (あとは、金回りの面できな臭くならないことを願う!)

 では本題です。
 昨日発表されたオリンパスのE-330ですが、カメラ/デジカメ系の情報サイトでは大きな話題として取り上げる場所が多く、とにかく様々な形で注目を集めているようです。

 そして、飛び交う情報の中にある、新型撮像素子「Live MOS」についての情報を見ると・・・。
 これは松下電器製のMOSセンサー、「νMaicovicon」だ、という推測が流れているようです。

 「νMaicovicon」は松下製のカメラ機能付携帯電話の撮像素子に使用されているCMOSセンサーで、消費電力が低い割には、(携帯のカメラ機能ベースで見て)そこそこの画質の画像を返す、という評判があります。
 もちろん、携帯のカメラに使われる訳ですから、ライブビューもこなしますし、静止画だけでなく動画だって撮れてしまうセンサーです。

 一方で、オリンパスの新型撮像素子「Live MOS」は、低電力型であるとともに、ある程度の時間であれば、実用的なライブビューも行える(連続通電でも、ノイズの発生が低く抑えられており、感度ISO 100〜200程度なら1時間通電しても大丈夫だとか)という特性を持つセンサーとして紹介されています。
 そして、E-330ではライブビューBモードとして、実際にLive MOSで受けた映像をリアルタイムでモニターに出力する機能がサポートされているなど、従来の一眼レフ用大型センサーにはない、画期的な技術が盛り込まれた物であることは間違いありません。

 というわけで、「νMaicovicon」と「Live MOS」の特徴を整理すると、

 1.両者とも、低電力型である。
 2.両者とも、感度特性に優れているとの触れ込みがある。


 という共通点がある上に、

 3.さらに、オリンパスと松下で、センサーの特徴を示す図が非常に似ている。

 という疑惑()もあることから、「Live Mos=νMaicovicon」説が生まれてきたようです。
 この説が正しいと仮定すれば、オリンパスは松下電器から撮像素子を提供してもらい、それをカメラに搭載したという形がうかがえることになります(と、ここで個人的な疑問点。νMaicoviconって、そこまで大型化が可能なの?)。

 また、新型センサーということで、撮像素子の開発能力という視点で見ると、松下電器は自社製CCDを使ったデジカメを多数、市場投入していますから、センサー開発能力は十分あると見て間違いないでしょう。
 一方のオリンパスも、HDTV用の撮像センサーをNHKと共同開発しているようですし、医療機器(内視鏡など)に使用されるCCDは自社開発したものがメインだそうで、撮像素子開発のノウハウは社内に十分あると考えて良さそうです。
 さらに、他の報道(メーカーリリースやデジカメWatchなど)を見ると、オリンパス社内の撮像素子開発のノウハウを結集した結果が「Live MOS」になった、というニュアンスの報道がされています。

 こういった内容をいろいろあわせて考えると、「Live MOS」に関しては、どうやら基本的なコンセプトや回路等の構造部分の設計はオリンパスが独自に実施し、製造は他社委託(松下電器かな?)していると考えてよいかと思われます。
 もしこの仮定が本当なら、「Live MOS」はオリンパスがほとんど自社開発した撮像素子、という見方もできそうです。

 ここまで考えた時、先日、コニカミノルタのカメラ事業撤退の理由としてあった、「基幹部品であるCCDなどの撮像素子を自社開発しておらず、今後の競争に耐えられないと判断した」という部分がチラッと頭をよぎりました・・・。
 外販購入では、どうしても部品単価がかさむ分、コストダウンが難しかったり、十分な量の調達ができなかったり、苦労が多いですからね・・・(しかも、それが心臓部であるCCDとなれば・・・)。

 まあ、暗い話はとりあえず忘れて(^^;)。
 以上の全体をまとめてみると、「Live MOS」の正体は、

 1.基本的なコンセプトは、松下電器の「νMaicovicon」に似ている。
 2.ただし、設計部分のほとんどをオリンパスが手掛けており、オリジナルセンサーと見てもよい。


 という感じに落ち着きそうです。

 それにしても、わざわざ自社で撮像素子を開発したということは・・・。
 今後のオリンパス製フォーサーズ機は、Live MOS(またはその発展型)が標準装備になる可能性が高いですね(って事は、今後のオリ製一眼レフは、全機種でライブビュー可能になる・・・とかだったら面白いけど、どうなんだろう?)。
 また、E-1〜E-500までの機体に、KodakのFFT-CCDが搭載されていたのは、Live MOSが実用段階になるまでの「繋ぎ」だったのかもしれません(って、単にKodakとのライセンス契約期間が切れただけ、という可能性のほうが高そうだけど ^^;)。

