Archive for September 2005

30 September

「手違い」から一夜明けて。RICOH GR-D実写画像再び

 あ〜、やれやれ、昨夜はせっかく書いたネタをオシャカにされた、デジカメWatchのGR-D画像の「手違い」事件ですが。
 今日見直したら、ちゃんと「適切な機体」による作例が出ていました。

 【実写速報】リコー GR DIGITAL(β機) (デジカメWatch)

 昨日公開されていた、「不適切な機体」による画像は、それはもう、悲惨なくらいにノイズが浮いて、ザリザリで見れたものではなかったり。
 レンズの装着角度が悪いのか、右半分はピントが合っているのに、左半分はピンぼけという、とても器用な画像だったりと、GR-Dに対して、多くのデジカメマニアからの「この程度で、どこが画質にこだわった機体やねん!」という、メチャクチャなブーイングを呼び込む結果になっていました。
 一部のデジカメ系情報板では、毒舌度がさらにヒートアップして、かなりスゴイ騒ぎになったりしていましたが・・・。

 で、一夜明けて掲載された、「後出しじゃんけん」こと、今日の修正バージョンの画像は・・・。

 35mm版換算で28mm相当という広角域でありながら、単焦点レンズのためか、一般的なズームレンズ搭載のコンパクトデジカメのワイド端(35mm版換算で35〜38mm相当が一般的)よりも、樽型歪曲が少なめに抑えられていますし。
 合焦面が斜めになって、右半分と左半分でピンの合い方が変わっているような感じも見受けられなくなりました(いや、普通はデフォルトで、こういう心配はないはずなんですけどね ^^;)。

 ここまで変わると、昨日のサンプル画像は、どんだけ「不適切」な機体で撮ったのか、逆に興味が湧いてきてしまいます(^^;)。
 (落としてレンズが歪んだか、浸水して回路が死にかけてたか、はたまた熱い場所に置いて回路が馬鹿になっていたか・・・)

 まあ、何にしても、まだまだβ機(発売前段階の開発途上機)の画像ですから、これからまたチューニングが変わることを考慮するとしても、「(昨日より)見違えるほど良くなった」・・・という感じがするのは、昨日のサンプルが悪すぎたがゆえの話でしょうね(^^;)。
 結果的に、最近のコンパクトデジカメの傾向を見る限りでは、とりあえず「そこそこ」の画質は確保しているかな〜、と、そんな感じでしょうか?(私的判断)

 これでGRの名に恥じない画質・・・かどうかは、銀塩のGRシリーズファンの皆様の評価を待ちたいと思います。

 あとは・・・。
 市販品の中に、個体差でやたら「不適切」な奴が混じって大騒ぎにならないように、祈りたいものです・・・。

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29 September

ちょっと待て!なんじゃそら!(デジカメRICOH GR-Digital のサンプル画像記事で)

 リコーから、銀塩(フィルム)カメラでカルト的人気を誇っていた、GRシリーズをデジタル化した、という鳴り物入りでデビューするはずだったGR-Digital について。

 本日、impressの「デジカメWatch」に、実写速報が出ていました・・・が。

 なんと、確認できた限りですが、21時頃に、全画像が削除されるという、前代未聞の「手違い」が発生しました(リンク先を、ずっと下までスクロールさせてみてください)。
 おいおい、ちょっと待て!デジカメWatch!
 さっきのネタをあげた後に、この実写速報に関する記事をあげようとしていた所だっての!!

 とりあえず、全画像が削除された理由は、「掲載に適さない機材による画像が掲載された」という事でしたが・・・。
 もっと他に理由があるんじゃないかな?

 気になる方は、まあ、デジカメ関係の情報掲示板なんかを探してみてください(すんごい事になってますから・・・)。

 まあしかし、今回のこの件は、鳴り物入りで登場するはずだった新型機に、色々な意味で不信感を持つのには、十分な出来事になりそうです。
 近日中に公開されるという、じゃんけんの後出しに等しい「適切な機材による画像」が、誰もが納得できるレベルで高画質な物でないと、誰も振り向かなくなるんじゃないかな・・・。
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28 September

E-300 で Zuiko Digital ED35-100mmを使う場合の注意点

 アホネタに続いて、本日二つ目。

 昨日、E-500の話題の中でちょっと触れた、Zuiko Digitalの新レンズと、E-300の組み合わせで、ちょっとした注意事項が発表されました。

 E-300 で ZUIKO DIGITAL ED35-100mm F2.0 をご使用になるお客様へ 重要なお知らせ(オリンパスのサイトに飛びます)

 まあ、つまり、ファームウェアを最新版にしておきなさい、という事ですね。
 ファームウェアのバージョンアップの方法は・・・各自マニュアル参照ってことで(^^;)。
 (Olympus Studioなんかがあれば、カメラコントロールモードでWebに繋いでできたはず。ちなみに、E-1準拠ね)

