Archive for 25 April 2006

25 April

奥多摩で、男性が落雷による感電死って・・・。

 なぜか今、愛媛県のTBS系列局、「あいテレビ」の放送終了時テロップの音楽が脳内をぐるぐる回っています(ローカルなネタですんません。学生時代が愛媛だったもんで・・・)。
 おかげで久々に、あの水滴(球体?)の中に、明らかに松山市(愛媛県の県庁所在地)ではない夜景が写るという謎CG(爆)が見たくなりました。

 では本題です。
 今日の昼頃、東京は「なんじゃこりゃ!」というレベルの突発的な雷雨を食らいましたが。
 その頃、よく遊びに行く奥多摩で、こんな事故が起きていたそうです。

 東京・奥多摩で登山男性が落雷死、同行女性も軽傷(読売新聞)

 げげっ!
 本仁田山って、JR奥多摩駅から歩いて登れる(けれど奥多摩三大急登が待ち構えている)1,000m峰として有名な、あの山だよな・・・。
 しかし、私はさらに奥の川苔山(1,364m)には足が向いても、この山はほとんどがスギやヒノキの植林帯(景観が単調で退屈する)のため、足が向かない場所(川苔山からの下山のため、際を通ったりはしているが、頂上まで行ったことはない)でした。

 なお、本仁田山の登山道は、川苔山からの下山時に一部を歩いただけですが、ほぼ完全に深い樹林帯(しかも人工林で、下枝・下草・潅木がほとんどない)の中だったと記憶しています。
 落雷リスクが高い剥き出しの稜線歩きといえば、川苔山方面に向かう鋸尾根辺りくらいでしょうか?

 しかし、あそこは川苔山と本仁田山を繋ぐルートの中でも険路として知られているのと、今日は朝から雷を伴う雨の予報が出ていたので、まさかそんな場所は歩いていないと思いますが・・・。
 (しかし、川苔山〜本仁田山間のもう一本のルートである大ダワは、現在斜面崩落が激しいため通行止めになっているから、川苔山に向かうとしたら・・・って、まさかね。午前11時頃なら、駅から直接、本仁田山にアプローチしている途中と考えるのが自然だし)

 この事故については、もうちょっと情報を集めないと、何が悪かったのかは簡単にわからないですね。

 なお、登山中に雷に遭遇した場合、頂上や稜線沿いが危険なのは誰もがイメージできるかと思いますが、最近は樹林帯の中にいれば安全というわけではなく、稜線よりはまし、という程度であると言われています。
 樹林帯の中では、雷の直撃こそ避けられるものの、側撃(樹木の枝先や幹などから、地面に向かって最短距離を走る放電)が滅茶苦茶に飛びまくるので、至近に落雷した場合にはやはり危険な事には変わりないと言われています。
 (側撃も、一撃でヒトがショック死する程度の強さはある)

 また、最近の研究結果から、落雷を避けるために身に着けている金属を外す、という行動は、あまり意味がないことが判明しています(ヒトの体自体が、とっても効率のよい導電体なので)。
 逆に、手に持っていた登山用の金属杖や、ヘッドホンのコードがアースになって電撃が中枢器官を逸れ、助かった、という事例もあるそうです(稀に、ですけど)。

 結局、登山中の雷の対処としては、「雷が発生する前に速やかに行動し、安全地帯に避難する」のが鉄則であり、もし山の中で出会ってしまったら、速やかに山小屋に退避し、柱や壁から離れた場所で待機。
 山小屋がない場合、窪地などで身を伏せるなど、できるだけ姿勢を低くして、鉄塔や樹木からは2m以上(ケースにより異なるそうなので、固定的な数字とは考えないで下さい。できれば各自でご確認を)離れた場所でじっとしておくしかないようです。

 ちなみに、テントに逃げ込むのは自殺行為だとか。
 テントのポールに落雷したら、テント内は強力な電流の渦となり、ヒトの体は黒焦げ確定だそうです・・・。
22:29:24 | yo-ta | | TrackBacks