Archive for 18 April 2007

18 April

PASMOで色々混乱中。

 最近、寒いっすねー(^^;)。
 しばらく暖かかったのに、東京は今、また冬に戻ったんじゃないかと思うような冷え込みが来ています。

 いい加減に撤退しろ!>冬将軍

 では本題です。
 まあ、今日のネタは関東圏外の皆様に良くわからないネタかもしれませんが、この春から運用が開始された非接触型ICカード、「PASMO」の話題です。

 PASMOは、首都圏の私鉄およびバス会社が共同で開発、運用している非接触型ICカードを用いた電子マネーで、JR東日本で運用されている「Suica」同様、鉄道の自動改札機のタッチエリアにカードをかざすだけで、改札を通過できるシステムです。
 また、Suica&PASMOには互換があるため、どちらかを持っていれば、首都圏のほとんどの鉄道が利用できてしまいます(関西圏の皆様は、互換のあるICOCAとPiTaPaの関係と思ってください ^^;)。

 で、このPASMO。
 登場以来、首都圏では想定を超えて売れに売れまくった結果、在庫が底をつきかけており、通常のPASMOカード(チャージ入金制の電子マネーカード)は現在、販売中止になっています。
 とりあえず、今はPASMOシステムを利用した定期券(これまでの定期券に、金額チャージ機能が追加されたもの)のみの販売となっていますが、次期ロットが納入されるのが8月らしいので、それまでに在庫が尽きる可能性もあるそうです。

 という内容は、既にSuicaユーザーの私には、特に影響がないことですが、とっても影響がある部分があって。
 このPASMOの登場で、都心の交通は便利になったかと思いきや、私が思うに、逆に面倒になったというのが本音です。

 例えば、すでにSuicaを持っている人が、私鉄路線での使用を考えてPASMO定期を持ったとした場合。
 SuicaとPASMO定期は2枚同時に処理されないため、2社間乗り入れ路線でPASMO定期の圏外(特に別会社区間)に出てしまったり、逆にSuicaで乗ってから、乗り入れ路線でそのままPASMO定期区間に戻ってきたりすると、普通にタッチしたら定期があるのに通常課金(2重課金)されてしまいます。

 これを回避するには、清算のため係員のいる窓口に回る必要がありますが・・・。
 今はまだ運用されてすぐのため、混雑する時間帯になると、同様のトラブルのあった人達がズラッと並んで順番待ちの状況。
 タッチ&ゴーで速やかに通過するためのカードなのに、イライラじりじりしながら待たされるという矛盾が発生しています。

 しかも、各路線の、乗換駅ごとにも、改札を一回完全に出てしまってから他路線に乗り換えるシステムの場所もあれば、連絡改札を抜けたら、他社線のホームという場所もあり、Suicaだけで出入りできる駅の隣駅では、乗り換え時にパスネット等の磁気カードがないと係員窓口で長ーく待たされるとか、そういう事がありすぎて、本当に混乱させられています。

 って、複数社の路線を多重乗り換えするなんて、そんなイレギュラーな使い方なんか、そんなにしないでしょ?という人も多いかと思いますが・・・。
 クライアントが都内をはじめ、千葉、横浜、さいたまに点在している私の場合、いくつもの路線を多重乗り換えするのが普通です。
 そして、そういう使い方をする場合には、今のSuica&PASMOのシステム、特に、後追いで入ってきた分、PASMOのシステムは、まったく現実的ではない状況にあるように感じます(Suicaは、JR限定時代+それ以外に範囲が広がったという認識で使える分、シンプルで使い易い。だが、PASMO圏内で他社区間同士の相互乗り換えを行うと、途端に融通がきかなくなって混乱する)。

 結局、そういう面倒があまりに多いため、私はこの4月に作った定期も従来の磁気カードで、Suicaとパスネットも必ず同時に持ち歩く事にしています。
 しかし・・・それは結局、今まで持ち歩いていた構成をそのまま引き継いでいるだけで、利用形態は今までとまったく変わっていない上に、融通が利かない場所で清算処理に回される回数が増えている分、不便を強いられているのが現状だったりします。

 もっと洗練されたシステムになってくれないものか・・・。

23:38:00 | yo-ta | | TrackBacks