Archive for 22 October 2006

22 October

たっちあっぷ!

 今日は長ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い話なので、冒頭脱線はなしで本題です。

 先週までの走行で、既にあちこち「すくらっち!」している我が家のBSモールトン(BSM-S18)ですが。
 本日、ホームセンターの駐輪場で、お菓子かオモチャを買ってもらえなかったガキの癇癪のとばっちりで、チャリンコドミノの中に巻き込まれました・・・。

 慌てて駆け寄ってモールトンを救出すると、本体側はスネークバインド状に巻いてあった、長いワイヤーロックが隣のママチャリを受け止めていたため、奇跡的に無傷でしたが、リアキャリアに擦り傷。
 そして、リアスイングアーム右側の、リアディレイラー操作ワイヤーの受け具部分に、大きく目立つ欠損が発生してしまっていました。

 それを見て、ガキの脳天に、渾身のグー!

 とやりたかったのですが、それより速く、母親の光速ビンタがガキの頬に閃いたのと、平謝りの後、高そうな自転車に傷をつけてしまって、という一言に、

 「いやあ、21万円しましたからね」

 と返した時の、母親の絶対零度凍結顔が笑えたので、笑顔(逆に気持ち悪かっただろうな ^^;)で不問にすると、一度買物を終えたホームセンターにUターンして、タッチアップ用の塗料を探してみました。

 ちなみに、自転車の傷補修ということで言えば、特にクロモリ(クローム・モリブデン配合鋼材)フレームでは地金が見えるほどの傷がついたら、すぐにタッチアップしないとそこから腐食(錆び)が生じるそうです。
 クロモリフレームのBromptonという折り畳み小径車には、メーカーから純正のタッチアップキットが出ているそうで、こまめに傷を補修するかしないかで、寿命にそこそこの差が出るのだとか。

 というわけで、アルミフレームゆえに、そこまで神経質にならなくても良いものの、やはり傷だらけ(しかも、望まずつけられた)だとなんか悲しいので、私も補修してみることにしました。
 なお、ローディーな先輩の知り合いで、クロモリフレームのロードレーサーという、とって大人の選択をしておられる方は、傷の補修には自動車やバイク用のタッチアップ染料&クリア材を使用されているとのこと。
 それならば、というわけで、私もカー用品コーナーで、傷補修用染料を見ることにしました。

 そのホームセンターに置いてあったのは、WILLSONの「新補修キズピタペン」という製品です。
 各メーカーが販売している車に採用されているボディーカラーに合わせて調合されている製品らしく、色見本には自動車メーカー名と色名(メーカー呼称?)と、適合車種名が書かれています。
 しかし、最近の自動車のボディーカラーは、ダーク系が主体なのか、パールホワイトやシルバーを除けば、ほとんどが暗い色ばかりで、BSM-S18のスペリアクールブルーに似た、メタリック系の少し明るい青(それでも旧色のスモーキーブルーから比べたら、ダークな青になったらしい)という色は、種類も数もありません。

 色合わせのリファレンスに、リアキャリアを外して持ってきたほうが良かったか、と思いながら、記憶を頼りに選んだのが、トヨタ車用の「ブライトブルーM」という色の適合品と、ニッサン車用の「クリスタルブルー2M」という色の適合品です。
 まあ、こういう市販品の染料で100%同じ色に揃えるのは絶対無理(恐らく、適合色として選ばれている自動車でも、わずかに違いは出るはず)なのは承知の上ですが、できるだけ近い色にするのが理想ですから、2本とも購入して試すことにしました。


購入した染料
これが実際に購入した染料。左がトヨタ車用、右がニッサン車用。
マニキュアやホワイト修正液のように、キャップ下についた刷毛で、細い傷に塗りこむタイプ。
記憶では、どちらがより近い色か、決め切れなかったのだが・・・。



色見本で比較中
キャップについている色見本のシールとフレームを並べると、
どうやらトヨタ車用の色の方が近いようだ。

ちなみに、品番(?)はトヨタ車用が「TO-47M トヨタ車用 8K4」で、適合車種はRAV4など。
ニッサン車用が「NI-54M ニッサン車用 B16」で、適合車種はマーチ、ウイングロードなどになるらしい。
WILLSON製でなくとも、上の色及び車種用のブルー系染料なら、近い色合いになると思う。

また、これ以降はあまり社名を出して、あーだこーだ比較するのはアレなので、
トヨタ車用ブライトブルーは「BB」、ニッサン車用クリスタルブルーは「CB」と書くことにする。



紙に塗ってみる
キャップについている色見本のシールは、経験的に大体の目安にしかならないので、
実際の染料の色でも見比べてみた。
これは白い紙に塗ってみたところ。左のCBは、右のBBと比べると緑が強い色だ。
かといって、BSMのフレーム分割型の伝統色であるクラシックグリーンと比較すると、
絶対的に青すぎると思う。



実物との対比
実際のフレームの色との対比。
左がCB、右がBB。やはりBBの方が、フレームの色に近いように見える。


 そんなわけで、色合い的にちょっと遠く見えるCBの方は、傷が小さいリアキャリア部、より近く見えるBBの方は、ゴソッと剥げたスイングアームのワイヤー受け具の方で試してみることにしました。


クリスタルブルーを塗った所
リアキャリアの傷にCB染料を塗った後の状態。
ちょっと浮いた感じになってしまったため、乾く前にぼかせないかとがんばってみたが、
薄め液がなかったので、傷を広げた感じになった(^^;)。
まあ、キャリアはどうせ物を載せたら傷つく場所だから、そんなに気にしなくていいか。



欠けてます。
リアスイングアームのワイヤー受け具。こちらは過程も踏まえてご覧頂きましょう。
これが塗装が欠けて、下地がむき出しになった状態。
見事にパッキリ逝ってしまっている。



ブライトブルーを塗ってみた。
上の部分に、BB染料を塗った後の状態。
フラッシュの反射のため、画像では何だかきれいに補修されたように見えるが、
肉眼では、明らかに違う色を塗ったとわかる、濃いブルーのムラがある。
しかし、パッと見ではほとんど問題ない状態だと思う。

こだわりを持つ方は、これにボカシ処理をかけて上からクリアーを塗れば、
それなりに目立たなくできるのではないかと思う。


 と、いうわけで、今回使用した塗料では、BBの方が補修用には向いているような気がします。
 もちろん、これは単一メーカー製品のうち、特定の自動車メーカーの塗料に適合するために調合された染料を用いた結果なので、「これがベストだ!」というものではなく、これをベースに、皆様それぞれが「自分にとってのモアベター」を探す手がかりになれば、という程度のレポートですけど・・・。

 なお、今回使用したBBは、スペリアクールブルーの地の色より濃い色になります。
 もし、さらに適合する色を探す場合、わずかに明るい色を狙ってみると、より良い結果になるかもしれません。

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