Archive for May 2006

31 May

お手軽価格のデジカメ選びの参考記事&最近のコンパクトデジカメに思うこと。

 今日、コンビニで見かけて驚いたもの。
 男なら誰でも、「おお〜、可愛い子がいるなぁ〜」と、な感想を持ってしまうような感じの若い女性の携帯ストラップについてたマスコットが。

 形、サイズともにリアルなオオクワガタのフィギュアでした。

 姉さん、何者?

 (虫好きではかなりのレベルに到達していると自認する私でも、そこまでは・・・)

 では本題です。
 そろそろ夏のボーナスシーズンですが、そのボーナスでお手軽に使えるデジカメを買いたいんだけど・・・という皆様にちょうど良い記事がありましたのでご紹介しましょう。

 実売25,000円以下! エントリーモデルの実力(前編)

 実売25,000円以下! エントリーモデルの実力(後編)
 (どちらもデジカメWatch内の記事)

 一応、記事内で紹介されているクラスのデジカメですと、バッテリーや充電器、PCとの接続ケーブルなども付属しているので、周辺機器がどーだコーダで迷うことも少ないので、デジカメ初心者には特にお勧めになります(記録メディア、つまりメモリーカードだけは別売りなのでご注意)。
 とりあえず、初めてのデジカメ購入を考えている皆様は、上の記事の比較を見て、自分の好みに一番合う絵作りをする機体を選べば、まず間違いがないかと思われます。

 複数のデジカメを使いまわして使用している方であれば、記録メディアの供用だとか、そういう部分を気にする必要があるかもしれませんが・・・。

 それにしても、私としてはリンク先記事の後編にある、この部分の文章にちょっと反応してしまいました(以下引用)。

 デジタル一眼レフが数百万円していたデジカメの黎明期には、コンパクトデジカメに一眼レフの代替品としての機能や性能を求め続けてきたし、メーカーもこうした要望に応え、ニコンCOOLPIX950やオリンパスC-2000ZOOM以降、充実した撮影機能を搭載したコンパクトデジカメが続々と登場してきた。
 (〜中略〜)
 しかし、デジタル一眼レフの低価格化により、デジタル一眼レフの代替品としてのコンパクトデジカメの役割は終わった。ならば、コンパクトデジカメは、コンパクトカメラ本来の姿に立ち戻り、シャッターボタンを押すだけでどれだけキレイに失敗なく写せるかを競い合う時期に来ていると思う。(引用終了)

 ・・・そうか。
 コンパクトデジカメの中でも名機とされている機体は、E950&C-2000Zの「双璧」時代から、デジタル一眼レフの低価格化が進む(初代Kiss-D登場前後)までの数年間の機体がほとんどなのは、そういう理由なのか・・・と、ちょっと納得してしまいました。
 そして、その名機時代にデジカメユーザーになった皆様の中でも、特に「撮影現場で悪戦苦闘する過程も楽しむ」タイプの皆様が、現在、次々とデジタル一眼レフにステップアップしている理由も、これで分かった気がします。

 昔のコンパクトデジカメのハイエンド機は、フルオートでお手軽な撮影を楽しめるとともに、「使いこなせるモノなら使ってみろ!」と言わんばかりに充実したマニュアル撮影機能がついていました(現在のデジタル一眼レフに匹敵するほど多機能な機体もあったくらい)。
 しかも、機体のクセに慣れて来ると、マニュアル機能を使った方が思い通りの作風での撮影が楽しめる(フルオート撮影が物足りなく思える)という、「使いこなし」の面白さがあったとともに、まだまだデジカメ関係の情報誌が少なかったことから、ユーザーが独自の工夫で自分の撮影スタイルに応じた使い方を考案していたり、まさかのお役立ちグッズを発掘したという情報が、ほぼリアルタイムでWeb上に多数、上げられていました。
 その情報量はかなり充実していて、本気で全部を集めたら、それだけで機種ごとの使いこなしのノウハウ本ができてしまうような感じさえありました(いや、実際そうやって情報を共有&交換しながら使いこなしてゆくのが、本当に楽しかったわけです。手元の機械が少しずつ、自分の手足に馴染んでくるのがわかりましたし)。

