Archive for April 2005

30 April

カタクリを見に、標高1,400mまで登ってきました。

 本日、奥多摩のカタクリの名所である御前山(1,405m)に登ってきました。
 そこで見たのがこれです。

カタクリ
カタクリの花
 露出をアンダーに振っているので、Windowsでは見にくいかも(^^;)。
 まあ、雰囲気ってことで。

 いやあ、今年もこれを見ないと、春の終わり、夏の始まりを実感できませんからね。
 関東では"さっちゃん"ことサシバが元気になり、標高1,400mまで春が到達しました。

 あとは、暦の上で夏を過ぎると・・・私の一番苦手な、蒸し暑い季節の到来です(泣)。
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25 April

シジュウカラ -奥多摩で出会った、賑やかな鳥-

 昨日、奥多摩湖畔を歩いていると、対岸に見事なヤマザクラを見つけ、足を止めました。

 と、そのとき、私の頭上で「つぴつぴ」と賑やかに鳴いていたのが、この鳥です。

シジュウカラを下から。
シジュウカラ。木の下から

シジュウカラ。アイレベルで見ると
アイレベルで見ると、こう

 シジュウカラは、意外に都心部でもよく見かける鳥で、奥多摩では全然、珍しくもない鳥だったりします(^^;)。
 私の経験上、人が近寄っても、一定距離があれば逃げない個体も結構いるみたいです(晩秋期に裏高尾の林道を歩いているとき、2mほど離れた低木で、数羽が団子になってこっちを見ていたのには、笑ってしまった)。
 そんな鳥ですから、鳥撮り素人の私でも、比較的簡単に姿を撮れる・・・かもしれません・・・。

 というわけで、「つぴーつっぴー」とせわしなく鳴いているその姿を撮ってやろうと、望遠レンズに換装、そっと接近・・・といっても、急斜面を削って作られた湖岸の歩道(しかも足を滑らしたら「水面直行便」という場所)では、身を隠す場所がないため、ヒトの姿は目立ちすぎて、(吸血性を除けば)虫も逃げるという状態です。
 ですから、まさか、虫の何倍も目がいい鳥が撮れるほど甘くはないな・・・カシャ!・・・って、撮れたよ(^^;)。(デキの良し悪しはともかく)

 その後も「つぴつぴ」鳴きながら、まわりの枝から枝へとちょこちょこ飛び回っている姿を、レンズで追いかけながら撮影。
 何枚か撮った後、「ここまで近くにいても逃げないんだったら、もっと近付いても大丈夫なんじゃないか?」と思い、もっと近付こうとしたら・・・。

 突然、「ジャ」と「ギャ」の間くらいの声で、「ジャジャジャ」と鳴きながら、枝渡りのスピードを上げます。
 どうやら、ここに来て警戒しはじめたようです。

 が、とりあえずお前、警戒する位なら逃げろよ。

 ジャジャジャと鳴いて、こちらを注視しつつも、私を中心に数mの範囲をぐるぐる枝渡りしているだけで、遠くまで飛んで行こうとはしていません。
 もし、この周辺に巣があるのだとしたら・・・逆に目立ってるぞ(^^;)。

 というわけで、あまり長居をせずに立ち去ろうとするそぶりを見せると、鳴声は「ジャジャジャ」から、また「つっぴー」に戻ります。んでは、とカメラを向けると、再び「ジャジャジャ」・・・。
 ま、つまり、ある程度の距離に近付いて、そちらを注視するような行動をとると、警戒するみたいですね(^^;)。
 (わかりやすいんだか、わかりにくいんだか)

