Archive for 20 January 2006

20 January

昨日の、コニカミノルタ撤退報道の一方で。Canon EF-レンズ生産3,000万本突破ですか・・・。

 今朝、会社のフロアに到着したら、隣の部署の皆様が全員そろっていました。

 ウチの会社は、どうも日本標準時から5〜10分遅い周期で動くため、始業10分前(日本標準時)に私が到着しても、一人か二人しか、先行者がいないという、すんごい状態なのが普通です(電話応対する身にもなれぇい!)。
 そんな状態が普通なので、今日は何があったんだと思ったら・・・。

 クライアントからの無茶な要求にお答えするため、部署全員で徹夜作業だったとか・・・。
 ・・・お疲れさんです・・・(って、明日はわが身なんだけど〜(^^;)>特に、年度末の多忙期に当たるこの時期は・・・)

 では本題です。

 昨日、コニカミノルタのカメラ事業完全撤退報道があったばかりですが。
 業界トップを争うCanonからは、こんなおめでたいニュースが舞い込んできています。

 キヤノンがEFレンズ累積生産本数3,000万本を達成(Canonのニュースリリース。EFレンズホームページはこちら

 ・・・この、コニカミノルタとの落差は何・・・。

 皆様ご存知のとおり、Canonはカメラメーカーとしての業績も、その他家電メーカーとしての実績も、侮れないものがあるわけで・・・。
 昨日の話題と比べると、見事なまでに明暗くっきりという形に見えてしまいますね・・・。

 それにしても、EFレンズ(一眼レフカメラ用の交換レンズ)は1987年に生産開始。
 1995年8月には生産数1,000万本を達成したと思ったら、2001年2月には2,000万本を突破。
 その後、たったの5年で3,000万本に到達という、何だか絶好調な売れ行き状況じゃないですか!

 ・・・と言いたい所ですが・・・。
 Canonは、1985〜87年の間で、一眼レフカメラ用のレンズマウント互換をあっさりと変更し、旧機体ユーザーを切り捨てた経歴があるため、あまりサポート面での評判はよくないんですよね(^^;)。
 この、右肩上がりのレンズ売上にしても、旧マウントユーザーが泣く泣く新マウント機に移行し、新レンズを新たに買いなおしたためだ、と陰口を叩かれるほどです。

 とはいえ、製品の需要があるのは事実。
 どこまで続くか、この好調!と言いたい所ですが・・・今は新製品であるD200を発売した直後のNikonの方が、勢いがあるみたいですね。
 しかし、この春のPMA&PIEなどのイベントでは、低価格型一眼レフのEOS-Kiss D第三世代と、中級一眼レフの(仮称※)EOS 30Dの発表が予測されていますから・・・。

 しばらくの間、デジタル一眼レフの市場は、Canon&Nikonの「抜きつ抜かれつ」状態が続くものと考えられます。
 (以上、弱小勢力のOLYMPUS E-Systemユーザーが、ひがみを込めてお送りしました・・・:


(仮称※)EOS 30D
 先行機の型番が、EOS 10D → 20Dと来ているので、そのまま受け継がれるならこうなるでしょう、と言われている型番です。
 しかし、何年か前、Canonのデジタル一眼レフにはEOS D30という機種があったので、本当にこの名前で出てくるとややこしくなります(^^;)。

 しかし、このEOS中級機シリーズは、EOS 10Dまでの機体は、初代Kiss-D発売と同時に生まれたレンズマウント規格、EF-Sシリーズとの互換性が保たれず、事実上、メーカーから切り捨てられました。
 この時も、いきなりのレンズマウントの規格変更に、Canonユーザーからは大いに怒りの声が上がっていました(EOS 10Dなんて、発売後半年で切り捨てられたんですから、そらユーザーは怒りますよ・・・)。

 んで、昨年のEOS 5D(35mm判撮像素子搭載)の発売以降、EF-Sマウントの立場も微妙になっているし・・・(今度はいつ、切り捨てるんだろ?)。
22:33:00 | yo-ta | | TrackBacks

ちょ・・・コニカミノルタ・・・そこまで・・・

 昨日、カメラ事業からの撤退を表明したコニカミノルタですが・・・。
 ちょっと待て!と言いたくなる続報が入ってきました。

 コニカミノルタ、フィルムスキャナーや双眼鏡も撤退(IT+PLUS)

 ・・・傷口は、マニア間情報を越えて、深かったんでしょうか・・・。
 B2Bビジネスに特化した戦略で臨む、という表明がどこかで出ていましたが、本当にそれだけで大丈夫なのか・・・?
 一度失った技術や資産は、取り戻すのは不可能なんだから・・・。

 カメラメーカー大手のNikonでさえも、デジタルに特化しすぎたためか、昨年、F6という銀塩(フィルム)カメラを開発したとき、フィルム送り機構の制御ノウハウを持った社員がいなくて苦労した、というのは、カメラ方面では有名な話です。
 (Nikonが最近、銀塩カメラを大幅縮小した背景には、こういった人的リソース不足もあったはずです)
 切り詰めるのは必要かもしれませんが、切りすぎて立ち行かなくならないか、ちょっと心配・・・。
22:32:00 | yo-ta | | TrackBacks