Archive for August 2005

24 August

忘れてましたが(^^;)、Canonから新型デジタル一眼レフ、EOS 1D Mark II N発表。

 本日、つくばエクスプレス(略称はTXらしい。秋葉原〜つくば間直通の鉄道路線)が開業したそうです。
 昨年末、紫色の箱の修理のため、かなりひさびさに秋葉原まで足を運んだ時、TX乗り入れのため、以前は小汚かった駅があまりにきれいに改修されていて、「こんなのアキバじゃない!」と思いましたが、これからはそれが普通になるのでしょう。

 そういえば、来月、秋葉原駅前にヨドバシカメラが乱入するそうで(場所は電気街から見て、駅の反対側だったかな?)。
 これで、最近は価格的訴求力がない電気街が再活性するのか。それとも新宿西口同様、物量勝負でヨドひとり勝ちの独占市場にされてしまうのか!

 では本題です。
 昨日、CanonのEOS 5Dの陰に隠れ、すっかり忘れていましたが、同社のデジタル一眼レフのフラグシップクラスである1D系にも新製品が発表されていました。

 EOS 1D Mark II N のニュースリリース(Canonのサイトに飛びます)

 こちらの撮像素子は35mm版サイズでなく、APS-HサイズのCMOSセンサーを搭載した機体です。
 APS-CとAPS-Hがどう違うのかは、私は詳しくないので横に置いときますが、とりあえず、銀塩35mm版換算の焦点距離の倍率が、1.3倍になるシリーズです(よね?)。
 Canonのデジタル一眼レフの光学系は、銀塩35mm版の焦点距離からの換算倍率が、同じメーカーでありながら、1.6倍だの1.3倍だの等倍だの色々あるので、混乱するのが困りものです(^^;)。
 (他社製品は、オリンパスを除いてほぼ1.5倍で統一されている。オリンパスのフォーサーズシステムは、2倍)

 とにかくまあ、この1Dシリーズも、1Ds系(35mm版サイズの撮像素子搭載モデル。ただし価格は自動車並)が出てからはちょっと影が薄くなった感じがある上に、今回のニュースリリースでは完全に5Dに食われましたね・・・。
 同じ会社同士で潰し合ってどうすんだ?と言いたい所ですが、まあ、それはさておきましょう。

 ついでに。
 Canonは1D Mark II Nと5Dに加えて、IXY-Digitalシリーズの新型機まで2機種、同時に発表していましたが・・・。
 こうなると、購入者(の財布)がついてこないんでは?(新機種過多で、逆にデフレ状態に陥っちゃうような・・・)

 それにしても・・・「Mark II」の後に続く機体は、「Mark II SR」じゃなきゃヤダ!と思った私は、やはり「旧世代」ですか?(^^;)
 (もちろんSRの次は、TR、FR、MRと続くんです!ビバ、88!って使ったことないけど:笑)

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23 August

Canonから、35mm版サイズの撮像素子搭載の、中級デジタル一眼レフ(EOS 5D)発表

 お盆があけると、町にどかっと人が増えるのは、毎年のこととはいえ、やはり東京らしい風景です。

 朝夕でも余裕で座れそうなガラ空きの電車が、もう今日の時点で懐かしいです。
 そういえば、これで夏休みが終わると、電車の中に学生が戻ってきて、またどかっと人が増えるんですよね(^^;)。

 では、本題です。
 ヨーロッパ各国のサイトで既に噂&発表になっていた、Canonの新型デジタル一眼レフが、日本でも発表になりました。

 Canon EOS 5D発表のニュースリリース(Canonのサイトに飛びます)

 1999年に、APSサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフ(Nikon D1)が65万円(ギリギリ、アマチュアが購入に頑張れる程度の値段か?)で市場に出てから、まだたったの5〜6年。
 35mm版サイズの撮像素子(5DはCMOSらしい)を搭載したデジタル一眼レフが、それより安価で出てきてしまうとは・・・(メーカー小売希望はオープンプライスだが、現段階での店頭実売は、想定で40万弱と言われている)。

 これまでのデジタル一眼レフの多くは、銀塩時代のレンズ群を流用できるといっても、撮像素子サイズがフィルムのコマのサイズより小さいことから、どうしても周辺がトリミングされて、望遠側に寄ったのと同じ画像しか得られない欠点がありました。
 私のような、ハイエンドコンパクトデジカメ上がりでデジタル一眼レフに流れた組には、特に影響のない現象でしたが、銀塩35mm版フィルムカメラからデジタル一眼レフに流れてきた皆様には、「同じレンズで銀塩と同じ感覚では撮れない!」ということが不満になっていたそうです(特に、広角レンズの多くが標準画角域に転ぶのが、広角派の皆様には許せなかったそうで・・・)。

 また、画質に余裕を持たせるには、基本スペックとして、ダイオードの受光面積を大きく取れる撮像素子、つまり大型の撮像素子が有利であることもあわせて、デジタル一眼レフユーザーの間では「フルサイズ(35mm版)擁護」の論調が強いように感じます。
 そういうこともあり、今回のこのカメラは、かなり強烈なインパクトを持っているように思われます。

 しかし、撮像素子が大きくなると、どうしても生じてくるのが、テレセントリック光学性に弱くなる点です。
 デジカメのCCDやCMOSなどの撮像素子は、その機構上、撮像面に対して垂直に光を当てないと、色収差などの画質低下に繋がる現象が発生し易くなります。

 特に、光束が収束しづらい縁の方ほどその傾向は顕著であるため、デジタル一眼レフでは、特に広角レンズでの周辺画質に難がある、と言われ続けて現在に至っています。
 テレセントリック性をうまく処理していないレンズを使用して、デジタル一眼レフカメラで撮影した画像は、銀塩カメラでの撮影結果に比較して、四隅が流れたり、暗くなったりする傾向が強くなります(ちなみに、デジタル専用設計をうたっているフォーサーズでも、周辺減光は結構頻繁に起きてます。軽視できない問題かと)。
 とにかく、銀塩一眼レフカメラのレンズを流用できる、といっても、それで満足いく画質の撮影が行えるか否かは別問題になりますから、ここは十分、注意しないといけないと思います。

 まあ、色々難点はあっても、35mm版サイズの撮像素子機が、個人ユーザーの趣味レベルで購入できる範囲の価格帯で出た、ということになりますから、このEOS 5Dは、市場での破壊力が強烈な製品であることは間違いないでしょう。

 しかし・・・やはりレンズの方が、ちゃんとボディスペックについてくるのかな?
 フォーサーズサイズの撮像素子(4/3型CCD。35mm版より明らかに小さく、APSサイズからもひと回り小さい)に、テレセントリック光を当てるレンズ(オリンパスのZuiko Digitalシリーズなど)でも、あれだけデカくて重いものがゴロゴロしているってのに。
 35mm版対応となると、もっと巨大になりません?

 あと、Canonは35mm版サイズの撮像素子機を今後の主流にしていくのだとしたら、EF-Sレンズの存在意義が・・・(^^;)。
 EF-Sは、APSサイズの撮像素子に特化したレンズ群ですから、当然、フルサイズには対応できません(盛大にケラレが発生するそうです)。
 ということは、EF-Sレンズは登場からたったの2年で、早くもお蔵入り規格にされちゃうんでしょうか・・・?

 それにしても、デジカメ界ではいつの間に、銀塩35mmフィルム版サイズを「フルサイズ」と表現することが定着したのやら・・・。
 それ以上に撮像面が大きいフィルムも、ちゃんと規格化されているわけですから、個人的には「35mm版=フル」と定義する理由は、あまりないと思うんですが・・・。

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