 ちなみにオリンパス。
 今日はヨーロッパで耐衝撃/防水デジカメ「μ720SW」を発表していたようです。

 ・・・なんだか、急に元気になっていますな〜(^^;)。

22:24:00 | yo-ta | | TrackBacks

26 January

オリンパスがやったァ!!世界初、モニタ画像見撮りが可能なレンズ交換型デジタル一眼レフ!!

 
 多忙期最初の波、乗り切ったりぃ〜!!

 と、のっけから壊れましたが、毎年、1〜3月のいわゆる年度末は、本業の業界自体が多忙なシーズンに当たっています。
 今後も月末 or 5等日ごとに、乗り越えるべき波が次々襲来することが確定事項になっています。
 ははは〜、3月末まで、体と心が爆発せずにいられるやろか〜(^^;)。

 では本題です。
 X-Dayは1/26日、と、ヨーロッパ経由で伝わってきていた、オリンパスの4/3型規格対応、新型デジタル一眼レフが、予告どおり発表になりました!

 FREE STYL[E-330](オリンパス E-330製品サイト)

 オリンパス、初のライブビュー機能搭載一眼レフ「E-330」(デジカメWatch)

 ざっと仕様を見てみましたが、とにかく新技術てんこもりな、画期的な機体になっています。

 まず、なんといってもレンズ交換型デジタル一眼レフでは世界初の機能である、「ライブビュー」が搭載されたというのが革新的な部分ですね。
 あ、「ライブビューって何?」という部分を説明すると、デジカメ本体背面にある、液晶画面を見ながら撮影する機能のことです。

 って、「それはデジカメなら当たり前の機能だろーが!」と突っ込んだ皆様も多いと思いますが、コンパクトモデルと一眼レフは、カメラの基本構造が全然異なるため、これまでのデジタル一眼レフは(全メーカーのモデルとも)背面液晶を見ながらの撮影は出来なかったのです(詳しくは、こちらでどうぞ)。
 このE-330は、ファインダーの光路にポロミラー(入射光の半分は透過するが、半分は外に反射される性質のある分光器)を設置し、一方はビューファインダー。もう一方はライブビュー用CCDに光を導くことで、フルタイムライブビューが可能な仕様(Aモード)になっています。

 また、もうひとつのライブビュー機能として、撮像素子である「4/3型 Live MOS(これまた新型の撮像素子!)」自体からスルー画(撮像素子で受けている映像)を直接表示する、高精度マクロライブビューモード(Bモード)も用意されています。
 こちらのモード使用時には、背面液晶の画像の指定部分を、約10倍に拡大して、本当に微妙なピントあわせにも使用できるようになっているようです。
 ただし、このモードを使用できるのはマニュアルフォーカス(手動ピント合わせ)機能の時だけのようで、使いこなしには慣れが必要そうです。

 さらに、ライブビューで活躍する液晶画面は、上90度、下45度に角度を変えられるマルチアングルタイプになっており、人の頭越しの撮影や、地面スレスレに咲く花の超ローアングル撮影にも使えます。
 この背面液晶は2.5型の大画面であるとともに、昨秋発売のE-500に搭載されて、視認性の良さが高く評価されている「ハイパークリスタル液晶モニター」です。
 晴天時屋外という、普通では厳しい条件や、斜めから覗き込むような使用法でもくっきりとした画像になるだけでなく、10倍拡大のスルー画でも、くっきりと見やすい画像を提供してくれそうな気がします(ここはMOSの能力にも期待したい!)。

 とにかく、こういった新技術が惜しみなく使われているところを見ると、オリンパスはかなり本気で「銀塩(フイルム)一眼レフを知らない世代に訴求力のあるデジタル一眼レフ」を目指してきたように思えます。

