Archive for February 2007

20 February

自転車通行帯問題。なんで歩道を削って自転車通行帯にするのかと小一時間・・・。

 トライアスリートな先輩から、「来年は絶対に走る!」という言葉を、月曜からずっと聞かされています(もちろん、東京マラソンの話ですね)。

 なお、今年の大会では、ランナーの荷物の受け渡しに非常に手間取った(3万人分もあればね・・・)らしく、ゴール後に雨風と寒さの中、選手たちが薄着のまま、結構、長く待たされたケースもあったそうですが・・・。
 そんな裏話を受けて、今日の昼食時にその先輩が同席者に向かっていわく、

 「来年は、都庁前でみんなに荷物を託すから、電車でお台場に運んでくれ。そうすれば、ゴール後、すぐに暖かい装備を着れる」

 なるほど、新宿〜お台場間は、電車で約40分〜1時間程度。
 マラソン開催で電車利用者が増えた分の混雑を考えると、2時間弱程度でゴール地点に到着できるでしょうから、3時間ランナーをサポートするにはちょうどいいかも・・・。
 って、ちょっと待った!サポート部隊に御指名って事は、当日始発で新宿集合?(勘弁して・・・ ^^;)

 では、鬼が大爆笑するような話題はさておいて、本題です。
 年末〜年始にかけて、「道路交通法改正試案」に絡み、自転車人の間では大いに騒がれた「自転車の通行帯問題()」ですが。
 またちょっと、変な、というか、きな臭いというか、そんな動きが出始めています。

 歩道走る自転車、全国調査へ 事故増加受け警察庁(朝日新聞:asahi-com)

 この記事の中の文面から部分引用すると、自転車の走行帯区分に関する今後の行政(警察庁)側の方針としては、

 「駅、商業施設、学校施設から半径約500メートル以内にある歩道上に自転車走行部分を設けるなどして、歩行者と自転車の分離を進める考え」

 というのが第一の対応になるようです。

 ・・・だぁかぁらぁ〜!

 道交法では「自転車は車道の左端を走る」と明確に規定されてるんだから、車道の左端に作るべきでしょ>自転車通行帯。

 それなのに、どう考えても歩行者が多い「駅、商業施設、学校施設から半径約500メートル以内」の歩道上に自転車通行帯を設置(もちろん、歩行者の通行する空間が奪われるわけですよね)して、自転車が歩道上を走行する大義名分を与えてしまうのでは、さらに歩行者対自転車の事故を誘発する結果になる可能性が高いのは、誰の目にも明らかではないですか?
 これは「歩行者と自転車の分離を進める」のではなく、さらに混乱する方向に話を進めているだけでしょう(歩道は歩行者など、交通弱者の安全を守るために設置された通行帯。そんな場所に、なぜ高速走行可能な金属の塊を通行させる?)。

 それ以前に、現在、歩道上を自転車が走ることを許可された区間が存在するのは、30年も前に「安全に自転車が走行できるように車道を整備するまでの暫定措置」として盛り込まれたものであり、あくまでも「暫定」の措置でした。
 しかし、いつまでも道路整備が自動車中心で行われ、道路が危険な場所のまま放置された結果、自転車の歩道走行がほぼ既成事実化してしまい、走行許可のない歩道(幅が狭くて、すれ違いもできないような歩道)の上まで自転車が無秩序に走り回るようになり、歩行者との衝突事故が増えている状況にあるのは、記事に紹介されているとおりです。

 なのに、まだ自転車に歩道走行をさせるように仕向けるの?>警察庁。
 これが本当に、自転車と歩行者の事故解消になるとでも?