 一方で最近のコンパクトデジカメは、シーンモード(例えばスポーツや夜景など)を使えば、機械の方が撮影条件ごとに最適化されたアルゴリズムに基づいて動作してくれるため、誰でもシャッターを押すだけで、そこそこの絵が撮れるという利点があります。
 反面、マニュアル機能を駆使して自分で工夫し、自分なりの絵を作ろうとすると、すぐにハードの性能限界に到達し、白飛び・黒潰れ・ノイズ浮きなどが発生するか、そもそも使いたい機能がメニューにない、とかいう問題に突き当たってしまうため、「使いこなし」を考えるユーザーから見ると、辛口評価になることが多くあります。

 まあ、最近のコンパクトデジカメのうち、特に高倍率ズーム搭載機は、その価格が低価格デジタル一眼レフと競合するようになって来た事から、差別化の意味も含めて、コンパクトデジカメの位置付けがいわゆる銀塩コンパクトと同等(写ルンですの代用程度?)の位置に来るのは不思議な話ではないでしょう。
 私なんかは、近年のコンパクトデジカメを見ると、往年の機体と比べて「ずいぶん扱いが簡単になったなあ」と思う反面、「どれも似たような物ばかりで、面白くなくなったなあ」とも思わされてしまいます。

 「難しいことを考えずに、そこそこきれいに撮れるなら、今のコンパクトの方がいいじゃん」という皆様も多数いらっしゃる(そして、それは多分正しい ^^;)のでしょう。
 しかし、私のような特殊思考の人間は、現在のコンパクトデジカメの最新機種を使っていると、どうも「機械に使われている」気分になってダメですね・・・。
 (別に、シャッター押すのは俺じゃなくてもいいんだよなぁ・・・って感じると、無性につまらなくなる瞬間がある・・・)

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27 May

オリンパスのボディ内手ぶれ補正で、新たな特許。シフトブレ補正も考えられている。

 本日、出かけようと自宅最寄駅についたら、警察車両と鉄道会社の保安部の車両が止まっていました。

 嫌な予感がするままホームに出ると、反対側のホームで現場検証の真最中。いわゆる、「人身事故」という奴が起きてしまっていたようです。
 この鉄道会社は最近、事故続きなので、何とかして欲しいですね(とはいえ、自分から「飛び込む」のとか、踏切無視とかもあるから、鉄道会社側だけの努力では防ぎ切れないのも確かな話で・・・)。

 では本題です。
 以前ここでオリンパスのデジタル一眼レフのボディ内使用を目的とした、圧電素子を活用した手ぶれ補正の仕組みを紹介しました。
 なお、このシステムは光軸に対する回転方向のブレの抑制には使えるものの、シフト方向(上下左右方向)のブレの補正は他のシステム(レンズ内とか)に預けたまま、という所が課題になっていました。

 この、シフト方向のブレの補正に関して、オリンパスが出願していた特許の内容が、Hiro_Sakaeさんのブログサイト、ズイコー・フォーサーズ あれこれの記事改めて紹介されていたので、ウチでもちょっと取り上げてみようと思います。

 今回のシフトブレ補正は、2004年に出願され、2006年(つまり今年)に公開された技術です(公開番号、2006-5542。文書内容の確認は、こちらの「2.特許・実用新案文献番号索引照会」からどうぞ)。

 ですがっ!

 ここで公開されているシフト方向のブレの補正技術の内容は、はっきり言ってとっても難しく、恐らくは機械工学の専門家の方でないと詳細を理解するのは不可能と思われます(私が一読した感想は、「何がなんだかわからねェー!」って奴でした・・・)。
 とりあえず、高校物理は意外に得意だった&大学時代は自然科学系の領域にいた頭で、何となく理解できた範囲で(^^;)、話題にしてみたいと思います。

 オリンパス型のシフトブレ補正(上下左右方向のブレ抑制)の仕組みは、フィルム状のエレクトレット(高分子に静電荷が恒久的についたもの。帯電したままのポリエチフィルムみたいなものか?)を特定のパターンで貼った部材を2枚、エレクトレット装着側を向かい合わせる形で組み合わせた台座が基本構造で、CCDはそのうちの片方の上に設置されるようです。
 そして、2枚のエレクトレット部材はメッシュ状の部材(ブレの動きに追随するバネの部分でもあり、弾性のある材料でできている)で継ぎ合わされ、CCD等の電極からの配線は、このメッシュの間を通されるようです。

