Archive for 31 January 2006

31 January

この粛清は、牽制か・・・。

 うひぃ〜、明日からしばらく、社外に出ずっぱりな毎日だじぇ〜い。

 しかも、東北への出張も混じってるときたもんだぁ〜♪
 前回食いそびれた、きりたんぽ鍋を楽しみにしておくかぁ〜!
 (って、その翌日を考えたら、そんな余裕はなさそうなんだけどね・・・。この遠距離を日帰りの悪寒が・・・orz )

 では本題です。
 防衛施設庁で、官製談合がらみの粛清ムードが高まっているようですが。
 これは先日報道があった、空自F-X計画で各商社が動き始めたことを受け、裏活動を未然に防ぐための牽制ではないか、と私なんかの目には映ってしまいます。

 まあ、F-X計画(次期戦闘機導入計画)では、1機100億円超の機体を数十機も売り込むわけですから、結果的に1兆円規模の金が動くというのが常です。

 航空会社各社ともに、そらぁ、ちょっと危ない橋を渡ってでも・・・なんて考えたくなる気持ちは・・・

 全然、理解できん。

 本当に機体に自信があるなら、堂々と勝負せんか〜い!

 過去、防衛庁の新機種配備計画に付随しては、E-2C配備前後とかF-15配備前後とかにも色々、黒い噂がつきまとった(関係者に逮捕者や自殺者が何人も出ている)だけに、今回は潔白な形の選定をして欲しいと思います。

 なお、今回のF-X計画に名乗りを上げている機体は、ボーイングからF/A-18E/F(伊藤忠)、F-15E(双日)。ロッキード・マーチンからF/A-22(三菱重工)、欧ユーロファイター社からEuro Fighter Typhoon(住友商事)です。
 (↑の括弧内は、それぞれの販売権を持つ代理店)

 その筋の機関の皆様。
 各代理店(&航空会社)の監視強化求む!

 ちなみに・・・仮想敵機は、もちろんSu-27/35(※1)ですよね?
 Mig-29(※2)ではないですよね?
 過去、Mig-25(※3)とF-15を比較して、世界中から笑われたようなことを、再度やらかしたりしませんよね・・・?
 (チェックだ、納税者!)


(※1)Su-27/35
 母体となる機体がSu-27型で、改良された機体がSu-35。長距離侵攻能力と、大量の武器搭載容量を持ったロシア製の機体。
 もともとのSu-27が、旧東側圏において最強と言われるほど優秀な機体であり、改良型(派生型)が多数、作られている(そのうちのひとつがSu-35)。
 なお、1対1の戦闘であれば自衛隊のF-15Jでも勝つのは困難と言われているとともに、中国がSu-27SKとその派生型のSu-30MKKの配備を進めており、今後、航空自衛隊にとって、最も脅威となってくる機体と考えられている(近年、飛来する領空侵犯機は、北より西のほうが圧倒的に多いことも考えればね)。

(※2)Mig-29
 北朝鮮が配備していることが明らかになっているロシア製の機体。
 戦闘機としての能力は高いが、燃料搭載容量がやや少なめで、極地的な防衛に運用される事が主体の機体。
 しかも、北朝鮮空軍はジェット燃料が確保できないため、パイロットの年間飛行時間が平均20時間もとれないという国情があり、航法訓練もおぼつかない彼らがわざわざ海を越えて飛んでくるか、個人的にはちょっと疑問に思う。
 また、この機体は防衛用途運用が主体であることを考えたら、自衛隊としては、まず真っ先に飛んでくる侵攻戦力のSu-27シリーズの迎撃を考えないとダメなはず。

(※3)Mig-25
 昔、函館空港に強硬着陸したソ連の真空管戦闘機と言えば、わかる方も多いかも。
 かつてはSu-27のような長距離侵攻能力を持つ制空戦闘機と思われていたが、自衛隊が亡命機をバラして調べたところ、実は局地的な迎撃運用が前提の、ディフェンシブな用途の機体であることが判明した(つまり、航続距離をはるかに越えた函館まで飛んできたのが奇跡であり、当時のソ連側関係者はぶっ飛んだらしい)。
 その後、自衛隊がF-15の購入を決めた時、仮想敵機とされたが、上記の理由ゆえに「日本に侵攻する能力のない機体と比べてどうする」と多方面から激しく突っ込まれたことは、ミリタリーな皆様の間では有名(比較すべきはMig-23の方だった)。
 なお、「真空管戦闘機」ということで、日本ではダメなイメージが強い機体だが、迎撃戦闘機としての能力は侮れないほど優秀で、スピードと急速上昇力をいかした一撃離脱を得意とする、まさに防衛戦力にうってつけの機体だったりする。
 ちなみに、ソ連が戦闘機に真空管を使っていたのは、有事の際に修理の手間を極限まで省くとか、核攻撃による電磁パルスで電子機器の誤作動が発生するのを最小限に抑えるためであり、技術が遅れていたわけではない。
 逆に言えば、レトロな技術で西側の最新鋭機と変わらぬ性能を出せたほど、実戦的な技術が醸成されていたと言うべきだったりする(う〜む、やはりソ連(ロシア)は侮れない ^^;)。


 というわけで。

 これからしばらくの間、本業の多忙期のセカンドウェーブが、高波の連発(スケジュールがマジでビッチリ)となって、2月中盤〜後半まで続きます。
 しばらくの間、ここの更新も途絶えがちになると思いますが、週イチくらいで顔を出せたら出しますのでご容赦を・・・。

22:47:00 | yo-ta | | TrackBacks