Archive for 01 May 2005

01 May

おすすめの漫画 『岳』

岳
岳 みんなの山 第一巻 ビッグコミックス 小学館

 Amazonでの紹介ページ。

 ネコのイラストの表紙でおなじみ、ビッグコミックオリジナルの増刊号誌上で不定期連載されている漫画です(一応書いておくと、タイトルは「がく」と読みます)。
 このたび、第一巻が出ました。

 『山』を題材にした物語で、主人公は民間ボランティアの山岳救助隊員です。
 という事は、遭難死亡事故の現場などの描写もありますが、主人公の山を愛する・・・というより、山に魅せられた人達を愛し、底抜けに明るい性格のために、何となく暖かい雰囲気の作風になっているのが特徴です。

 山を登る皆さんはもちろん、山に登らない皆さんも、ぜひ一度、読んでみてください。
 この作品は、試し読み歓迎本になっていて、帯には「書店さん、ビニールをかけないで」なんて書かれていますので、お近くの書店に置いてあれば、立ち読みしてみてください(で、気に入ったら買いましょう)。

 この作品には、山の魅力とともに、山の恐ろしさ、そして山を目指す人達の、それぞれの胸にある「山を目指す理由」も描かれています。
 私はこれから秋までの間、頻繁に低山ハイキングに出かけていきますので、まあ一応、こういう世界に片足を突っ込んでいるので(^^;)、妙に共感する部分がありました。

 最近は、ひとたび遭難事故が起きると、なんだか登山者やハイカーに対する風当たりが異様にキツい報道をされてしまいます。
 また、そのせいか、山に登っている、と言うと、「何であんな危険な場所に、好んで行きたがるのか?」と呆れられたりもします。

 しかし、本当の意味でのABS(あのバカ遭難したの隠語。超初歩的な失敗での遭難)ならともかく、登山者・ハイカー達は皆、自分の持てる範囲で身を守る最大限の努力をしていること。
 そして、入山者のほとんどが、何の問題もなく、無事に下山していることも、あわせて理解していただければと思います。
23:27:03 | yo-ta | | TrackBacks