Archive for 21 June 2006

21 June

予告どおり、カーテン開いたぁ〜!松下電器、デジタル一眼レフ「LUMIX DMC-L1」を7/22日に発売!

 フリーの衛星画像閲覧システム(ぐーぐるまっぷのサテライト画面等)で、現在、国際問題になっている海の向こうのミサイル基地が見れるとのことだったので、実際に見てみました。

 当然、予想していたこととはいえ、NASAのケープカナベラルはおろか、日本の種子島宇宙センターと比較しても、明らか過ぎるほど見劣りする・・・というか、「何の冗談だ?」と言いたくなるような施設です(NASAのジョンソン宇宙センターと比較したら、高層ビル群と物置小屋って感じ・・・)。
 今設置されている(らしい)ミサイル(ロケット?)が、百万歩譲って人工衛星打上用だとしても、飛行物体の軌道投入のためには繊細な制御が必要なはずですが・・・はっきり言って、それができる基地だとは、とても思えません。

 もし発射を強行するなら、中途半端に上がって日本に落ちないよう、エンジン点火と同時に漏れた燃料にも引火し、発射台ごと爆散、再建不能になってもらいたいものです。
 (既報では液体燃料を使うとのことだが、液体水素と液体酸素は取扱いが難しい上に、雑なつくりのタンクでは極低温による金属の歪みから破孔が発生しやすい。この分野では最先端を行く米露のロケットでも100機に2機は「ちゅど〜ん」なのに、あの国の技術では・・・)

 では本題です。
 ここまでも結構、長かったですが、ここから先はさらに長いです(笑)。
 場合によっては、落としてキャッシュで参照を推奨します。

 では本文開始!

 今日の17時に「何かあるぞ〜っ!」というカウントダウンがされていた、Panasonic LUMIXサイトですが、予告どおりの本日17時、正式な情報として、デジタル一眼レフ、「DMC-L1」の詳細仕様と発売日が決定したとの発表がありました。

 デジタルカメラ LUMIX DMC-L1を発売(松下電器のニュースリリース)

 「プレミアム一眼」LUMIX L1(Panasonic LUMIXサイト)

 松下電器、フォーサーズ準拠のデジタル一眼「LUMIX DMC-L1」(デジカメWatch)

 やはり、「発売日の決定」「詳細な仕様の発表」が来ましたね。
 17時ぴったりに、「まもなく発表」の画面が「L1」ロゴのフラッシュに変わる瞬間は、やはりというかけれん味たっぷりな演出でした(ただし、そのフラッシュが終わったら、結局L1紹介サイトと同じフラッシュに変わるだけなんですが・・・ ^^;)。

 というわけで、DMC-L1の細かな仕様を見てみると、撮像素子はオリンパスのE-330と同じ、750万画素の4/3型Live MOS。
 フォーサーズ規格準拠の製品ゆえ、アスペクト比(撮影画像の縦横比)は4:3が基本ですが、メニューで3:2、16:9への変更も可能だそうです。

 レンズは現在、純正では標準ズームレンズ「LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.」だけのようですが、Zuiko Digitalはじめ、SIGMAのフォーサーズレンズも使用可能ということで、恐らく、一般的な使用であれば、焦点距離的には不足しないでしょう。
 なお、Panasonic純正(Leicaブランド)レンズに関しては、今後の開発のロードマップも示されたようです。

 あと、レンズだけでなく、フラッシュその他の周辺機器に関しても、現在OLYMPUSはじめ、各社から発売されている機器がそのまま使えるようです(全てを一気に自社でそろえなくて良いあたりが、ユニバーサルマウントの強みか?)。
 ちなみに、記録メディアはさすが松下電器。自社が中心となって開発し、次世代型大容量メモリカードとして売込み中の、SDHCを採用してきました(CFとのダブルスロットではなさそう)。

 んで、撮像素子はLive MOSですから、もちろんライブビューも搭載しています(E-330でいうところのBモード。撮影用の撮像素子で受けている映像を直接、液晶モニターに投影)。
 ちなみに、ライブビュー時のAFは、コントラスト検出型でなく、一旦ミラーダウンして位相差センサーを使ったフォーカシングを行った後、再度ミラーアップするという、ちょっとややこしい過程を経ます。
 マクロ位置では、パコパコやってる間にピンの位置ズレが起きないように注意が必要そうです。