 手ぶれ補正の仕組みとしては、2枚のエレクトレックシートの位相差および変位が生じている際の相対速度がジャイロセンサで検知され、算出された駆動量と駆動速度をCCDシフトドライバに送信。
 CCDシフトドライバの方では、受け取った信号をもとに、各部のエレクトレットに電圧信号を送り、プラスマイナスの極性を制御することで、2枚のエレクトレット部材間に変位を打ち消す方向の静電引力および斥力を発生させることでCCDの位置を固定し、ブレを補正する仕組みになっているようです。

 ・・・以上、さらっと書いたように見えるかもしれませんが、書いてるこっちは必死で資料を読み込み、わかる部分から、わからない部分の記述内容を類推し、ごちゃ混ぜにしてくっつけ、出来上がった内容をほとんど何も考えずに羅列しただけです・・・。
 また、かなりの部分を「ざっくり」端折っているため、何か、色々間違っている気がします。
 間違いがあれば容赦なくご指摘を・・・(--;)。

 それにしても、「ざっくり端折った部分」に含まれる、1/4周期ごとの電圧信号制御パターンの説明が延々続いているあたりは、「日本語→日本の口語変換機」が欲しい・・・。

 というわけで、シフト手ぶれ補正部分の技術に関しては、理解限界があるので(^^;)以上で終了としますが、この特許にはもうひとつ、光学系の部分にも言及があります。

 このシステムを搭載するカメラは、クイックリターンミラーの中心部をハーフミラー化し、E-330でいう所のBモードに相当するライブビューを備えることで、LCDにより手ブレの効果を撮影者に現示する仕組みを有する、ということが言及がされています(特許資料の詳細な内容のうち、【0030】〜【0036】項)。
 つまり、ハーフミラーを採用することで、撮像素子を使用したライブビュー(Bモード)によって手ぶれ補正の効果を確認することが出来るという部分において、コニカミノルタ/ペンタックス型のボディ内手ぶれ補正以上の機能を持たせることが考えられているようです。

 なお、ハーフミラーを採用した光学ファインダー/撮像素子の分光によるライブビュー表示に関しては、オリンパスでは過去にレンズ固定型一眼レフ機、E-10/20型での採用実績がありますし、ハーフミラーだけであれば、世界初のフルタイムライブビュー機、E-330の光学系統での採用実績があります。
 よって、この手ぶれ補正+ライブビューにおける効果確認機能は、今後、E-500系、E-一桁系など、E-300系とは異なる光路のファインダー搭載機(いわゆるオーソドックスな光学ファインダー搭載機)における採用が、十分に考えられるものといえるでしょう。

 というわけで、今日のネタを書いてみた感想を最後に。

 誰かもっとわかりやすく説明して!(いやマジに・・・)

20:32:00 | yo-ta | | TrackBacks

25 May

オリンパスも開発中?デジタル一眼レフのボディ内手ぶれ補正。

 桜と橘、どっちが右近でどっちが左近だったか混乱中です。
 左右は天皇から見た場合の左右方向であり、下から見たら逆だったから・・・桜は左近で合ってる?

 ちなみに、昨日は仕事で外に出た関係で、極度の疲労から帰宅即寝になってしまったため、更新なしでした(決して上記を考えすぎて、脳が熱暴走したわけではない)。

 では本題です。

 Zuikoな皆様の間では有名な、Hiro_Sakaeさんのブログサイト、ズイコー・フォーサーズ あれこれの記事によると、オリンパスが出願したデジタル一眼レフのボディ内手ぶれ補正に関する特許公開があったそうです(公開番号 2006-133620)。
 早速、特許電子図書館の検索コーナーで公開文書の内容を見てみたところ・・・。

 いやあ、お役所の文書って、何でこんなに見づらいんですかね(^^;)。
 特許の公開資料は報道発表資料ではないので、基本的に専門家が見てわかるような内容になっているためでしょうけど・・・。

 まあ、とりあえず私が理解できた限りの(取り違えている可能性もある ^^;)内容に沿って、話を進めたいと思います。

 オリンパスが特許申請者となっているボディ内手ぶれ補正装置は、コニカミノルタ型ボディ内補正やレンズ内手ぶれ補正(特許資料ではニコンが申請者になっている)では解決されない、レリーズ時(シャッターボタン押し込み時)に生じる、光軸を中心とした回転方向のブレを解消するもののようです。
 具体的には、一眼レフカメラにより撮影が行われる際には、レンズ鏡筒を左手で保定しながら右手でシャッターを押す(のが正しい姿勢とされる)ために、無意識に右下がり方向の回転ブレが発生することがありますが、これを打ち消すシステムとして提唱されています。

