Archive for 16 June 2006

16 June

ビル・ゲイツ氏が2年後に一線を引退?

 今年も、そろそろ鬼のような論文試験の対策が必要となってきました。

 え?その手の試験は去年受けただろって?
 ・・・今年は「2部門目を受けんかい!」命令が出てるんですよね(T_T)。

 では本題です。
 マイクロソフト社の設立者の一人であり、世界的な富豪の代名詞的な存在でもあるビル・ゲイツ氏が、2年後を目処に第一線を引退することを発表したようです。

 ビル・ゲイツ氏引退、慈善家へ(IT media)

 うわぁ〜っ!!
 影響力が世界の隅々まで行き渡り、その存在や名前が「企業の代名詞」となり「カリスマ」ともなってしまったトップがフロントラインを去った後の巨大企業がどうなるか・・・。

 昔の、スティーブ・ジョブス不在時代のApple社の迷走を知っているMacユーザーの皆様は、何となく察していただけるかと思いますが、私は今後のマイクロソフトがどんな企業に変わって行くのか、楽しみだったりします。

 まあ、一応、向こう2年間という緩衝期間が設定されていることと、一線引退後もゲイツ氏はマイクロソフト社の会長職にはとどまり、重要事業などには関与して行くとのことなので、いきなり「明日からは違う会社」になったりはしないみたいですね(Appleは、その変わり具合が凄かった・・・)。
 とはいえ、一代の「カリスマ」の緩やかな退陣により、マイクロソフトに何らかの変化が生じるのは間違いないと私は考えています。

 ちなみに、スティーブ・ジョブスが不在中のAppleがどんな風だったかというと、基幹であるMacintosh事業が暗礁に乗り上げ、世界初のPDA、Newtonが大コケし、Mac OSのライセンス化に伴う互換機市場を立ち上げたものの、シェアを食い合っただけの結果に終わった、という見事なまでの暗黒時代を迎えたわけで・・・。
 カリスマ的指導者を失ったことによる迷走ぶりは、ユーザーの目にも痛すぎでした(^^;)。

 一方のスティーブ・ジョブスはAppleと離別後、新たにNeXT社を立ち上げ、NeXTコンピュータという発売当時基準で化物のようなスペック(&価格)のワークステーションを販売し、カルト的な人気を誇ったものの、商業的には振るわないという結果に終わりました。
 最終的に、AppleがNeXT社を買収する形でスティーブ・ジョブスはAppleに復帰し、その後はPowerMac G3〜G5シリーズとMac OS Xの開発、iPodの爆発的大ヒットからIntel Macの市場投入を経て、現在に至っています。

 そんな暗黒時代の後半を、Macユーザーとしてリアルタイムで見てきた立場から、今から2年たった後、巨大企業のマイクロソフトがどんな変化を見せるか、ちょっと楽しみです。
 (円滑なリーダー交代がなるのか、はたまたリーダー不在や船頭乱立で迷走しまくるのか・・・)

23:29:00 | yo-ta | | TrackBacks