 普通に考えて、ならないでしょう。

 衝突事故が増えているのは、歩行者も自転車も、歩道上の通行許容量のキャパを上回っている事の表れです。
 それを、さらに窮屈な通行帯に分断して押し込むように仕向けるのであれば、事故はさらに増加します。それでは何の解決にもなりません(逆に悪化させるだけ)。

 ちなみに、こういう話題を取り上げると、「自転車は本来、車道を走る物とわかっていても、車がビュンビュン走っていて、危険で怖くてできない」という声も聞こえますが・・・。
 その、全てにおいて車優先で、危険で怖い状態の道路が30年間、何の対策もなく放置されてきたことが一番大きな問題なのですよ、本来的に考えて。
 そして、その危険で怖い状態のまま、「車の邪魔だから、自転車は歩道を走れ」と横にやるのでは、道路の危険な状況が全く変化なく維持されるだけでなく、対歩行者比で十分高速走行する自転車が歩行者の間近をビュンビュン走るようになるため、危険地帯が歩道上にまで波及する事になるわけです。

 ここまできちんと状況を説明すれば、「これが新しい安全な道路交通のあり方だ」と言われても、誰も納得できないでしょう。
 だって、普通に道を歩いているだけで、自分の体にアルミやクロームモリブデン鋼で出来たパイプが突き刺さる可能性が、グンと高くなるんですから。
 より安全な道路利用を考えるという名目で、危険性の高い道路に変えようとしているなんて、「何考えてんだよ、警察庁!」と思うのは私だけでしょうか?

 もちろん、この自転車の通行帯問題を考える上では、「自転車側のマナー欠如」についても厳しく糾弾されるべきであるという意見がついてきますが、これには全く反論する術がありません(全面降伏です・・・)。

 無灯火逆走、並進、蛇行、二人乗り、携帯電話で通話・メール"しながら"運転、歩道で歩行者を蹴散らすベル騒音ママチャリ、平気で信号無視、軽車両通行禁止の陸橋やアンダーパスを突破するローディー etc.・・・はっきりいって、酷すぎる状況があまりにありふれています。
 これらの人々に対しては、言葉は悪いですが、「死ぬならオレの目の届かない所で頼む」と言いたい状況なのは、私も痛感しています(誰だって、目の前でヒトの頭が割れて、脳味噌と眼球が飛び出す瞬間なんて見たくないはずですし、自分がそうなりたくもないはずなのに・・・)。

 それもこれも含めて、「歩行者、自転車、自動車がそれぞれ、どのような形で道路という空間をシェアするのが良いか?」を考えないと、30年前から先送りにされてきた問題の解決はありえないと思います。
 ちなみに、私は歩道は歩行者及び子供・高齢者の運転する自転車などの交通弱者が安全に通行するための通行帯である、という前提は、絶対に崩しちゃいけないと思います。
 私のように、そこそこの速度で自転車に乗る奴は、車道を走るのが当たり前です。歩行者とぶつかり、相手に大怪我をさせる危険性を回避するためなら、車道走行程度のリスクは負いますよ(恥ずかしいメット装用とあわせてね)。

 ま、とりあえず、通行帯の分離の件に関しては、上のリンク先記事中から引用すると

 「通行可」に指定されている歩道で、今回の点検で歩行者が危険にさらされていると判断されれば、歩道上に自転車通行部分を設けること(閑話休題:性懲りもなく、「歩道上に自転車通行部分」なんて言ってやがる・・・)や、指定の解除も検討する。また、指定されていない歩道については、車道走行や降車を求める看板を設置して指導を強める。

 という部分もあります。
 赤太字部分に関しては、本当に厳正かつ適切に対応して頂けることを期待しましょう。

 文面から見てオマケ程度に添えてあるだけの文章な上に、車道に明確な自転車通行帯を設置し、自動車との分離を進める姿勢が全くないのが、気になる所ですが・・・。

 それにしても、今回のこれって、まさか、パブコメの自転車利用者対策に関する意見があまりに反対意見(というか、道路行政の前提である「弱者保護の原則」に基づいた、当たり前の意見)だらけで、法案通過をゴリ押しする思惑が外れたために、先に既成事実で塗り固める方向に、方針を転換したのだとか?