 機構の構成は、バイモルフ型圧電素子と圧電アクチュエーターからなる構造のようです。
 手ブレが発生すると、圧電素子上で発生した歪みが電圧に変換され、圧電アクチュエータ内の超音波モーターを作動させることにより、撮像素子の位置を一定に決めることが可能となる仕組みだそうです。
 とにかく、他から電力供給が必要なシステムではなく、起電力を圧電素子に依存する構造とするあたり、電力を食いまくる「ライブビュー」を押し進めるオリンパスらしい発想と言えるかもしれません。
 これがそのまま搭載されるなら、常時補正ONでも、さらにバッテリーが"喰われる"心配は少なそうで良い感じです。

 なお、一連の特許公開資料(早口言葉じみてきたな・・・)の中の概念図に描かれているカメラは、形状からみるとE-一桁シリーズの物らしいので、E-1後継機への搭載をちょっと期待してしまったり・・・(特許出願年次=開発に目処がついた時期とすると、そろそろ製品化されてもおかしくないですよね?)。

 あとは、オリユーザーとして期待するのは、μ810に搭載された「電子手ぶれ補正」がどのように進化するか、という所でしょうか?
 現段階では「PC上で"写真屋"のアンシャープマスクをかけたほうがきれい」と言われる不思議機能ですが(^^;)、ハード的な補正とソフト的な補正の両方がうまくかみ合ってくれたら、面白い結果になりそうな気がします。

 ちなみに、特許資料を見る限り、コニカミノルタ型のボディ内手ぶれ補正は、通電加熱された形状記憶合金の復元力を、撮像素子の位置決めとして利用するタイプだったようです。

 ・・・えと、撮像素子まわりに「加熱」を伴う機構があるのって・・・熱ノイズの発生は大丈夫なんでしょうか?(爆)
 そういえば、コニカミノルタの手ぶれ補正搭載製品って、同世代の他メーカー機より、ノイズが出やすい傾向があったような・・・。

 まあ、撮像素子の位置決めに使う程度の通電加熱なんて、たかが知れたものだと思いますが・・・(その辺、αはどう対応してくるのかな?)。

22:45:00 | yo-ta | | TrackBacks

23 May

PENTAX、ボディ内手ブレ補正搭載のデジタル一眼レフを発表。

 先週で連休明け進行はとりあえず終わったのですが、しばらくそれに"かかりきり"だったために放置されていた他の事案が、今になって大変な事になっています。
 しばらくの間、「あっちを片付けるために注力したら、こっちが疎かになる」という、悪循環スパイラルの中に落ちそうです(泣)。(だから人手をもっと・・・)

 では本題です。
 しばらくの間、大型新製品の噂が枯渇していたデジカメ界ですが、本日、PENTAXから新型デジタル一眼レフの発表がありました。

 ペンタックス、ボディ内手ブレ補正搭載一眼レフ「K100D」(デジカメWatch)

 例によってニュース系サイトで情報が発表されても、メーカーページには情報が上がらないという、PENTAXならではの不思議な公告戦略(?)が行われているので、現在ニュース系サイトに上がっている限りの情報で話を進めますと・・・。

 このデジタル一眼レフは、今春のPMAやPIEなどのカメラ系イベントで参考出展されていた1,000万画素機ではないようで、CCDの有効画素数は610万画素(サイズはAPS-C)です。
 なお、同じ600万画素でも、コンパクトデジカメのそれとは受光部のサイズが全然違う(デジタル一眼レフのCCDのサイズは桁外れにデカイ)ので、得られる画像は全く別の次元だと思った方が良いでしょう(よく言われる「多画素=高画質」の図式は当てはまらないケースが多くあるのでご注意!)。

 また、PENTAXのデジタル一眼レフは、かなりの年代物から最新のものまで、豊富なレンズ群を流用できることが特徴のひとつになっていますが、このモデルもK、KA、KAF、KAF2マウントの各種レンズと、アダプタを介することでスクリューマウントレンズ(M42)、645用レンズ、67用レンズを使用可能だということです(メチャクチャ多いな ^^;)。

