Archive for 01 February 2007

01 February

OXエンジニアリングから、小径自転車「Gazelle」が販売開始されたらしい。

 ウチの会社は、社内の内線システムにPHS(有効な電波範囲は会社建物内に限定)を使用しています。
 しかしこのシステム、アンテナ3本立っている端末への通話が、「おかけになった電話は、電源が入っていないか、電波の届かない範囲にあって、通じません」のアナウンス応答になることが、結構頻繁にあります。

 ・・・誰か、会社でECM()仕掛けてないか?(爆)

)ECM
 軍事用語で、電子対抗手段(Electronic Counter Measures)の略。
 通信電波の妨害による意思伝達阻害や指揮系統の混乱、データリンクシステムや電子機器の動作阻害の誘発などにより、敵を無力化する手段として使われる。

 では本題です。
 昨年秋の自転車系イベントでお披露目され、新進の国内自転車メーカー製の車体として一部で注目されていた「Gazelle」(ガゼル)が、どうやら一般販売に漕ぎつけたようです。

 OXエンジニアリング Gazelle(OXエンジニアリングのサイト)

 何とも精悍なフォルムの小径自転車で、この外観を見ただけで「おお!かっちょええ!欲しいぜ!」と思ってしまう人は、特に男性陣には多いことと思われます(てゆーか、私がそうだったりする ^^;)。
 私のイメージでは、このGazelleのフォルムは、様々なフィールドを貪欲に「攻める」ために鍛えられた、という野性的な感じがしますね。

 OXエンジニアリングは、バイクのパーツ製作で知られていた会社だそうですが、その後、ふとした経緯で車椅子の製作を手がけるようになり、近年、自転車部門が発足したという、異色の経歴を持っている会社のようです。
 そして、第一号車であるGazelleは、新進メーカーの製品だから、まだまだ煮詰っていないかと思いきや、開発段階の車体で某レースに参加し、見事3位入賞を果たしているそうです。

 かといって、快走が売りの製品かと言えばそうではなく、このGazelleは、基本はフレームのみの販売となり、購入者側でパーツを選んで、ロード寄り、MTB寄りのセッティングを決めるという、汎用性の高さが売りになっているようです。
 同じフレームでロード、MTBの両方に使える、というコンセプトは、KUWAHARA Gaapが既に採用していますが、Gaapはロード、MTBのどちらかの形にチューンされた「完成車」を購入するのに対し、Gazelleは「購入後にどっち寄りにするか決めて調整する(改造自由度が滅茶苦茶に高い!)」所が、大きく異なっています。

 重量は、フレーム(アルミモノコックらしい)だけで3.1kg(軽っ!)ということですから、うまくパーツを選べば、10kg程度の車体を組めるかもしれません。
 さらに、フレームカラーも、70色から選択が可能(一部有料。あと、リアスイングアームは黒で固定みたい)であり、購入者のセンス次第で、とても個性的な「オレだけの一台」が作れそうです。

 ただし、フレームのみで138,000円と、結構いいお値段になっているため、色々パーツを組み合わせると、納品される車体の価格は20万越えするかもしれません。
 参考まで、和田サイクルさんにはロード寄りにチューンした試乗車が入っているそうですが、同等仕様に組んだ完成形の価格は、250,000円になるそうで・・・(さすがに、衝動買いは無理だな ^^;)。

 また、どうやら基本的に折り畳みは考えられていないようなので、それなりにコンパクトな車体とはいえ、ワンルームで部屋置きするには、ちょっと辛いかもしれません(小耳に挟んだ話では、前後のユニットを分割することで、輪行に対応するということだが・・・)。
 そんなわけで、私個人の観点からは、「BSモールトンより先に出会いたかった」ということになりますが、これから購入を検討する皆様には、強烈な選択肢が一つ、増えたのではないでしょうか?

 それにしても、初手からすんごい気合の入った車体を送り出してきたOXエンジニアリング(さすが、と言うべきか・・・)。
 今後、2号車、3号車に、どんなモデルを出してくるのか、楽しみだったりします。
 (サブ車に使える、超軽量の折り畳み小径とか、出してくれたらマジで楽しいんだけどなあ・・・)

23:24:00 | yo-ta | | TrackBacks