Archive for 26 June 2006

26 June

デジタル一眼レフ、LUMIX DMC-L1開発者インタビューなど

 帰りの電車の乗り換え待ちの間に、ホームのすぐ外側の道から学生らしいにーちゃんに、(例の口調で)「元気ですか〜ッ!」と呼びかけられました。

 何だ何だ?「ダーッ!」は言った方がいいのか?
 と思っている間に、そのにーちゃんは連れの人に「恥ずかしいことやってんじゃねーよ、酔っぱらい!」と連れて行かれてしまいました(ちなみに、連れの人は、そこまでせんでも、というくらいペコペコしていた)。

 う〜ん、そこで放置されると、何か不完全燃焼だ(^^;)。

 では本題です。
 フォーサーズシステム準拠のデジタル一眼レフとして、松下電器から来月発売がアナウンスされた「LUMIX DMC-L1」について、開発者インタビューなどがWeb上に掲載されています。

  松下電器産業が『DMC-L1』に込めたメッセージ(ASCII24)

 松下電器、「LUMIX DMC-L1」発表会を開催(デジカメWatch)

 共通して出てくるキーワードは、「デジタル時代」における新しい一眼レフカメラの形を作る、という思想ですね。

 これに関しては、フルタイムライブビューという機能(まあ、より明確な形でオリンパスが実現している機能ではありますが・・・)を標準として準備してきたことが、他社製デジタル一眼レフとは異なる所として挙げられるでしょうか。
 そのための専用の撮像素子、Live MOSの開発まで行ってしまうなど、松下電器も「狂ったと言われるほど本気で()」開発した機体だという事がわかります。
 オリンパスからの技術供与があったとはいえ、ほとんどゼロから全く新しい形の機体を出してきたことは、かなり高ポイントとして評価できるのではないでしょうか。

 反面、無視属性と言いつつ、他に話題(引き合いに出せる機体)がないので、どうしても名前が出てくるソニーのα100ですが、こちらは誰の目にもコニカミノルタそのもの、と言っても通じる機体です。
 家電メーカーとして、遊べる要素が多々あったはずなのに、良く言って「堅実」、悪く言えば「小さくまとまった」機体に終わったのは、私としてはとても残念です。

 α100も、今でこそ、ファンブログ?が立ち上がったりして盛り上がりを見せていますが、今年のPMAやPIEの頃を思い出して見てください。あの頃に、松下電器と同時にSONY初号期としてこれが出ていたら、誰かそっちを振り向いたでしょうか?
 惜しむらくは、松下電器がPMAでの発表当時の勢いのまま、春早い時期に発売が出来ていれば、家電メーカー製デジタル一眼レフの評価は、大きく異なっていたと思います。

 ・・・まあ、当の松下電器が、このモデルは「プレミアムモデル」として、台数シェアを追求するための機体じゃない、と言い切ってしまっていますから・・・。
 春発売でも、あまり変わらなかったかな(^^;)。

 しかし、両メーカー製品を現段階で目の前に並べられたら、私はやはり、松下電器製のカメラの方に、強く興味を持ちますね(フォーサーズユーザーであることを無視しても)。

 ソニー製品は、従前のαシステムのユーザーには喜ばれる製品を出していますが、「これから"デジタル"一眼レフの市場で、どんな製品を出したいか」というメッセージ性が、私には感じられません(銀塩時代の古い感覚を、ズルズルと引きずった印象がある)。
 松下電器製品は、従前の銀塩の一眼レフシステムを踏襲しつつ、「"デジタル"としてできる、新しい技術をどんどん取り込んで行くぞ!」という強烈なメッセージ性が感じられます。

 やはり、新しい分野を開拓しようという精神にあふれている方が、見ていて気持ちがいいですよね(コケる可能性も高いってのは、承知の上でもね ^^;)。


 フォーサーズシステム初号期、E-1を発表した時に、OLYMPUSの偉い人が口走った言葉。
 フォーサーズシステムが思ったほどシェアを伸ばさなかったため、「本当に狂ってた」という陰口を叩かれたのは、デジカメマニア間ではちょっとだけ有名。

22:42:35 | yo-ta | | TrackBacks