Archive for 06 June 2006

06 June

予告通り・・・っていうか、ポロッと出た情報どおり来たァ!ソニーのデジタル一眼レフ、「α」ブランド初号機、「α100」。

 今日は・・・長々と前振りをふっていると、「はよ本題に行けや!」と言われそうな雰囲気がありそうなので(^^;)。
 ここで前振り終了っ!

 では本題です。
 ソニーのデジタル一眼レフ、「α」ブランド初号機が、ついに発表になりましたぁ〜っ!

 ソニーのニュースリリース(タイトル、長すぎなので略した ^^;)

 「α」公式サイト(SONYの特設サイト)

 ソニー、デジタル一眼レフ「α100」(デジカメWatch)

 ソニー初のデジ一眼“α” 手ブレ補正+1020万画素「α100」(IT media+D:発表会のスライドを撮影した画像あり)

 ・・・が、しかし、事前に発表日が「ポロッ」と情報で出ていたり、海外から盛大な情報流出やフライング発表(SONY USAで未明から詳細スペックが見れたらしい・・・)があったりで、本気で情報収集していた皆様には何ら目新しい情報はないと思われますけどね・・・(なんだかなァ〜:笑)。
 なんか、私の視点からは、「身内にタイミングを潰された」という気がしなくも・・・(^^;)。

 まあ、SONYとしても、まさか(日本時間で)朝の3〜4時にWebに張り付いているマニアの執念と、朝8時には海外発表のニュースがひろ〜く国内に知れ渡っているという、マニア間の情報網がこれほどとは思っていなかったでしょう(恐るべし・・・ ^^;)。

 それはさておき、現在出ている情報を見る限りですが、このα100は予想通り、「甘デジ」こと、α-Sweet Digitalを正統に強化したモデルという感じがする機体です。

 CCDはAPS-Cサイズで、原色フィルタの1,020万画素。
 有効画素数が1,000万越えで、ニコンやキヤノンの中堅機とも(数字の字面上では)タメを張れる機体になったようです。
 (それにしても、この、原色フィルタって表現、久々に見た気がするなあ・・・。昔はフィルタが補色か原色かで、色々モメてたものだけど)

 そして、予想通りボディ内手ぶれ補正を搭載してきましたが、予想外だったことに、記録メディアのスロットは、コンパクトフラッシュ(以下CF)Type IIのみの対応。
 ソニーなので、CF Type IIとメモリースティック(以下MS)のデュアルスロットかと思っていましたが、MS→CF変換アダプタを標準同梱することで、MSユーザーに配慮するようです。

 ファインダー視野率は95%と、この手の一眼レフでは標準的な視野率を確保しているようです。しかし、ファインダーの光学系はルーフミラー式ということで、恐らく素通し像を見ることになるのでしょう。
 初代、α-7D(ミノルタ時代)では好評だったファインダー周りがどう変わるか、ちょっと気になるところです。

 あとは、新規に開発された画像エンジン(一眼レフとコンパクトデジカメでは、根本的に「絵」が違うからね・・・)がどの程度の能力を持つか。
 SONYのデジカメは、他社製品と比べてAWBとAEの挙動がちょっと暴れ気味なのが、どこまで改善されているか、などがマニア的な評価ポイントでしょうか。

 総じて、「初号機ゆえの堅実さと、先行機からのステップアップ」がきちんと形にされた、という感じです。
 まあ、悪くない、というか、α-7D&α-Sweet Dユーザーの皆様から見れば、サブや買い替えに魅力的な機体かもしれません(ちなみに、発売日は7/21日で、10万円前後という予測が出ています)。

 なお、私が個人的に気になるのは、「アンチダスト機能」でしょうか?
 オリンパス&パナソニックのお家芸だった、撮像素子のゴミ取りに、新たな手法でハード的な解決を図ってきた、という意味では評価できるポイントです。

 メカニズムは、というと、「アンチダストコーティング(帯電防止コーティング)付き光学ローパスフィルター搭載のCCD」により、まずはゴミが付着しづらい条件をハード的に作り出した上で、「手ブレ補正で使うCCDシフト機構を活用して、微細な振動によってCCDに付着したゴミやホコリを払い落とす」という機構なのだそうです。
 ずっと以前に読んだα-7Dの開発者インタビューには、「ゴミは静電気でくっついているので、横の動きでは落としきれない」という話があったと思いますが、その、頑固なゴミを引き付ける静電気をコーティングでカットすることで、横揺れでも落としやすくした、ということなのでしょう。

 効果は未知数ですが、オリンパスの超音波振動型に続くゴミ取り機構として、なかなか面白い物が出てきたな、という気がします。

 ただし、このアンチダスト機能、電源OFF時に作動するのって、どうなんでしょ?
 私の経験上、E-1はカメラの運搬時に本体をユサユサ大きめに揺らしてしまった後には、「不覚!」をとる事がよくあるので、αも電源投入時に駆動するようにした方が、リスク低減の意味で、より良い結果になると思うのですが・・・(まあ、その分起動に時間がかかるという欠点が生じるんだけどね・・・)。

 全体を通して見た結果、私が感じたのは・・・。

 う〜ん、あんまりSONYならではっていう部分が見えないなあ、というのが、正直な気分です(極めてコニカミノルタっぽい機体だ、という印象が強い)。

 まあ、コニカミノルタから引き継いだ事業ですから当たり前、といえばそれまでですが、何だか良くも悪くも「想像通り」の機体だなあという感じがして、何となく物足りない気分ですね。
 (E-330&LUMIX DMC-L1を見たときの、「ここから新しい流れがはじまりそうだ!」というワクワク感がないというか・・・)

21:42:00 | yo-ta | | TrackBacks