Archive for 10 May 2006

10 May

デジタル一眼レフユーザーには定番アイテムとなるか?撮像素子清掃ブラシ「ブラシオフ」

 ここ2〜3日の東京の天気について。

 降るなら降れ。止むなら止め!

 と空に向かって叫びたい気分です。
 なんなのでしょうか、あの、傘を差すか差さないかの判断に迷う、ビミョーなラインで降り続く霧雨は・・・。

 では本題です。
 もしかすると、デジタル一眼レフユーザーの皆様にはウケるかもしれないアイテムが、写真関係機材専門店として有名な「銀一」さんから国内販売されるようになったそうです。

 銀一、静電気でホコリを吸着する撮像素子清掃ブラシ「ブラシオフ」(デジカメWatch)

 レンズ交換型デジタル一眼レフユーザーの間では、かなり以前から撮像素子(CCDやCMOSなど)に、ミラーボックス内に浮遊する埃が付着する現象、いわゆる「ゴミ問題」が撮影上、深刻な問題として認識されています。
 もちろん、撮影時に光を受ける部分にゴミが付いているわけですから、そのゴミは撮影画像の中に黒い影となって写りこみます。
 これが青空や人肌のような単色部に被っていたら決定的に目立ってしまう上に、ゴミを物理的に除去しない限り、同じ場所に同じ影が写り込み続けるわけですから、極端な話、その日撮影した画像が全滅する事もあります。
 そして撮影後、画像処理ソフトでこれを除くのがとても面倒なため、ユーザーからは「この問題、何とかしてくれ〜!」という悲鳴が聞かれる事がよくあります。

 一応、メーカーサイドでは、サポートセンターなどの拠点持込で有償クリーニングを受け付けていたり、撮像素子表面を清掃するためのクリーニングキットを発売している所もあります。
 しかし、持込ではイチイチ金がかかる上に、クリーニングキットでユーザー自身が撮像素子表面を清掃する場合、それで発生した不具合は保証の対象外となるため、保障期間中であっても何かあれば有償修理になってしまいます(そして撮像素子交換は、かなり高額)。

 まあ、「ゴミ問題」がここまで面倒かつ深刻なものであることがわかっているからこそ、ユーザーはメーカーに対して「ゴミ問題を何とかしてくれ!」という陳情を上げ続けているわけですが・・・。
 今の所、実用上問題ないレベルで解決しているのは、「ダストリダクション」と呼ばれる機構()を搭載しているオリンパスのE-Systemだけになっています(まだ未発売ですが、PanasonicのLUMIX L-1でも同じ機構を採用予定なので、松下機も多分、実用上問題ないでしょう)。

 で、そんな厄介な問題を現場レベルで解消してくれそうなのが、「撮像素子清掃ブラシ ブラシオフ」というわけです。
 このブラシは、微細な繊維で出来た刷毛の部分が帯電しており、静電気効果でホコリを吸着させ、除去後はアースを取って放電してブラシからホコリを落とす仕組みになっているそうです。

 刷毛に使用されている毛がどんなものかわかりませんが、一応、ローパスフィルターを傷つけない、柔らかい素材であるのは確かなのでしょう。
 ただし、銀一さんのサイトでの紹介文には、「製品に添付の注意書きを良く読み、ご自身の責任にてご使用下さい。」と言う注意書きがある所を見ると、やはり使用は「自己責任」扱いのようですね(^^;)。

 なお、この「ブラシオフ」の販売価格は12,600円・・・とちょっと高めの設定ですが、ある程度、ゴミ問題から解放されるというのであれば、初期投資としては安いかもしれません。

 ゴミ問題に苦しんでいる皆様は、検討してみてはいかがでしょうか?


 簡単かつ乱暴に説明すると、撮像素子前面に配置した極薄ガラス板を超音波で振動させて、ゴミを弾き飛ばす機構。
 私はこれがついた機体に慣れてしまったため、友人のデジイチを借りた時など、普段の感覚でレンズを交換しようとして、「どアホ!ここではやめろ!」と怒鳴られる事もある・・・(^^;)。

 ・・・まあしかし、この機構も粘着性のゴミなどには効果がないため、万能というわけではありません。
 例えば、この連休最終日に散策に出たときは、生憎の天気で霧雨に見舞われましたが、霧雨のような微細な水滴は超音波振動では飛ばず、撮像素子についたらジ・エンドになる可能性があったため、さすがにレンズ交換ができませんでした(事例が極端すぎますかね? ^^;)。

23:54:00 | yo-ta | | TrackBacks