自転車の通行帯問題:「道路交通法改正案」の内容について
 この論争の発端である「道路交通法改正案」は、昨年末に「1.悪質、危険運転者対策の推進」「2.高齢運転者対策等の推進」「3.自転車利用者対策の推進」「4.被害軽減対策の推進」の4項目を軸に警察庁が道路交通法改正案を策定し、昨年暮〜先月末の間にパブリックコメントの募集がされていた(結果はこちらで見れます:PDFファイル)。

 しかし、「自転車利用者対策の推進」の項の中で、自転車対歩行者の事故を防ぐ目的で、「自転車の歩道通行全面許可」という、あまりに矛盾した規定が盛り込まれていたため、Web上で大ツッコミ大会が開催されていたのは記憶に新しい。
 また、「自転車の車道通行が危険な道路は、車道通行禁止の措置を取らなければならない」という規定もあり、都内の幹線道は実質、自転車走行が歩道に限られる恐れがある反面、都内の歩道は歩行者と自転車が空間をシェアする十分な幅がないため、歩行者と自転車との事故が増加することを懸念する声も数多く出された。

 一部報道ではこの動きを、「サイクリスト達は車道を気ままに走りたいため、ダダをこねている」みたいな言い方がされていたが、それは大きな間違いで、「歩道は歩行者の安全を守るために設置された場所。俺達が走っていい場所じゃない!」というのが、サイクリスト側の正しい主張だ。
 (教習所で、あれだけ「弱者優先」と習うはずなのに、普段から車道上で邪魔者扱いされている"車道の弱者集団"のサイクリストから見れば、自転車から見て同じ通行帯にいる歩行者の立場が、将来的にどうなるか容易に想像できるってもんです)

21:32:00 | yo-ta | | TrackBacks

18 February

東京マラソンの一日(注:あまりマラソンとは関係ない内容です)

 今日は第一回、東京マラソンでしたね〜。
 テレビ中継をスタートから見ていましたが、この寒さと雨の中、クラッカーの号砲一発、3万人がスタートする演出は、市民マラソンの域を超えてたようにも見えましたが?(^^;)

 そういえば、一般参加のランナーが3万人も居たそうで、すごい数だな、と思われる皆様も多いと思われますが、この3万人の皆様は、これでも抽選で選ばれ、数が絞られているそうです(かなりの高倍率だったらしい)。
 私の自転車の師匠的な存在になっている、フルマラソンランナーからトライアスリートに転向した(と、その関係でローディーやってる)会社の先輩は外れたらしく、「オレも走りてぇ!!」とマジで悔しがっていましたから。
 (で、当選したマラソン仲間が足を壊したので代理出走しようかと思ったのだが、出走前エントリーで、本人でないとダメ!と言われ、断念したらしい・・・)

 それにしても、テレビで見る限りですが、本当に楽しそうな大会でしたね〜(沿道は雨だってのに、お祭り騒ぎ!)。
 アレは確かに、ランナーの皆様は走りたくなると思いますよ。

 で、石原都知事、今回のマラソンと同じように、都内の道路を使った、市民参加型の自転車レースイベントってのは・・・ダメ?
 (いや、サイクリスト系のWebサイトでは、本当にやって欲しい!って声が沢山あるんですよ・・・。東京マラソンのコースや首都高都心環状線を、一日自転車に開放して走らせて欲しい、とか)

 では本題・・・なのかどうかわからないネタです。
 昨日休日出勤後、自宅前でBSMをバラそうとしたら、フレーム固定ボルトがかじりついてしまい、WAKO'sラスペネ(防錆潤滑油。クレ5-56みたいな奴だが、効果はさらに強力)が緊急出動する事態になりました。
 おかしいなあ、グリース(レスポグリース:黄土色のチューブ)はちゃんとつけてたのに・・・と思いつつ、昨夜はついでにディレイラー各部とブレーキのアーチに注油して終了。

