Complete text -- "インドネシアで新種の肉食獣を確認?"
07 December
インドネシアで新種の肉食獣を確認?
この色々忙しい時に、週の後半に出張が被ったため、その準備対応でさらに多忙度UP↑です。まあ、向こうに行ってしまった後は、(仕事以外では)ゆっくりしておけばいいのですが、それまでに片付けておくことが多すぎて・・・。
んで、昨日、更新停滞宣言を出しておいたら、一日のアクセス数が、半減(笑)。
それでも30人を越える皆様に、ご覧頂いていたわけですが(^^;)。
では本題です。
新種の確認は、昆虫の世界では珍しくも何ともない話題(国内でも年に数種くらいの新種が確認されている。ただし、顕微鏡で見ないとわからないような、超微妙〜な形態の違いで細分化される方向で)ですが。
インドネシアの熱帯雨林では、哺乳類の新種(と思われる生物)の姿が確認されているようですね。
カリマンタン島:ネコ大の「新種」の肉食動物発見 WWF(毎日新聞)
この動物は、見た目からテンかジャコウネコの近縁と考えられているようですが、日本にいるイタチ科(テン、イタチ)やジャコウネコ科(ハクビシン)は雑食性なので、この動物も雑食性では?と、思ったりしてしまいますが・・・。
英文のニュースリリース(日本の報道のほとんどは、これの和訳か?)でも、しっかりと「carnivore:肉食動物」(雑食動物なら「omnivore」になる)と示されているので、何らか、肉食傾向が強いと確認される要因があるのでしょう。
もしかすると、過去の夜間撮影では、肉系の誘引餌に引き寄せられた所を撮影されているのかもしれませんが、詳細は報道の中にはないため、残念ながら不明です。
なお、一応補足しておきますと、世界的に見ると、近年でも特に熱帯雨林地域を中心に、昆虫類をはじめとして、鳥類や哺乳類のような高等動物でも、新種の確認は結構あるようです。
最近は、新種のクジラ(ツノシマクジラ)が確認された(しかも日本で)というニュースもあったりしますので、熱帯でネコ程度のサイズの新種(?付)の哺乳類など、それほどインパクトのあるニュースとは受け取られないかもしれません。
しかし、熱帯雨林でそんなに新種確認の報告が相次いでいることは、それだけ、ヒトがあちこちに入り込むようになった結果だ、と見ることもできるわけで・・・。
今回のWWFの発表も、この動物が確認された近辺での、大規模なプランテーション計画が発表されたことにより、「この生物が未確認のまま姿を消す恐れがある」ためのようです。
んで、そんなにあちこちにヒトが入り込んだ結果として、新種の動植物の確認に留まっているならば良いですが。
未知の動植物と接触することで、未知の動植物が持っている、「新種の病原体」が、文明社会に持ち込まれるリスクも高くなっていることを考えると、手放しで喜んでいいものか、迷いますね(^^;)。
もしそんな病原体を抱えた人が都市で発症し、そのウイルスがヒトの体内で変異して鳥インフルエンザの比ではない感染力と致死性を持つようになったら・・・パニックなんてものではない騒ぎになるでしょうね。
(逃げればいいじゃん、と考える人がいるかもしれないが、下手に感染域から外に逃げると、自分と一緒にウイルスを外界に運んでしまい、さらに被害範囲を広げる結果になる可能性が高いことを考えないと・・・)
そういえば、症状の激しさと致死性の高さでは群を抜いていた「エボラ出血熱」について、先日、「現地で食用にされるコウモリがウイルスの媒介源ではないか?」とする研究成果が出されていましたね。
今まで、突然大発生して深刻な被害が生じていた感染症だけに、これが決め手になって、予防策などが確立してくれれば良いと思いますが・・・。
(しかし、コウモリって「吸血鬼の手下」みたいな変なイメージがあるので、間違った情報の流布で無差別駆除に繋がらないか、ちょっと心配。エボラ媒介種の中には、絶滅が危惧されている種もあるみたいだから・・・)
22:18:00 |
yo-ta |
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