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24 August

やはりデジカメ界の巨人はやってくれた。Canon EOS Kiss Digital X 発表!

 本業のミーティング中、こっちの説明が半分も終わらないうちに、性急な結論を出そうとする他部署の上司を何度もたしなめていたら、「お前は人の話を聞かないからダメなんだ!」とキレられてしまいました。

 思わず、「テメーこそ、その"性急な結論"で、何回失敗すれば気が済むんだ!」という言葉が喉まで出かかりましたが、私の中の「火口堆積物」は、何とかそれを押さえ込んだようです(溶岩、ぐつぐつ煮えまくり〜っ♪)。
 いやあ全く、「火口堆積物」は余計なことをしてくれたものです(←待て!)。

 では本題です。
 デジカメ界ではトップシェアを誇る巨大メーカー、キヤノンが、噂どおり、デジタル一眼レフのベストセラーモデル、Kiss Digital の最新モデルを発表しました。

 EOS Kiss Digital X(キヤノンの製品紹介ページ)

 EOS Kiss Digital になってからは3代目のこのシリーズ。
 銀塩時代から通算すると、10代目のモデルチェンジになるということで、Kiss Digital 「X」というネーミングになったそうです。
 なお、正式な発音が「エックス」なのか「テン」なのかは判りません。これが「バツ」とか「ペケ」だったら面白いのですが(大爆)。

 この機体はエントリー機のお約束で、ブラックとシルバーの2色が用意されており、「黒いと威圧感が強すぎてイヤ!」というファミリー層へのウケに配慮したデザインを意識しているようです。
 しかし、初心者アシスト機能として最近流行りの、CCDシフト式手ぶれ補正(ボディ内手ぶれ補正)は搭載されていません。

 キヤノンはニコン同様、レンズ側に手ぶれ補正機構を搭載するのがポリシーのようです。
 (しっかし、そういうやり方では同じ焦点域のレンズでも、手ぶれ補正が乗っただけで価格がドンと高額になってしまうため、メーカーが得する一方なんだってばさ・・・)

 ちなみに、ついに搭載される、と、昨日から熱く噂されていた、「センサーのゴミ付着対策」に関しては・・・。

 1.カメラの機構・材料を見直し、ダスト発生リスクを低減
 2.撮像素子上のローパスフィルターに、帯電防止加工を適用
 3.超音波振動フィルターを採用し、物理的にゴミを除去
 4.標準付属のRaw現像ソフト上で、画像処理による影響低減化


 という、現在の技術レベルで見て、撮像素子固定型の機体で適用できる全ての機構(及び後処理)を載せてきたようです。
 おいおい、この方面ではパイオニアメーカーである、オリンパスより手厚いじゃないか(^^;)。
 (ま、後出しだから当然といえば当然だけど、考え得る限り全部の機能を実現した機体を、フラグシップでなくエントリークラスで出すってところが、キヤノンだなあ ^^;)

 ・・・それにしても・・・。
 今年に入って、DSLRは本当に一気に、「銀塩システムから撮像素子だけ載せ変えた」というレベルから進歩しましたね。

 ライブビューの搭載、CCDシフト手ぶれ補正、そしてDSLR登場当初からの課題だった、センサーへのゴミ付着問題への対策(通称、ゴミ取り)が複数メーカーから実現され、これで本当に、「デジタル時代の一眼レフカメラ」としての戦いが始まったような感じがします。

 これまでの搭載実績を見ると、

 ライブビュー:オリンパス、パナソニック、(短時間なら富士フイルム、特殊用途機限定ならキヤノンの機体でもできる)
 CCDシフト式手ぶれ補正:ソニー、ペンタックス
 ゴミ取り機構:オリンパス、パナソニック、ソニー、キヤノン

 となっています。

 ・・・あれ?つい最近、新型機を発表したのに、名前が出ていないトップメーカーが一社ある・・・。

 ・・・やばいんでねーの?>ねぇ、ニコン(爆)。

 というわけで、先日、ニコンが発表した最新鋭機のD80が、マニア間では盛大な"しらけムード"で迎えられた理由が、一般の皆様にもお分かりいただけますでしょうか・・・。

 それにしても、最近はデジカメWatchのトップを見ると、新製品紹介の記事がドカドカ出まくりやがっています(^^;)。

 いやあ、もう、全部見るのが面倒だわ(って、最初から興味あるネタしか見てないけどね:)。

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