 今日は昨夜の注油時、あまりにディレイラー周りが汚れていたのと、午前中〜昼過ぎまでは、東京マラソンで都内の交通がマヒしているので、外出せずにテレビを見ながら室内で自転車の清掃をする事にしました。
 清掃とはいえ室内作業なので、からぶき or ウェス(ボロ布)をちょっとディグリーサーで湿らせて拭く程度のことしかできませんでしたが・・・。

 で、ついでに自分でできる範囲のメンテもやってしまえ、と、変速機のインデックスのチェックとか、ブレーキシューの摩耗度チェック、ワイヤーの張りの強さのチェックなんかも行うと同時に、昨日トラブった分割部ユニットを分解し、ボルトを見てみたら・・・。
 グリースが見事に落ちて無くなっていました(爆)。これをゴリゴリ回してたんでは、そら"かじりつき"も起きますわ(^^;)。

 しかし、レスポグリースって耐久性の高さが評価されてなかったか?と思ってWebで色々調べたら・・・このグリースはベアリング等の潤滑には高い性能を示すものの、かじりつき防止などの効果は、レスポアッセンブルオイル(赤いチューブ)の方を使うように、との事で・・・。

 午後、マラソンの交通規制が切れる時間を見計らって外出し、フィニッシュラインのテフロングリースを新規購入してきました(デュラエースグリス、高い・・・)。
 んで、気付いたら、バーエンド装着型の折り畳みミラーとワイヤー錠が一緒に床に転がっていたのは謎です(^^;)。
 (ええ、また買っちまったんですよ・・・けっ!)

 とにかく帰宅後、分割部ユニットを組み上げ、固定ボルトにたっぷりグリスアップしてメンテ終了。
 ついでにバーエンドにミラーをインストールし、作業終了としました。

 今後は後方確認にミラーをプラスして、さらに安全に気をつけることにしましょう。
 ミラーの使い勝手は、来週末が晴れていれば、休日出勤時かどこかの試走でチェックします(^^;)。
 (一応、部屋の中でも視野の確認はしたけどね)
19:24:13 | yo-ta | | TrackBacks

11 February

これで私もキノコブラザーズ(笑)

 今日の多摩サイは、上流方向の向かい風がキツかった!

 と、その様子は、体力が持てば今日中、持たなかったら明日以降に「」の方に上げます。

 というわけで本題です。
 ついに、私も購入してしまいました。
 何を買ったのか、というと、エイリアンの頭とかキノコとか王蟲の抜け殻とか色々言われている、あの、自転車用ヘルメットです。
 (個人的には、「ナビゲイター」という"どマイナー"な映画に出てきたUFOに見えますが、誰もわからないと思うので、気にせず先に進んで下さい ^^;)

 最近、ペダルの感覚に慣れてきたためか、普通にこいでいるのに歩道上を走るのは危険な(歩行者が怖いと思うであろう)速度になっている事が多くなり、無用な接触を避けるために、必然的に車道を走るのが普通になってきているのですが。
 そうなると、まあ、色々感じる所がありまして。

 一言でいうと、「怖い」んですよ。

 路駐をかわす時、車線の真ん中あたりまで出ないといけないとか、大型車が隣にいると、肩の高さでタイヤが回転しているとか、嫌がらせのようなタクシーの直前停車とか、そんな事があまりにも沢山ありすぎるわけです。
 おかげで、事故って剥き出しの頭部がアスファルトに叩き付けられ・・・という恐怖の妄想が何度も脳裏を掠める上、ローディーな先輩からも、「2月中にメットを買わなければ、オレの汗が染み付いた中古品を被らせる」という恐怖の宣告を受けてしまったので、色々な意味で恐怖を避けるため、メットの購入に踏み切りました。

 しかし、一言で「メットを購入する」といっても、大きな問題がありました。

 それは私がデカヘッドである事です。

 どれだけデカいかというと、日本人のフリーサイズが頭に合わず、登山用のキャップを選ぶ時に、何件も店を渡り歩かなければならないレベルです。
 特に、登山用キャップのフリーサイズは"つば"の根元が狭く、こめかみがギリギリ締まるので、長時間被っていられません(つまり、頭の横幅がデカいわけですね)。