 今までの、フイルムカメラの構造を流用してデジタル化した機体は、確かにフイルム一眼レフカメラを使ってきた皆様には、過去の機体と同じ使い方で撮影できる、便利な機材かもしれません。
 しかし、背面液晶を見ながら撮影することに慣れた、「デジカメオンリー世代」が主流を占めてきた場合、旧来のフイルム一眼レフの構造を踏襲しただけのカメラでは、「古臭い!」と見捨てられる可能性があるかもしれません。
 (事実、コンパクトデジカメからデジタル一眼レフにステップアップした人の多くは、「背面液晶が撮影に使えないのは使いづらい!」という意見を持っているそうです。私も、今は慣れましたが、最初はそう思っていました・・・)

 以上、興奮に任せて勢いで書いてきましたが、このE-330、欠点がない訳ではありません。

 まず、基本的なカメラの機械的な性能。これは前進機であるE-300と大きく変わりません(連射コマ数が2.5コマ/秒→3コマ/秒になるなどの、マイナーなグレードアップはあるけど)。
 個人的には、もうちょっとブラッシュアップして欲しかったように思います。

 また、撮像素子の有効画素数が、E-300は800万画素(FFT-CCD)であったのに大して、E-330は750万画素(Live Mos)になり、単純な数値比較で「性能が劣る」との誤解を受けかねない仕様になっていることも、市場でどう評価されるか微妙なところでしょう。
 一応、説明しておくと、一眼レフモデルでは、撮像素子に50万画素程度の差があっても、実際の画像はA3くらいの大きさに印刷するのでもない限り明確な差は現れないという、実用上無意味な比較であることに注意して頂きたいと思います。
 (プロのカメラマンでもない限り、そんなに頻繁にA3のような大判に印刷する機会はないでしょ?皆さん、数字に騙されない、賢い消費者になりましょう!)

 その他、悪い方で気になる点としては、ライブビューAモード時の、液晶画面上の視野率が92%しかないこと。
 これにより、液晶画面を見ながらの撮影時、周辺部に意図しない物の写り込みの発生頻度が、光学ファインダー(視野率、約95%)以上に高くなると考えられます。
 具体的には、液晶画面で見て、すみっこにあった看板や電線などを、ギリギリ回避するように撮影した、と思っても、実際の撮影画像には写っていた、という事がよく起こるようになるかもしれません。

 まあ、それが嫌ならライブビューBモードを使えば、ほぼ100%の視野率での撮影ができますが、Bモードはマニュアルフォーカス、つまり「手動ピントあわせ」専用のモードであり、初心者の皆様は操作に慣れるまでが大変そう、という問題があったりします。

 まあ、こういう細かい部分は、恐らくこの機体を使い慣れれば、そんなに気にならない物になるでしょう。

 しかし、E-300系後継機、あるいは今後登場が予想される、Panasonicフォーサーズ機や、オリンパスのE-2桁番号機、あるいはオリンパスのフラグシップモデルであるE-1桁番号機で、上に書いた内容が解消・改善されていれば・・・。

 約一名、勢いで買ってしまう馬鹿がここにいます(爆)。

 ちなみにE-330は、さすがに防塵・防滴ボディではないようですね。
 ま、可動部が多いから、さすがに仕方がないよなぁ・・・(^^;)。
 (今後出るE-1桁機が、マルチアングルでライブビュー可能な防塵・防滴ボディだったら、マジで買っちゃうかもよ?)

 あ、最後に。
 忘れてましたけど(^^;)、このE-330、発売は2月下旬予定だそうです。
 価格は、本体だけで12万円前後。標準的な撮影ができるレンズが1本ついたレンズキットで、13万円前後と予測されています(コンパクトデジカメからのステップアップとしては、ちと高めか?)。

 今までのパターンで言うと、早ければ来月中旬頃には、デモ用の機体が大型量販店の店頭に登場するかもしれません。
 買うか買わないか決めるのは、実機を触ってからでも遅くないと思います(しかし、マジで早く触りたいな〜、この機体)。
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23 January

色々あったので、2005年のデジカメのシェアを見直してみましょう。

 大雪から2日。
 今朝は、都内の歩道のあちこちに、踏み固められた雪が圧雪状態で凍り、見事なアイスバーンになっている場所が多くありました。

 平地なのに、アイゼン装着したくなったのは、私だけではありますまい(^^;)。
 (まあ、実際につけたら、ガチャガチャうるさくてしょうがないと思いますが。アイスバーンといっても、厚さ2cm程度ですから、アイゼンの爪がアスファルトまで突き抜けそうですし ^^;)

