Archive for 25 May 2006

25 May

オリンパスも開発中?デジタル一眼レフのボディ内手ぶれ補正。

 桜と橘、どっちが右近でどっちが左近だったか混乱中です。
 左右は天皇から見た場合の左右方向であり、下から見たら逆だったから・・・桜は左近で合ってる?

 ちなみに、昨日は仕事で外に出た関係で、極度の疲労から帰宅即寝になってしまったため、更新なしでした(決して上記を考えすぎて、脳が熱暴走したわけではない)。

 では本題です。

 Zuikoな皆様の間では有名な、Hiro_Sakaeさんのブログサイト、ズイコー・フォーサーズ あれこれの記事によると、オリンパスが出願したデジタル一眼レフのボディ内手ぶれ補正に関する特許公開があったそうです(公開番号 2006-133620)。
 早速、特許電子図書館の検索コーナーで公開文書の内容を見てみたところ・・・。

 いやあ、お役所の文書って、何でこんなに見づらいんですかね(^^;)。
 特許の公開資料は報道発表資料ではないので、基本的に専門家が見てわかるような内容になっているためでしょうけど・・・。

 まあ、とりあえず私が理解できた限りの(取り違えている可能性もある ^^;)内容に沿って、話を進めたいと思います。

 オリンパスが特許申請者となっているボディ内手ぶれ補正装置は、コニカミノルタ型ボディ内補正やレンズ内手ぶれ補正(特許資料ではニコンが申請者になっている)では解決されない、レリーズ時(シャッターボタン押し込み時)に生じる、光軸を中心とした回転方向のブレを解消するもののようです。
 具体的には、一眼レフカメラにより撮影が行われる際には、レンズ鏡筒を左手で保定しながら右手でシャッターを押す(のが正しい姿勢とされる)ために、無意識に右下がり方向の回転ブレが発生することがありますが、これを打ち消すシステムとして提唱されています。

 機構の構成は、バイモルフ型圧電素子と圧電アクチュエーターからなる構造のようです。
 手ブレが発生すると、圧電素子上で発生した歪みが電圧に変換され、圧電アクチュエータ内の超音波モーターを作動させることにより、撮像素子の位置を一定に決めることが可能となる仕組みだそうです。
 とにかく、他から電力供給が必要なシステムではなく、起電力を圧電素子に依存する構造とするあたり、電力を食いまくる「ライブビュー」を押し進めるオリンパスらしい発想と言えるかもしれません。
 これがそのまま搭載されるなら、常時補正ONでも、さらにバッテリーが"喰われる"心配は少なそうで良い感じです。

 なお、一連の特許公開資料(早口言葉じみてきたな・・・)の中の概念図に描かれているカメラは、形状からみるとE-一桁シリーズの物らしいので、E-1後継機への搭載をちょっと期待してしまったり・・・(特許出願年次=開発に目処がついた時期とすると、そろそろ製品化されてもおかしくないですよね?)。

 あとは、オリユーザーとして期待するのは、μ810に搭載された「電子手ぶれ補正」がどのように進化するか、という所でしょうか?
 現段階では「PC上で"写真屋"のアンシャープマスクをかけたほうがきれい」と言われる不思議機能ですが(^^;)、ハード的な補正とソフト的な補正の両方がうまくかみ合ってくれたら、面白い結果になりそうな気がします。

 ちなみに、特許資料を見る限り、コニカミノルタ型のボディ内手ぶれ補正は、通電加熱された形状記憶合金の復元力を、撮像素子の位置決めとして利用するタイプだったようです。

 ・・・えと、撮像素子まわりに「加熱」を伴う機構があるのって・・・熱ノイズの発生は大丈夫なんでしょうか?(爆)
 そういえば、コニカミノルタの手ぶれ補正搭載製品って、同世代の他メーカー機より、ノイズが出やすい傾向があったような・・・。

 まあ、撮像素子の位置決めに使う程度の通電加熱なんて、たかが知れたものだと思いますが・・・(その辺、αはどう対応してくるのかな?)。

22:45:00 | yo-ta | | TrackBacks