 ただし、電子制御に対応していないレンズを装着する場合、手動でレンズの焦点距離を入力する必要がある(ソフト上で補正するためなのかな?)ことと、実際に対応する焦点距離は8〜800mmに限定されるという制約があるそうです。
 まあしかし、8mmより短い超絶的な広角レンズや、800mm(ズーム倍率に換算して、約23倍)以上の、文字どおり大砲のような望遠レンズ(もちろん価格も桁外れ)を個人で使用している人がどれだけいるかと考えたら、これは十分、互換性が考慮されていると見てよいでしょう。

 あと、撮影時のISO感度は200〜3200まで対応しているようです。
 しかし、私個人の観点では、感度をISO 100に落とせないのは、夏季の晴天屋外などの撮影では厳しいような気がしますが・・・(他社製デジタル一眼レフでは、エントリー機でもISO 100が標準のモデルがいくつか存在する)。

 そして、この機体は新技術としてリニア(磁力)駆動の手ぶれ補正機構(シェイクリダクション、と呼ばれるらしい)をボディ内に内蔵しています。
 磁気駆動ですから他の部材との間の摩擦がなく、ブレに対する追随性はガイドレールに沿って動く手ぶれ補正(コニカミノルタ型?)よりも優れている、というのがメーカー見解のようです。

 この、ボディ内手ぶれ補正機構は、コニカミノルタがα-7D&α-Sweet Dに搭載し、ソニーのαシリーズに引き継がれる事が予測されているもので、コニカミノルタ系の一眼レフのアドバンテージであった部分です(ゆえに過去には「手ぶれ補正のコニカミノルタ」とも言われていた)。
 しかし、PENTAX機にも搭載された事で、ボディ内手ぶれ補正は今後、「α」のオンリーワンの機能ではなくなってしまいました。

 また、発売予定も7月下旬頃からで、価格も本体のみで7万円台半ばと挑戦的な価格になる見込みだそうで。
 6月発表・夏発売が噂されている「α」初号機とは、まともに対抗馬の関係になる可能性が高いと考えられます。

 この機体は見事、「α」の出鼻を挫く機体となれるのでしょうか?
そして、これに対して、ソニーはどう出てくるのやら・・・(また、カメラメーカー各社も、秋のPhotokinaに向けて、どんな動きを見せるやら・・・)。

 なお、いかな「小型軽量のペンタックス」※1)とはいえ、今回の機体は新技術を色々盛り込んだためか、通常の小型デジタル一眼レフカメラと比較して、さほど「小ささ」が実感できる大きさではなさそうです(もっとも、これ以上小さいと、逆に持ちづらくなるから、いい加減、限界の小ささになったと見ていいかもしれないが)。
 また、本体重量もバッテリー&レンズ未装着で560gと、E-500の435g(もちろんボディのみの重量)から「世界最軽量デジタル一眼レフ」の称号を奪還する事はできなかったようです。

 一応、ファインダーをペンタプリズムでなく、ペンタミラー採用とするなど、軽量化の努力は見られるようですが、やはり、リニア駆動のコイルが重いのかな?と、素人判断してしまったり・・・。
 (まあしかし、ペンタックスの事だ。手ぶれ補正を搭載しない機種で、まだまだ軽い奴を作ってきそうな気がする ^^;)

 それにしても・・・。
 今回はこの発表を霞ませる「爆弾情報」は出てきていないみたいですね(^^;)。(※2


※1
 少し前まで、各社が開発するデジタル一眼レフにはそれぞれ特徴的な「一芸」があった事から、その特徴を表す言葉を頭につけて呼ぶ事もありましたた。
 その他のメーカーもあわせて並べると、「ノイズレスのキヤノン」、「マウント互換のニコン」、「ゴミとりのオリンパス」、「小型軽量のペンタックス」、「手ぶれ補正のコニカミノルタ」、「発色とラチチュードの富士フイルム」、「偽色レスのシグマ」という感じでした。
 このうち、現在は「マウント互換」のお株をペンタックス、「小型軽量」をオリンパスがそれぞれ奪取し、「手ぶれ補正」でソニーとペンタックス、「ゴミとり」と新要素の「ライブビュー」でオリンパスと松下電器(Panasonic)が並び立つ形になっています(その他は各社、なかなか追随できないでいる。特にキヤノンのノイズレスは強烈)。

※2
 ペンタックスが新製品を発表する時は、なぜか他のメーカーから超意欲的な新製品の情報が出てきて、瞬時に話題をさらわれる、というジンクスがあったので・・・。
 詳しくは、ふるかわさんのブログサイト、「ウサギとカメラ」内の記事、「間が悪すぎる」をご参照ください。

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14 May

これがソニーのデジタル一眼レフの姿?