 ・・・つーか、登山用品は、他は最新素材をふんだんに使った、豪華な物が多いのに、キャップはいかにも安く上げました、という粗悪品が多いのはどういう事だ?
 この、「つばもと細り」も、芯をもっとたっぷり使えば回避できる事なのに(そして、それで価格は日用品の何倍もする)。

 そういう恨み言はさておき、とにかくそんな状態なので、チャリ用のメットを探すといっても、海外メーカー製品は・・・試着したら、三蔵法師がお経を唱えていないか確認したくなったり、そもそも入らなかったり(マジで頭の上に乗っただけ。店の人に笑われたぞ ^^;)。

 もとより西洋人の頭は前後に細長いため、日本人の球体に近い形の頭に合わせるには、ヘルメットの基本形状レベルで違っているわけです。
 しょうがないので、日本人の頭の形に合わせて作っているという、国産メーカー製品のうち、Webで下調べして、デザイン的にコイツがいいな、と思っていたモデルを試したのですが、メットの方が私を拒んでくれました・・・(頭蓋が割れるかと思った)。
 これで脳容量が大きければ自慢にもなりますが、実に凡人レベルな頭なので・・・無駄にデカいだけとしか・・・。

 そんなわけで、結局、その店に置いてあった中で、唯一まともに被れたものを選びました。

エイリアンでもキノコでも王蟲でも、何とでも呼べい!
OGKのGaia。カラーはガンメタ。
後頭部のグレー部分はデフォルトデザインだが、所々に入っている白ラインは、
夜間の視認性を高くする目的で、自分で貼った反射テープ。
シェルが単色だったので、アクセントを加えたかったという理由もある(^^;)。


 このモデル、私が被ると見事に鉄鍋被ってる状態に見えるのですが、こういう物は、デザインを理由に実用性を無視するとロクな事にならないので、背に腹は代えられませんでした。
 しかし、見事に「キノコ」に見えてしまう白や青は避けて、結果的に一番無難そうなこの色を選択しました(他の色に、見本品以外在庫が無かった事も理由。誰がどんな使い方してるか、わからんからね、見本品は)。

 とか何とかいいながら、被ってしまえば自分がどんな姿になっているかなんて、全然気になりませんし、走っている間の安心感が全然違います。実際、これはいい買い物をしたなあ、という満足感がありました。
 ・・・まあ、本当に欲しかったモデルは、もっと安い奴だったから、予算オーバーしてるんだけどね(^^;)。

 あ、今回はその後、新宿に出て、こんな物も買いました。

パッケージ 実物
自転車便用手袋。東急ハンズ新宿店限定取扱いらしい。
手首のバンドにリフレクターがついており、
夜間でも手信号を視認してもらい易くなるかと思ったのと、
何より価格が1,995円と、この手の商品としては破格だったので購入。


 冬の必需品の手袋ですが、私は今まで、日用品をそのままチャリで使っていたわけですが、ネオプレーン製だったので蒸れに蒸れて(^^;)。
 コイツはそれなりの防風効果と発散性があるようで、かなり長距離を走っても、蒸れの面では大丈夫でした・・・が、夕方以降、ちょっと風が手に染みました(^^;)。
 昼間専用と開き直るか、夜用のオーバーグローブを用意した方がいいかもしれません。

 ちなみに、この手袋にはパッドは無く、クッション性はゼロですが、私はゲル入りグリップを使ってるから無問題です。

20:38:26 | yo-ta | | TrackBacks

01 February

OXエンジニアリングから、小径自転車「Gazelle」が販売開始されたらしい。

 ウチの会社は、社内の内線システムにPHS(有効な電波範囲は会社建物内に限定)を使用しています。
 しかしこのシステム、アンテナ3本立っている端末への通話が、「おかけになった電話は、電源が入っていないか、電波の届かない範囲にあって、通じません」のアナウンス応答になることが、結構頻繁にあります。

