Archive for 17 May 2006

17 May

私が山に登るときに気をつけていること Part 3

 成分解析というジョークウェアが流行っているらしいので、私も自分の名前(ハンドルネーム)で成分を分析して見ました。
 結果は・・・。

YO-TAの解析結果

 YO-TAの65%は魔法で出来ています
 YO-TAの20%はアルコールで出来ています
 YO-TAの8%は気の迷いで出来ています
 YO-TAの7%は言葉で出来ています

 下戸な私の20%がアルコールとか、強烈にツッコみたい部分をあえて無視して客観的に判断すると、私は「ホムンクルス」)であるという結論に落ち着きそうな気がします。
 ・・・なんか、やだ・・・。

(注):ホムンクルス
 魔術や錬金術で作られる(と言われている)人造生命体。で、何かの物語に出てくる場合、一般に高い知性を持つが、その方向が邪悪に向いている事が多い。なかなかいい感じで気の迷いが含まれているじゃないか。


 ではアホ話はそこまでにして、本題です。
 今日は山で気をつけている食料・食事編です。

 ・・・といっても、山に入る日は、私は粗食と相場が決まっているので、あまりそれについて語る余地もなかったりするのですが(^^;)、まあ、一応気を使っていないわけではない、程度に見ていただく事にしますか・・・。

 私は当日の朝に、コンビニで水と食料を調達します。自然、その中身はペットボトルとおにぎりとパンと・・・という感じです。
 ちなみに、買い込む量は、その日の朝食、行動食、昼食、非常食で、全部あわせると結構な量になります(^^;)。
 では、どんな所に気をつけているかというと・・・まあ、かなり地味〜な話ですが、以下のような感じです。

朝食
 通常、4時起きの5時出発で、奥多摩到着が8時なので、自宅で朝食をとっても行動開始は4時間程度経ってからになるため、歩き出す頃には既に空腹、という状態になりかねません。
 そんなわけで、朝食は途中の乗換駅か電車(特に青梅線)の中で食べるようにして、なるべく満腹〜こなれてきた程度の腹具合で行動を開始できるようにしています。

 ちなみに、駅で食べる場合は立ち食いのうどん、電車内ではおにぎりやサンドイッチ、調理パンなどになります(できるだけ、炭水化物をメインに取るようにしている)。

 特急や新幹線ならともかく、日常路線の中で食事なんて・・・と眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はいい加減、慣れて平気になってしまいました(休日早朝の青梅線内限定。ちなみに、結構沢山のハイカーが電車内で朝食を食べてる ^^;)。
 あ、もちろん、ゴミは一日、持って歩きますよ?

行動食
 私は通常、9本入り200円程度のスナックパン(チョコチップが入っている奴とか)を1〜2袋買い込みます。

 スナック系のパンを選ぶ理由は、下味がついていて、登山中で口の中が乾いた状態でも、そんなに苦しまずに食べられるためです。
 普通のバターロールや何かは、疲労して口の中も乾いた状態では、パサついてとても食えたものではなくなる事が多いので、敬遠しています。

 なお、このスナックパンは行動食であるとともに、非常食も兼ねて持っているものです。
 過去に日没で行動制限を受けた時は、これが夕食と朝食の代わりになりました(夜中にすんごく、腹が減りましたけどね ^^;)。

 もちろん、山の中で食い切れなかった(手をつけなかった)場合、翌日の朝食です(^^;)。

昼食
 日本人はやっぱりコメ!と変に"こだわる"つもりはないのですが(^^;)、昼食はコンビニおにぎり率がほぼ100%です。
 運動をした後といっても、途中で行動食などを食べていたり、ちょっとバテ気味であったりするめ、そんなに大量に食べられる物ではなく、大体、コンビニおにぎりを2個を腹に収めたら満腹になってしまいます。

 しかし、それだけでは午後に行動を開始すると、すぐに空腹感が復活してきたりして・・・。
 そういう時には栄養補充型サプリなどを食え、と、マラソン&トライアスロンをやっている鉄人な知り合いに言われますが、私の場合、アミノバイタルの「スマートエクササイズ」など、行動補助系のゼリー飲料を飲むようにしています(それでもダメなら、素直に行動食タイムにしてしまう)。

 なお、私が山の上で食べるおにぎりは、「赤飯おこわ」「シャケ」「塩昆布」など、塩味がきいている奴が多いです。
 不思議な事に、バテバテでヘロヘロな時でも、塩味がついていればそこそこの量は腹に収まるものです(登山中に食べるカップラーメンが最高に美味いのは、その辺が影響しているかと)。
 んで、塩味の効いたパンという微妙なものはあまり存在しないので、どうしても昼食はおにぎりになってしまいます(^^;)。