 新宿の交差点のすみっこに座り込んで、着信/通話ランプがついてない携帯に、「愛してる、聞いてよ、愛してる・・・」と泣きながら叫びつづけている若い女性を見かけました。

 ・・・自主製作の映画かドラマの撮影だよね、多分・・・。
 リアルに「ドラマ」が起きていたのだったら怖いので、そう思っておく事にします(--;)。

 では本題です。
 ソニーが現在、「α」というブランドネームでデジタル一眼レフカメラ(面倒なので、ここから先はDSLRと略す)を開発中なのは、ここで何度か話題に出したとおりですが、Web上に、その「α」の初号機と言われるDSLRの画像が流出しているそうです。

 Sony Alpha unveiled(Let's go Digital:イギリスのサイト。もちろん英文)

 この画像が本物かどうかは、現在「真贋鑑定士」の皆様が調査中(今の所、合成画像かどうかは不明の模様)のようですが(^^;)、この画像を見ると、どうもソニー製DSLR初号機は、DSLR事業の提携先であり、先にカメラ事業からの撤退が報じられているコニカミノルタの「α−Sweet Digital」をベースにした機体のようです。
 もともと、DSLRの開発提携の段階で、カメラのボディおよび機構部分はコニカミノルタ、撮像素子等の電子機器類とソフト部分はSONYという住み分け(?)が発表されていましたから、ある程度は順当なスタイルになっていると見ることもできますね。

 現段階では細かなスペックまではわかりませんが、コニカミノルタ機の特徴を引き継ぐなら、ボディ内手ぶれ補正は積んでくると思われます。
 また、α-7D(コニカミノルタ)で好評だったファインダーも、そのまま踏襲されるでしょうか?
 まあ、ソニーはコニカミノルタのカメラその他の事業からの撤退に合わせて、技術者など200人(!!)を受け入れたという位ですから、その辺のノウハウを持った技術者が開発に絡んでくるなら、確実に同等以上の製品に仕上がってくるでしょう。

 それにしても、一挙に200人受け入れって・・・。私の会社の技術系エンジニアの総数にほぼ等しいんですが(^^;)。
 (この辺は、最近、色々叩かれることばかりやっているとはいえ、SONYは腐ってもSONYというべきか)

 しかし、私(フォーサーズユーザー)が見ると、E-330(オリンパス)やL-1(パナソニック)の印象が強いだけに、この「α」初号機の画像を見ても、「なんだ、結局"普通のカメラのデジタル化"でしかないじゃん」という印象は拭い去れないですね。
 (ホント、両機種のおかげで、変にDSLR新機種に求める「デジタル時代のDSLR」としての部分のハードルが高くなっちゃいました:笑)

 もっとも、"あの"SONYのことですから、どこかにひと癖ある仕様を隠し球として持っていると思いますので、今は詳細発表を待ちましょうか・・・。
 (その隠し球が、「コネクトプレーヤー」経由でPCに画像転送とかいう物だったりしたら、すんごいことになりそうで嫌だ・・・が、iTunesが画像や動画の取り込み、転送にも対応している現在、マジで対抗してきたりして・・・^^;)

 ・・・しかし、私の目にはこの「α」初号機の画像、「α−Sweet Digital」の画像に、ソニーの「DSC-F828」のSONYロゴを貼り付けて、細部を加工しただけに見えなくもないわけですけど・・・(^^;)。

 それにしても、コニカミノルタは、カメラ事業の撤退とともに、Web上の製品紹介やサポートのページに至るまで、全部をきれいさっぱり削除しちゃってるのね・・・(京セラ/CONTAXでは、まだファームウェアのダウンロードやオプション部品の販売ページは残ってる)。
 あまりに「徹底的」過ぎて、何かカメラ事業をやってた過去そのものを消し去ろうとしているみたいに見えるのは・・・。

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