 その後、そこを立ち去ると、結構遠くまで、「つぴーつっぴーつぴつっぴー」の声が聞こえていました。
21:28:32 | yo-ta | | TrackBacks

24 April

久々の奥多摩で -興味を引かれる伝承-

 今日は、花粉シーズンには全く近づけなかった(^^;)、奥多摩に行ってきました。

 現在、奥多摩は新緑がとても美しく、とりあえず、花粉も沈静化したようなので(^^;)(^^;)(^^;)、これからは気兼ねなく通えそうです。

 さて、奥多摩には、私が気になる伝承がいくつか残されています。
 その中でも、特に面白いな、と思ったのが、これでした。

日食供養塔
日食供養塔
 その昔、奥多摩では日食は、村落に悪疫などが流行するときに、かわりに太陽が病んでくれたのだ、という伝承があったそうです。
 そのため、疫病で体を失った太陽を供養する碑を立てたのが、この日食供養塔です。

 当初、この供養塔は奥多摩字大原の恵日山門覚寺の前にあったようですが、ダム建設(奥多摩湖)のために水没する事になったため、青梅街道沿いに移設したそうですが、最終的に、現在の「水と緑のふれあい館」に移設されたそうです。
 こうした民俗信仰に基づく物が遺物として残っている事例は少ないらしく、貴重な物だ、という話を聞いた事があります。

 なお、この碑の建立年月日は、寛政十一年、と掘られています。ぐぐってみたら、寛政年間は江戸時代だったとのことなので、この碑も江戸時代の物でしょう。
 ちなみに、奥多摩の山の中を歩いていると、なんだか開けた場所だな、と思ったら、同じように江戸時代の元号が掘られた道標(そこに書かれた集落名は、全く見た事がない)が立っていたりするのが、侮れません。
20:58:48 | yo-ta | | TrackBacks

15 April

どうでもいいことなんですが・・・

 えーと、本当に「どうでもいいこと」だと思いますが。

 最近、アドバンテージ・カモの「ハンターカモ(写実迷彩)」って、流行ってるんですか?
 いや何となく、最近、カナダツリーバックとか、ウェットランドのパターンがプリントされたジャケットを着ている人を、よく見かける気がするもので。
 (ただし、純正のBDUタイプやアウトドア仕様のジャケットではなく、本物から無理矢理コピーしたような、妙なベタ潰れのあるフェイク感漂うものが多いんですけどね・・・)

 まあ、私にはとりあえず、他人の服装の趣味にアレコレいう気は全くありません。
 しかし、一つだけ言うとしたら、『それ着てアウトドアするのはやめましょうね』という事でしょうか(爆)。

 特に、アドバンテージリーフを着て、落葉広葉樹林帯で遭難したら、まず発見してもらえないと思っておかないと・・・(^^;)。
 (条件が適合すると、マジで周囲と一体化しちゃうからねえ・・・)

22:05:00 | yo-ta | | TrackBacks

10 April

石砂山登山記 −「春の女神」と「春」の洗礼−

 昨日、4/9日のことですが、神奈川県津久井郡の石砂山(いしざれやま)に登ってきました。
 「出かけて 撮って その記録」なんていう副題がついているにもかかわらず、3月までは多忙記真っ只中のためにテキストオンリーなブログになっていましたが、ここに来て、やっとそれなりの話題をご報告できます(^^;)。

 JR中央線藤野駅を7:30分発のバスで「やまなみ温泉」に移動。ここからはコミューターバスで菅井集落付近まで移動するつもりでしたが、ここから次のバスが出るのは30分後(8:16)でした(8:00発でも間に合ったよ・・・)。
 30分待って、8:16分発のコミューターバス(見た目はワゴン車)で菅井小学校(廃校)に到着。ここからは歩行で菅井集落を抜け、登山道に進みます。

 石砂山への道は、途中までは斜面を巻いて行く細い道ですが、徐々に稜線へと登り上げてゆきます。
 道の途中、登山道の上の急斜面からは、昨年の台風ラッシュのために根が持たなかったらしい樹木が何本か、根こそぎ倒れて登山道に覆い被さっていましたが、そこを抜ければ、道は明るい稜線沿いの道になります。

