Archive for 08 November 2005

08 November

奥多摩の裏名所がひとつ消えた・・・。

 先週土曜日の登山中に痛めた左足首ですが、もうかなり腫れも痛みも引いてきています。
 今日の段階で、普通に階段を下れますので、今週中には違和感も取れるでしょう。

 まあしかし、昨日までは、関節周辺に内出血の青痣がボコボコと浮いて、我ながら痛々しかったんですけど(^^;)。
 (何でか、指の又の部分にもちょっと青痣が出ていたなあ・・・。血液が表皮の下を潜りぬけたんやろか?)
 とにかく、今ではかなり痣も消えかけで、黄色い染みみたいなものが足首をぐるっと一周しています。

 では本題です。
 その、足首をいためた土曜日(11/5日)の登山中のことです。
 奥多摩の峰谷から奥集落を経て、浅間尾根経由で紅葉シーズンど真ん中の登山道を鷹ノ巣山まで登りましたが、その時に気付きました。

 奥集落からこの尾根への取り付きには、知る人ぞ知る存在である「水音の木」がありました。
 この木(ヒノキの大木)は、根元からゴボゴボと、水道管のような管を流れる水音が聞こえるというものであり、浅間尾根登山道では裏名所的な存在でした。

 ・・・が、その日ここを通った時には、その音が聞こえませんでした。
 あれっ、と思ってよ〜く周囲を観察すると、付近一帯を掘り返して埋め戻した跡があり、一部に真新しい水道管らしい管が見えていました。
 どうやら、木の根に抱え込まれるようになっていた水道管をつなぎ換え、木の根の外側にまっすぐ埋設し直したみたいです。
 もともとは、管が木の根に締め上げられていたおかげで、その周囲だけ管がひん曲がって水が流れにくくなり、ゴボゴボという音が出ていたのでしょう。

 まあ、ここの水音は、知っている人なら「奥に向かう水道の配水管の音だろ?」と、当たり前のように言っていましたが、よく事情を知らない人たちは「何か珍しい現象じゃないのか!」「水脈があるんじゃないか!」と誤解して、原因を探ろうと周辺をボコボコに掘り荒らしたりされたこともあったようで(そのせいか、根方には大きな穴があいていて、それ以上掘られないように大石で蓋がされていた)。
 ツッコミどころ満載な方向では、いわゆる心霊現象に結びつけて変な噂を流したりする人達までいたりして、なんだか微妙な方向にズレた騒ぎが起きているときもありました(いくら何でもそれはないだろ、普通に考えて ^^;)。

 でも、この木の先の道を浅間神社の鳥居の所まで歩けば、そこには貯水槽があって、いつもその中ではザバザバ水音が鳴っているのですから。
 そこから奥集落に向かって水が引かれているんだろうな、という事は、普通に考えられることだと思うのですが・・・(似たような施設は、奥多摩の山の中にはたくさんあるし)。

 まあ、私としては、いつもそこを流れる水音を聞いて、「さあ、またここに来たぞ!」と、気持ちを盛り上げていたのに。
 ここであの水音が聞けなくなったのは、寂しい限りです。

22:28:00 | yo-ta | | TrackBacks