Archive for 27 October 2006

27 October

・・・全然安い気がしない。Softbankの「0円」携帯の抱えるリスク。

 入間基地航空祭まであと一週間!
 ついに11/3日が週間天気予報に載ってきましたが、今のところ、予報は「晴れ」マーク付。

 おおお〜!今年は全勝で行けるか!

 では本題です。
 何でもかんでも「0円」とうたって、携帯電話の価格破壊的なイメージ戦略に出ているSoftbankですが、実際にはそんなにうまい話ではないぞ、というレポートが出ています。

 本当にオトク? ソフトバンクの「全機種0円」 (ケータイWatch)

 まあ、普通に考えて、本当にタダで製造物を配る大盤振舞が、世の中にはある筈もない訳で、必ずどこかで資金回収されているわけですが。
 最新の端末まで「0円」で販売・機種変受付するという、Softbankの鳴り物入りの「新スーパーボーナスプラン」ですが、上のリンク先レポートを見ると、やっぱりユーザーにとってはうまい部分が少ない(逆に、意味を取り違えると売り手側が一方的にもうける仕組みの)話のようですね。

 上記レポートによれば、最初は「0円」でも、3ヶ月目から端末代の回収が24回分割という長期間で行われ、結果的に購入後27ヶ月目までローン返済のような形で続く、というのが絶対的な足枷として存在するために、ユーザーの使用スタイルによっては安くならないと指摘されています。
 つまり、Softbankの「0円」端末は、同じ端末を2年半程度使って初めて返済終了になるという、とっても長期間のローンを自動的に組まれているようなプランであり、その間に機種変などを行えば、ローン返済額が雪だるま式に膨れ上がっていく形になります。

 参考まで、上のレポートのシミュレーションでは、現在の最新機種を購入したら、3ヵ月後から月あたり690円の返済負担が発生。
 12ヵ月後、同じグレードの新機種に機種変すると、サービス減殺の消失その他が発生し、月あたりの負担額は、一気に3,660円に膨れ上がるという計算になるそうです。

 ・・・おいおい、これ、ホントに安いか?
 はっきり言うが、いきなり3,660円も値上がりした請求が来たら、予想外もいいところだと思うぞ?

 私みたいなひねくれ者の目には、この図式、気がついたら消費者金融で多重債権に追われるようになった、という形に似ているような気がしますが・・・(向こう12ヶ月、それが続くんだからね)。

 ちなみに、私がSoftbankの宣伝やホームページや配布資料などを見て思ったのは、料金体系がDoCoMo、auと比べると明らかに難解で、はっきり言って訳がわからん、ということです(特にゴールドプラン。時間帯が細かすぎるし、曜日ごとにも価格が違う。何より、他社機にかけた時、一番割に合わない金額になるが、そこはスルーされている)。
 見た目、「0円」の字がデカデカと躍っていますが、但し書きを追っていくと、結局、何が得して何が損になるか、複雑すぎて訳がわからない、というのが正直な話ですね。
 ほとんど、「0円」のイメージで幻惑して、正常な判断能力を奪おうとしているマインドコントロール作戦のようにも見えてきます。

 そんな感じですから、上のリンクのようにわかりやすく纏められた記事を見ると、ああ、やっぱりね、というか何というか、自動的に設定された長期ローンでユーザーを縛って囲い込み、無理矢理業界シェアを伸ばすという、Softbankお得意の「ゴリ押し販売戦略」が、説明不足のまま実行されてるような感じがします。
 私の得意な下種の勘繰りを加味すると、「やったもん勝ち」な手法に感じられて、安心して乗り換えられる気がしなくなってくる、というのが正直な所です。

 まあ、2年間、絶対に機種変しないし、紛失、破損もしなければ、故障も起きないと考えるなら、こういうプランを利用するのも手ですが、私は2年もあれば、その間に何があるかわからない、という考えを持つ人間ですから、そんなリスクを背負い込むのは御免です。

 結局、「タダより安い物はなし」というか何というか、ちゃんと自分なりの利用スタイルに合っているかどうかを考えて、賢く立ち回れる消費者になりましょう、というのが今日のネタの〆になるでしょうか・・・。
 多少高くても、価格差は「掛け捨て保険」と考えて、自分が安心できる会社とプランに乗り換えるのが、一番良い方法でしょう。

 (言っておきますと、私はDoCoMoやauの回し者ではないですから ^^;)

23:56:00 | yo-ta | | TrackBacks