Archive for 27 November 2006

27 November

アサギマダラが今年もやった!2,000km overの「渡り」が確認される。

 私が自転車のチェーン洗浄に使用したマルチディグリーサー、「フィニッシュライン エコテック2」について、Web上の情報を当たり直したら、「ゴムや樹脂を傷めない」という情報と、「ある程度は傷める」という情報が錯綜しているようです。

 私の理解では、原理的に考えたら、グリース(ゲル状の油分)を溶解させる成分を持つ液体(しかも水と混和可能。つまり極性あり)が、全くゴムや樹脂に影響を与えないはずはない、と思います。
 しかし、溶剤系洗浄剤のように、プラスチックもバキバキに劣化させる、というほどの破壊力は到底、持ち合わせていない、というレベルの影響力でしょうか?

 どちらのサイトだったか忘れましたが、実験してみた結果、英式バルブに使う虫ゴムなどを浸しておいたら、ブヨブヨにふやけて劣化したそうです・・・が、そこまでの接触条件にしない限り、神経質にならなくてもよい、という感じでしょうか?
 ただし、エコテック2はほとんど気化しないため、あまり長時間、そのまま放置するのは避けて、適宜拭き取り、あるいは水で洗浄などをした方が良いのは、間違いなさそうです。
 (まあつまり、常識の範囲で使って、十分、安心して使えるクリーナーだ、ということらしい)

 では本題です。
 渡り蝶、アサギマダラが、今年もやってくれたようです。

 アサギマダラ、過去最長2246キロの移動を確認(読売新聞)

 渡り蝶が世界的に珍しいかどうかはともかく、アサギマダラは東アジア圏では日本列島〜朝鮮半島〜中国・東南アジア〜ヒマラヤ山脈に至るまで分布していますから、そんなに珍しいチョウではないんですけどね(^^;)。
 (希少性を煽るような記述がされているが、むしろ、東アジア全域に、広く分布しているチョウだ、と言ったほうが良い)
 まあそれはさておき、過去の国内レコードが2,100km程度でしたから、一気に100km、渡る距離の記録が伸びたことになります。

 ちなみに、正式記録ではないですが、日本でマーキングされた個体群の一部が台湾で確認された、という風聞もあったりします(確か、証拠不十分で裏が取れないため、幻の記録になっていたと思う)。

 しかし、確かに渡る距離に関しての知見はどんどん増えていくこのチョウですが、相変わらず、渡っている「途中」の生態は全く謎のままのようですね・・・。
 一体、どんなルートで飛んで、どんな場所で途中休憩して、どんな高度をどんな集団で飛んでいるのやら・・・。

 これらが解明されるのは、まだちょっと時間を見ないといけないようです。

 さて、アサギマダラが南に渡ったということは、昆虫の世界は本格的な冬支度が終わりかけている、ということになりますね。

 卵のまま眠るもの。
 蛹になって冬を越すもの。
 成虫の姿で必死で寒さに耐えるもの。
 それより弱い幼虫のまま寒さに耐えるもの。
 そして、冬の短い期間にのみ、成虫が姿を現すもの・・・。

 来年の春、この秋に南に渡ったアサギマダラの子供の世代が北上してくる頃、彼らはまた、春の陽気の中で、活動を再開するはずです。
 それまで、虫撮りはお預け・・・ですが・・・。

 ・・・今年は、まともに撮影に出れた日数が、極端に少なかったなあ・・・。
 (6月以降、片手の指以下の日数しか出ていない・・・)

23:51:00 | yo-ta | | TrackBacks