 では本題です。
 新年早々から、老舗メーカーの市場撤退だの何だの、色々激動があったカメラ/デジカメ業界ですが。
 2005年のシェアについて、マーケティング調査結果が出ていましたから、ちょっと見てみる事にしましょうか。

 こうしたシェア調査は、Web上ではBCN総研さんなどが有名ですが・・・。
 私の「超個人的」な意見として、BCN総研さんのレポートは、巨大掲示板集として有名な「2ちゃんねる」で生まれた内輪用語(いわゆる「2ちゃん語」)を平気で多用している辺り、資料の一般性という観点からは「・・・」のような気がするのですが(いや、趣味の範囲でデータを見たい、という時には重宝しますが)。

 とまあ、そんなことはさておき、調査の結果を見てみましょう。

 「第2回 GfK Japan Certified」について(GfK Japan:AV家電のリンク先にデジカメの項目あり)

 2005年もキヤノンが販売数量シェアでトップ(上をもとにした、デジカメWatch内の記事)

 え〜と、ここで注意しないといけないのは、上のGfk Japanさんの結果は、最近私がよく話題にしているデジタル一眼レフでなく、コンパクトデジカメも含んだ調査結果、という所ですね。
 いかに最近、ユーザー数が伸びているとはいえ、デジタル一眼の市場はコンパクトモデルの1〜2割程度(と私は記憶しています)なので、シェアの変動にはそれほど大きく寄与していない感じです。

 というわけで、2005年のデジカメシェア、トップ3を見てみると・・・。

 トップはまあ、予想通りというか、キヤノン。昨年は、「いくつ出すんだよ!」ってほど、新機種が出ました。
 2位は、極薄ボディの代名詞であるEXILIMシリーズが好評のカシオ
 3位は、2005年は手ぶれ補正機の代名詞にもなったLUMIXシリーズが好評だった松下電器(パナソニック)。

 というわけで、家電メーカー強し!という状況です。

 これに、BCNランキングさんの売れ筋速報をあわせて見てみると、2006年1月第2週の段階で、売上トップ10のうち、4機種までが家電メーカー製品。さらに言うと、4機種全てが5位までに入っていたようです。
 一昔前だと、トップ10はカメラメーカー製品(Canon、Nikon、OLYMPUSあたり)で占められていたことを考えたら、家電メーカーがすんごく頑張っていると考えるべき状況ですね。

 いやあ、これでは昔からのカメラメーカーの多くが、コンパクト製品枠を縮小し、デジタル一眼の生産に力を入れる、という方向性を打ち出してくるのもわかる気がします。

 なお、デジタル一眼レフに関しては、「カメラの利用・購入に関するアンケート(II)」の結果として報告された市場の傾向を見ると、購入希望メーカーは、「キヤノン」(68.3%)と「ニコン」(43%)が大半を占め、3位にオリンパス(21.4%)が来ているようです(ん?%数値の合計が100を超えるから、複数回答の結果かな?)。
 一眼レフの世界は、技術と実績と、何より実機が市場に出ているという大きなアドバンテージがあるので、まだカメラメーカーに分があるのかもしれません。

 しかし、今年の春には、松下電器がフォーサーズシステム対応のデジタル一眼レフ(LUMIXシリーズ最高モデル)の発表を予定していますし(昨年の今ごろの報道による)。
 SONYは、コニカミノルタからαシステムの製造を引き継ぎ、今年の夏にはデジタル一眼レフを市場投入することが予告されています(先日の、コニカミノルタ撤退報道時の付加情報)。

 こんな状況ですから、一眼レフの世界も、早晩、家電メーカー製品がどしどし発表されて来るでしょうし、その中には過去の銀塩(フィルム)一眼レフとは全く異なるコンセプトの機体があるかもしれません。
 そして、銀塩一眼レフに関わりのなかった(レンズ資産その他を全く考慮せず買える)世代が購入層の主流を占めるようになり、旧来のスタイルを引きずったカメラメーカー製品に面白味を感じなくなったとしたら・・・。

 そう考えると、デジタル一眼市場でも、「カメラメーカー優位」と言っていられる期間は、そんなに長くないかもしれません。

 (しかし、一眼レフを買いたいメーカーの3位にオリンパスが来ていたのは意外だったな(^^;)。ま、1位と2位にはダブルスコアで水をあけられてますから、ボロ負けであることは間違いないですが・・・)

22:26:00 | yo-ta | | TrackBacks