 ちなみに、時々「バテて食欲がないから、昼食も行動食も食べない(食べられない)」という人がいらっしゃいますが、そういう時は吐きそうになっても、水で流し込んででも、ゼリーだけでもいいので「食う」ようにしないと、さらにバテてフラフラになるだけです。
 後に、栄養枯渇から頭痛が発生し、意識が朦朧として足下もフラフラになり、最悪、行動不能になるような危険性を考えたら、その時ウエッとなる程度の苦しみなど、どれ程のものか、と開き直ってしまいましょう。
 私の経験上、それでも案外、食えるものです。

(水分)
 毎回、出発前の朝にコンビニで調達しています。水、といってもミネラルウォーターではなく、烏龍茶や緑茶などを選ぶ事が多いです。1Lボトルで2〜3本、それぞれ違う商品を選んでいます(味がひとつだけだと飽きるため)。
 スポーツドリンクや機能性飲料(アミノ酸サプリ系)は、あまり持っていきません(糖分が多くて腸内滞留時間が長く、飲むと後味が長く残ったり、胸が悪くなったりして大変なため)。

 なお、ミネラルウォーターを選ぶ場合、私の体は軟水しか受け付けない(硬水は石灰臭く感じて飲めない上に、無理に飲むと短時間で下痢になる)ので、Volvicやクリスタルガイザー、「天然水」系の水を選ぶ事が多いです。
 そういえば、最近、1Lのペットボトルは幅広の角ボトルが主流になってきて、手持ちのボトルホルダーに入らないために選択の幅が狭くなっているのが難点・・・。

ゼリー飲料
 サプリメント&非常食として持ち歩いているもので、場合によっては、重量を考えて装備から外す事もあります。

 持久力増強効果や行動時間を長くする作用が期待できる、アミノバイタルの「スマートエクササイズ」やVAAMなどは、毎回、入山前に飲むようにしています。
 ちなみに、私はアミノバイタルの方が疲労回復効果が高い気がするので、どちらかというとアミノバイタルの「スマートエクササイズ」を持ち歩く事が多いですね。

 こうした機能補助系の飲料は、液体(燃焼系とか"だから"とか)だと妙にしつこかったり胸が悪くなったりする事が多いのですが、ゼリータイプだと半固形で消化液の分泌が良いのか、体に変調が出ることは少ないのが不思議です。
 また、これら機能性のゼリー以外に、非常食としてカロリーメイトゼリー、アミノバイタル「マルチエネルギー」などを1〜2個、ザックに入れています。

 脂肪燃焼サプリ系のゼリーは毎回、山の中で全部飲んでしまいますが、非常食の方は手をつけずに下りてきたら、翌日の朝食代わりになる事が多いです。
 ゼリー飲料は大手ドラッグストアで安売りに出ることもあるので、こういう時にまとめ買いをすると楽ですが、日常の保存食としてはそれほど日持ちしない(長くて3ヶ月〜半年程度かな?)ので、できるだけ早く消費しないと後が大変です。

 なお、水やゼリー飲料を、「いつでも冷たいものを飲めるように」と、凍らせて持って来る皆様もいらっしゃいますが、あれは「飲みたい時に十分な量を飲めない」という難点があるので、私はやらないようにしています。
 私が実験してみたところ、500mlのペットボトルのお茶が完全に融けるまで、夏の炎天下、日光に晒して2〜3時間かかりました。
 しかし、普通の人はこれにタオルを巻いたりして保冷した上でザックに入れるため、日光の放射熱はまず届かず、さらに融解を促す熱媒体となる液体はさっさと飲んでしまいます。
 このような条件では、ボトル内の水分が完全に融けるまで、私の実験より増し1〜2時間はかかるかもしれません。そうなると、完全に融けるまで相当の時間を要する事になり、結局飲みたい物が全く飲めずに脱水症状でフラフラ・・・ということにもなりかねません。

 また、保冷用に別途、小型の保冷バッグを使っている方もいらっしゃるようですが、これは無駄に荷物を重くするだけで意味がないような気がしますが、どうでしょう?(保冷バッグだけでも300〜500gくらい、一気に重くなる)
 私の経験上、十分に冷えた1Lペットボトルを二本、ザックに入れておけば、それだけで午前中くらいはザック(28L)内が保冷されますから、日帰り山行程度なら、ボトルやゼリーを凍らせたり、保冷バッグに入れたりする必要はないと思います。

 でも、それだと午後に冷たい物が飲めない、という意見もあるかもしれませんが、盛夏期の余程暑い日ならともかく、体温上昇に悩まされるのは主に登りで、下りはどちらかといえば筋肉疲労が体に響いてくるのが常ですから、常温に近い飲料でも渇きを癒すには十分役立ちます。
 それでも冷たいものが飲みたくなったら、さっさと下山して少し車を走らせれば、自販機のひとつくらいあるのが現代文明という奴ですから。
23:15:14 | yo-ta | | TrackBacks