Archive for 05 June 2006

05 June

奥多摩の林道における、ツキノワグマとの不時遭遇における私なりの考察。

 タイトルに「ギフチョウ」と「ソニーα」を入れた記事を上げると、その後の数日間のヒット件数が「どか〜ん!」と上昇するのは、どういうミラクルなんでしょうか?(^^;)
 みなさん、そのキーワードでアンテナ建てすぎなんでは(爆)

 ちなみに、ソニーの「α」は、「ポロッと情報」が正確なら、明日、6/6日発表で間違いないはずです(一応、「何の話題もないやんけ!」と言われないようにフォローしておく ^^;)。

 では本題です。
 昨日は、奥多摩と並んで「もうひとつの東京都の秘境(しかし、こういう言い方は、実際に住んでいる皆様にはどう受け取られてるんだろう ^^;)とも言われる檜原村の林道に、山林生のアゲハチョウを求めて行ってきましたが、そこを歩いていて気づいたことです(ちなみにアゲハの方は、目視含めて「null!」)。

 先日、奥多摩の日原林道で起きたツキノワグマとヒトの遭遇事案(タイトルは間違っているが、本日付現在でリンク先の一番上の事案)ですが、消防の見解として、「バイクなど、比較的大きな音がする手段で近付いている」という一文がありました。
 しかし、日原林道同様、水流に近い位置にある林道沿いを歩いていると、沢音や木々の葉ずれのカサカサ音が周囲に響いている場所では、登山者の鈴もバイクや車のエンジン音も、(少なくとも私というヒト個体の耳には)ほとんど聞こえ方は変わりませんでした。

 登山者の鈴も、バイクや車のエンジン音も、10〜20mくらい先から聞こえ始めるのは同じですが、林道は直線区間でない限り、木々や草がはびこって見通しはかなり悪く、それくらいの距離でも見通せない場合が多くあります。
 しかし、バイクや車は接近速度が段違いに速く、音が聞こえ始めてから数秒以内に目の前に姿が現れます。その音の正体がわかっている「ヒト」であっても、これはかなり驚かされます。
 つまり、先日の日原林道でのクマとの遭遇事案も、「何か聞こえる?」と思ってから十分な時間が経たないうちに、バイクがど〜んと目の前に現れたのが、クマにとってはキレるほどの恐怖だったのでしょう。
 (これが車なら、ボディがデカい分、問答無用で「逃げろ!」と思ってくれるのかもしれないが、自分より少し大きい程度の相手なら、実力排除を優先的に考えるのかもしれない)

 一方、登山者(歩行者)はそこそこの時間(早くても20秒)が経たないと、目の前に姿が現れません(その間、チリーン、チリーンという音が徐々に近付いてくるのがわかる)。
 ヒトの身で見てみれば、最初にチリーンという音が聞こえはじめ、「ん?人が来るか?」と思いはじめてからしばらく経って、「あ、やっぱり来た」という感じで、一拍時間を置いてから姿が現れるのが普通です。
 クマとしても、何か音を立てながらジリジリ間合いを詰めてくるような不気味な相手には、「余計な遭遇は避けよう」という考えが先行するのではないでしょうか?

 なお、以上は私の体験に基づく推測でですので、あまり信じないほうがいいかも(^^;)。
 でも、奥多摩のクマは、登山の休憩中に目の前の藪から顔を出した、というレベルの不時遭遇であっても、ヒトが威嚇したら逃げていく位、ヒトを恐れているそうです(ただし、子連れの母は正しく「母親」であるらしく、どんな場合でも「強い」らしい・・・)。

 ていうか、奥多摩町と檜原村のツキノワグマの生息数って、両方の自治体の面積を合わせた範囲内に50〜60頭前後と言われているそうですから、私なんかは出会える方が幸運って気がしますけどね。
 実際に会ったら、場合によってはちょっと怖い思いをするかもしれませんが、それは「幸福量保存の法則」における相殺効果(幸運の後には相応の不運が訪れる法則)ってことで・・・。

 まあ、そんな呑気な事を言っていられるのは、遭遇未経験者だから(ただし、ニアミスは何回かあり)かもしれませんけど(^^;)。

23:53:00 | yo-ta | | TrackBacks