 ・・・誰か、会社でECM()仕掛けてないか?(爆)

)ECM
 軍事用語で、電子対抗手段(Electronic Counter Measures)の略。
 通信電波の妨害による意思伝達阻害や指揮系統の混乱、データリンクシステムや電子機器の動作阻害の誘発などにより、敵を無力化する手段として使われる。

 では本題です。
 昨年秋の自転車系イベントでお披露目され、新進の国内自転車メーカー製の車体として一部で注目されていた「Gazelle」(ガゼル)が、どうやら一般販売に漕ぎつけたようです。

 OXエンジニアリング Gazelle(OXエンジニアリングのサイト)

 何とも精悍なフォルムの小径自転車で、この外観を見ただけで「おお!かっちょええ!欲しいぜ!」と思ってしまう人は、特に男性陣には多いことと思われます(てゆーか、私がそうだったりする ^^;)。
 私のイメージでは、このGazelleのフォルムは、様々なフィールドを貪欲に「攻める」ために鍛えられた、という野性的な感じがしますね。

 OXエンジニアリングは、バイクのパーツ製作で知られていた会社だそうですが、その後、ふとした経緯で車椅子の製作を手がけるようになり、近年、自転車部門が発足したという、異色の経歴を持っている会社のようです。
 そして、第一号車であるGazelleは、新進メーカーの製品だから、まだまだ煮詰っていないかと思いきや、開発段階の車体で某レースに参加し、見事3位入賞を果たしているそうです。

 かといって、快走が売りの製品かと言えばそうではなく、このGazelleは、基本はフレームのみの販売となり、購入者側でパーツを選んで、ロード寄り、MTB寄りのセッティングを決めるという、汎用性の高さが売りになっているようです。
 同じフレームでロード、MTBの両方に使える、というコンセプトは、KUWAHARA Gaapが既に採用していますが、Gaapはロード、MTBのどちらかの形にチューンされた「完成車」を購入するのに対し、Gazelleは「購入後にどっち寄りにするか決めて調整する(改造自由度が滅茶苦茶に高い!)」所が、大きく異なっています。

 重量は、フレーム(アルミモノコックらしい)だけで3.1kg(軽っ!)ということですから、うまくパーツを選べば、10kg程度の車体を組めるかもしれません。
 さらに、フレームカラーも、70色から選択が可能(一部有料。あと、リアスイングアームは黒で固定みたい)であり、購入者のセンス次第で、とても個性的な「オレだけの一台」が作れそうです。

 ただし、フレームのみで138,000円と、結構いいお値段になっているため、色々パーツを組み合わせると、納品される車体の価格は20万越えするかもしれません。
 参考まで、和田サイクルさんにはロード寄りにチューンした試乗車が入っているそうですが、同等仕様に組んだ完成形の価格は、250,000円になるそうで・・・(さすがに、衝動買いは無理だな ^^;)。

 また、どうやら基本的に折り畳みは考えられていないようなので、それなりにコンパクトな車体とはいえ、ワンルームで部屋置きするには、ちょっと辛いかもしれません(小耳に挟んだ話では、前後のユニットを分割することで、輪行に対応するということだが・・・)。
 そんなわけで、私個人の観点からは、「BSモールトンより先に出会いたかった」ということになりますが、これから購入を検討する皆様には、強烈な選択肢が一つ、増えたのではないでしょうか?

 それにしても、初手からすんごい気合の入った車体を送り出してきたOXエンジニアリング(さすが、と言うべきか・・・)。
 今後、2号車、3号車に、どんなモデルを出してくるのか、楽しみだったりします。
 (サブ車に使える、超軽量の折り畳み小径とか、出してくれたらマジで楽しいんだけどなあ・・・)

23:24:00 | yo-ta | | TrackBacks