Archive for 05 June 2007

05 June

ホンダも自転車開発中。本気度も「世界のホンダ」です(笑)。

 仕事で幕張に行ってクライアントとの会議を終わらせ、夕方、すぐに会社にとんぼ返りすることになり、そのまま京葉線に駆け込んで・・・。
 残業確定の重苦しい気分でいると、舞浜で、「世界が違う人たち」が大量に乗ってきたとして・・・。

 こういう時、「ネズミの耳」を片っ端から毟り取ってやりたくなるのは、正常でしょうか?異常でしょうか?(^^;)

 では本題です。
 先日、自動車メーカーのニッサンが自転車の開発と販売に乗り出した、という話題を上げたばかりですが、どうやら現在、「世界のホンダ」も、本気度バリバリで自転車開発を行っているようです。

 モータースポーツのホンダ、なぜ自転車レースに?(asahi.com内の記事にリンク)

 というわけで、ホンダは現在、かなりの「マジ度」で自転車を開発中のようです。
 それにしても、OXのGazelleといい、ホンダのRN01といい、モーターバイク&バイクパーツメーカーが開発した自転車は、何でこんなに斬新で「かっちょええ」メカが多いんでしょうか(^^;)。

 ホンダが開発中の自転車はMTB(マウンテンバイク)の中でも、最も激しくて熱いレースが行われる、「ダウンヒル」用の自転車のようです。
 惰性で進んでいる間でもギアチェンができるというのは、変速に内装変速と同じシステムを使っているのだと思いますが、それをオートバイで言えばエンジンの部分に持ってきて低重心化をはかり、安定性を高めた、という感じのフレーム設計ですね。
 ダウンヒルバイクということで、重量にさほど神経質にならなくて良かったのも、斬新なアイデアを取り入れやすかったのでしょう()。

 それにしても、開発裏話にある上司の言葉、「開発する以上はレースで勝つんだ!」とは、また何とも「世界のホンダ」らしいスピリット(^^;)。
 OXエンジニアリングも、試作車のGazelleで「もてぎ7時間エンデューロ」(サーキットを使ったロードレース)にエントリーし、試作品なのに3位入賞してしまったという、「マジかよ!」な実績を引っ提げての自転車市場参入でした。
 こういう「熱さ」が生み出す製品は強烈な個性を持っているため、強烈に興味を引かれますね。

 なお、リンク先記事によると、RN01は今後、国内外のレースで「勝つ」ためのチャレンジが続けられるとともに、量産型の一般販売も計画されているようです。
 見るからに特殊で複雑な機構を持つ車体であることと、もとより価格設定が高いダウンヒルバイクだけに、本当に一般の人が「気軽に」買えるものになるかは不明ですが・・・なんだか楽しみになってしまいますね。

 そして、何より楽しみなのは、「ニッサン」「ホンダ」がここまでやるなら、「トヨタ」をはじめ、他の自動車メーカーも黙ってないんじゃないか、という期待があることと、自転車メーカー側が、「専業メーカーが負けてたまるか!」とばかり、奮起してくれて、市場がすごく賑やかになるのではないか、という事です。

 自転車業界、今はスポーツ車ブームで結構いい感じに見えて、国内メーカーは、というと、主戦力である軽快車(いわゆるママチャリ)は、アジアからの激安輸入品に負けているという状況で・・・。
 異業種メーカーの積極的な攻勢が、市場の活性化をもたらしてくれたら、うれしいんですけどね。

 ついでに、自動車業界が本気で自転車をバックアップしてくれるなら、今春、警察庁が推し進める事を表明した、「車道への自転車レーンの設置による、交通の合理化と適正化」の流れを、国交省サイドまで広げることもできるかな、という期待もあったりして・・・。
 (警察はその気でも、道路を整備・管理する国交省が動かないことには、結局同じだからね)


 ダウンヒルバイクは、不整地の斜面を駆け下りる速さを競うレースに使用する車体のため、車体の頑丈さは折り紙つきで、頑丈さが身上のMTBの中でも特別に頑丈な構造になっている。
 おかげで、かなりの重量&とんでもない値段になっている車体もあるが、もともと駆け下り系のレースだから、非常識なレベルでなければ、重量増はそれほどハンデにならないと聞いたことがある。

 反面、車体が重いため、平地走行には全く不向きであり、ママチャリにも抜かれる時がある。
 車体特性を知らずに、見かけのかっこ良さだけでダウンヒルバイクを購入し、速く走れないのでつまらない、と、乗るのをやめてしまう人の話もたまに聞く(それって、すごく勿体無いぞ!)。

23:40:00 | yo-ta | | TrackBacks