 明るい尾根道を気持ちよく進んで行くと、右の斜面で、風もないのに木の枝がしなる音がしました。
 ん?と思って見ると、不自然にフラフラ揺れる枝先が見えます。で、よく見ると・・・枝の付け根で、幹に片手をついた状態(見ようによっては、「反省」のポーズ)で「フリーズ」しているニホンリス発見(笑)。
 こういう、至近距離での不時遭遇の場合、小動物は下手に動くと見つかりやすくて危険なため、こうやって「フリーズ」していることが多いです(相手が「気のせいか」と思って去ってくれることを待っているわけですね)。
 私がリスの姿に気付くと、リスも見つかったことに気付いたらしく、緊張からか、尻尾の毛が見る見るうちに逆立っていきます。漫画だったら、顔に汗と縦線が書かれている状態でしょうか?(笑)
 それでも動かないので、その姿を写真に撮ってやろうとポーチを開くと、マジックテープの剥がれる音に驚いたのか、リスは弾かれたように跳んで、隣の高い木に登っていってしまいました(カメラを構える暇もなかった。さすがに素早いねぇ)。

 リスを見失った後は、稜線沿いをさらに進み、送電鉄塔周辺の安全伐採帯を抜け、斜度の増した道を進む頃には、御椀を二つ、伏せたような石砂山山頂が見えてきます。

頂上手前
送電鉄塔の安全伐採帯から
 奥に見える二つのこぶのうち、右側が石砂山。

 頂上手前の、意外に厳しい階段を抜け、9:45分頃に到着した頂上では、既にギフチョウが乱舞していました。

ギフチョウ
春の女神こと、ギフチョウ。

スミレで吸蜜
今年は、スミレで吸蜜する姿も撮れた。

 今年のギフチョウは、例年より一週間ほど発生が遅かったようで、この時期でもきれいな羽を保っている個体が多く見られました。

羽、欠損個体
左の尾状突起が欠けた個体。
 チョウ達は、鳥に襲われたり、仲間と争ったりしているうちに、こうやってボロボロになって行きます。

 頂上付近にはそのうち、開けた場所に縄張りを貼るヒオドシチョウやキアゲハなどのチョウも飛来し、ギフチョウを交えての「空中戦」が展開される状況になりました。
 この日は昼前には気温もかなり高くなったので、チョウ達はもう、手のつけようがないほど元気になっているようです。
 こうなると、もう写真撮影は無理なのと、昼が近くなり、山頂に次々と人が集まり始めたので、私はさっさと下山の途につきました。

 下山路は、登ってきた方向とは逆の、篠原集落方向(北東)です。
 最初は雑木林の急斜面につけられた階段を、前につんのめりそうになりながら下ります。
 途中、2人の撮影者が登ってきてすれ違い、さらに進むと、道は平坦になり、ここからはスギの植樹帯になります。

 ・・・が、この植樹帯歩きが鬼門でした。

 私は花粉症のため、この日もマスク着用で行動していましたが、さすがにゴーグルまでは装備していませんでした。
 おかげで、植樹帯に入ってしばらくしたら、目がムズムズと痒くなってきて、それがだんだん、チリチリとする刺激に変わり、最終的には目を細〜くしか開けなくなるほど、花粉が効いてきてしまいました。

 数歩、歩いて涙を拭い、また数歩、歩いて涙を拭い・・・という感じで、残りの山道(歩程にして200m前後だったと思う)を下りきりましたが、その症状が改善する様子は全くありません。
 いやあ、なんて素敵に「春」体感!(大泣)

 本当は、その後、隣の石老山を越える計画でしたが、その山の登山道は、ほとんどがスギの植林帯ですから、これ以上症状を悪化させないために、この時点でリタイアとしました。
 しかし、篠原集落付近では、バスの時間は夕方までありませんので、山裾を大回りする車道に沿って、相模湖ピクニックランド前まで歩くことになりました。
 これが結構遠くて、歩いている間、色々と余計な考えが頭に浮かんだり、途中でチラッと見えた石老山の山頂に向かって、意味なく「勝ったと思うなコノヤロー!」と叫んだり・・・。
 ま、暑かったからねぇ・・・(^^;)。

 あれやこれやありましたが、とにかく、いろんな「春」に出会えた一日でした、ということで・・・。
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