 なお、L1のライブビューは、オリンパスで言うBモード限定ですから、当然、MFでライブビューを使用することも可能です。そしてこの場合、画像を4倍または10倍に拡大することで精密なピント合わせが可能となるそうです。
 この機能、E-330はいきなり10倍拡大になってしまい、「もっと広い範囲を見ながらピンを決めたい!」というユーザーの声が結構聞こえていますから、4倍拡大をつけたのは正解でしょう(てゆーか、オリ。ソフト的に解決できるならE-330にも同様の機能を付加していいんでは?)。

 また、ライブビューは実際に撮れる画像そのものの確認にも使えるそうで、背面の絞込みボタンを押すと設定値まで絞り込んだ画像を表示して、被写界深度を確認できるプレビュー機能を搭載しているそうです(実際に絞りを絞り込むので、確認画像は暗くなりすぎないよう、自動でゲインナップされるとか)。
 ちなみに、Zuiko Digitalなど、絞り環がないレンズを使用する場合、「FUNC.1ボタン押し込み+コマンドダイヤル」の操作で絞りを設定する形になるそうです。

 それにしても、このライブビューという機能。
 使い方(あるいは今後の製品での機能の充実)によっては、本当に使いこなし甲斐のある機能になりそうです。

 デジタル一眼レフも、大体買いたい人は既に購入してしまっている、という見方も出てきている現在、今後の購入層として考えられる世代は、「初めて触ったカメラがデジカメ」という人がどんどん増えてくるでしょうから、開発の方向性として、銀塩一眼レフのフィルムをCCD等の撮像素子に置き換えただけのスタイルに固執する必要はまったくありません。

 そういう意味では、ライブビューという「デジタルならでは」の機能を先行して搭載してきたE-330。
 ライブビューがあるのは当たり前で、それを異なる方向から「使いこなすための機能」として熟成してきたL1。
 この両機の持つ際立った個性に、私なんかは物凄い魅力を感じてしまいます。
 (逆に、私はSONYの「α」なんかは、カメラメーカー製のカメラと大差ない機体であることに、強烈な物足りなさを感じている。それ以前に、SONYの、自社がサポートするOSユーザーのみ優遇するという偏った姿勢に大いに疑問を感じる。こんな事は、その機体の購入に同額の対価を払ってる顧客だということを考えたら、常識的な倫理観を持った企業なら、論外の対応とするはずだが)

 なお、現段階ではこのDMC-L1は、レンズキットのみの販売(付属レンズは光学手ぶれ補正つきの「LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.」になる)が発表されているようで、価格はオープンプライスですが、レンズキットで25万円前後と予測されているそうです。
 発売日は7/22日・・・ということは、SONYの「α」初号機の発売日の翌日ですね。

 ・・・松下は、まともに喧嘩を売るつもりのようです(^^;)。

 ただし、両社の機体には、狙っている購入層に大きな差がありそうで、両社の初号機に見られる良し悪しを簡単にまとめると、以下のような感じになるでしょうか。

SONY
 利点:誰もが気軽に使える機体というイメージがあり、初心者でも手に取りやすそう。
 欠点:ほとんどがコニカミノルタからの技術の流用であり、SONYのオリジナリティがいまいち希薄。

Panasonic
 利点:オリジナリティに基づく個性が強く、その個性に惹かれる人には唯一無二の価値がありそう。
 欠点:お気軽な撮影を考える皆様には、マニアック過ぎて敷居が高いと思われそう。


 まあ、私の個人的な感覚では、フォーサーズユーザーであることを差っ引いても、「唯一無二の個性を持つ機体」の方が高評価になりますね。
 もともと、フォーサーズ規格機自体が、他社製品にない個性的な仕様の機体であって、それが理由でOLYMPUS E-1を選んだようなものでもありますし・・・。
 (逆に、同時期発売のベストセラーモデル、Canonの初代Kiss-Dは、あまりに優等生的であることや、機械側の"賢さ"、つまり初心者をアシストする機能が逆に自分にとって色々な制限になりそうだったので、除外した経緯があったりする ^^;)

19:46:01 | yo-ta | | TrackBacks