 ですが・・・ちょっと疑問点。

 標準ズームレンズとのセットで6〜8万円で買える機体に、30万円を越えるレンズを装着する人なんて、いるのか?
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27 September

Olympus、新型デジタル一眼レフ、E-500を正式発表

 本日は、朝一番に、内臓が想像どおりの症状を示しました(^^;)。
 やはり強烈でした、タイ料理。

 すんません、冒頭からシモな話に下りまして(←さりげに上乗せ:爆)。

 では本題です。
 先日、「リーク情報?」として触れた、オリンパスの新型デジタル一眼レフの情報に関して、正式発表が出ました。

 オリンパス E-500(オリンパスのサイトに飛びます)

 全体的な性能は・・・まあ、私の使っているE-1に、シーンモードを加えて800万画素化して、防塵防滴を取った感じです。
 (あまり変わってないやん、というツッコミもありますね(^^;)。でも、ダストリダクションを残したのはさすが!)
 その他、細かい部分を見ていくと、ファインダー倍率が下位機種(前進機?)のE-300より小さくなったことが、見易さにどれだけ影響するか、とか、色々気になる点はあります。

 しかし、この機体は、小型軽量路線(サイズ:129.5×94.5×66mm、重量(バッテリー除く):435g)においては、なかなか魅力的なモデルになるかと思われます。

 この機体、現在の最小最軽量機であるペンタックスの*ist DL(サイズ:125×92.5×67mm、重量(バッテリー除く):470g)と比較して、大きさはチョイでか程度、重量は一気に30g以上の軽量化を果しています(本体重量のみの比較)。
 E-1やE-300は、いまいち「ゴツくてデカくて重い」ために、視覚的にも首や肩への荷重的にも、(特にE-1は)「カメラでございます」という印象(悪い意味での存在感 ^^;)が、ありましたが、これくらいのサイズ&重量だと、女性にも安心して勧められます。

 そして既に、オリンパスのサイトではサンプル画像も公開されましたが・・・。
 Eシリーズ伝統装備である、コダックのFFT-CCDが得意な、青い風景が半分なのは、ちょっとあざといですが(笑)、ISO 100相当の感度においては、なかなか良さげな画質ですね。
 (ちなみに付け加えますと・・・デジタル一眼レフで、ISO感度を100に設定できるのは、E-Systemの特徴でもある。他社製品は、一部を除いて最低感度がISO 200で、それ以下には設定できない)
 あと、なにげに来年発売予定のフィッシュアイも使われてましたね>サンプル画像ページ。

 なお、E-500の発売日は11/11日で、市販価格はレンズキット(Zuiko Digital 14-45mm付属)で10万円前後が想定されるそうです。

 それと、Zuiko Digitalのラインナップが、メーカー内で


 低価格(14-45mmなど):STANDARD
 高品質(14-54mmなど):HIGH GRADE
 銀環(300mmや7-14mmなど):SUPER HIGH GRADE


 の3ランクに分類されていたなんて、知らんかった(^^;)。
 でも・・・銀環の「SUPER HIGH GRADE」って、そのまんまやし・・・。
 (ユーザー通称の「銀環(ぎんかん)」の方が、いい感じのネーミングのような・・・)

 ちなみに、レンズ系で今日出た情報で言えば、

 「Zuiko Digital ED 35-100mm F2.0」 10月発売、価格は372,750円
 「Zuiko Digital ED 90-250mm F2.8」 12月発売、価格は840,000円

 ・・・今日は早く寝るか(って、誰が買う(買える)んだ!その価格のレンズを ^^;)。
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Nikon、ベストセラーデジタル一眼レフ、D70の不具合を公表・・・。

 ユーザーでもないのに、外野がガチャガチャとクツワムシのように騒ぐのもどうかと思い、一晩、暖めましたが・・・。

 Nikonから2004年3月に発売された、デジタル一眼レフのベストセラーモデルであるD70について。
 以前からユーザー間で、「突然死」あるいは「BGLoD」と称され、日本だけでなく、海外からもかなりの件数が報告されていた、「機体が突然起動しなくなる症状」が、昨日段階でメーカーから正式に「不具合」であると報告されました。

 ニコンデジタル一眼レフカメラ D70 ご愛用のお客様へ(ニコンイメージングに飛びます)

 今回の発表、ユーザーがこの問題をWeb上で取り上げ始めてから、もうずいぶん経っていますから、遅きに失した感は否めない所ではあります。
 しかし、まあとりあえず、これで一応、各所を賑わしてきたこの問題には終止符が打たれる、という形になるでしょうか。

 ですが、今回の発表というのが、なんだか奇妙な内容でして・・・。

 1.「症状が出た機体については」保証期間外でも無償修理で対応する。
  ※待て待て、補償期間外でも無償はいいとして、症状が出ていない機体は、爆弾抱えたまま使えと?

 2.10月初旬には専用の問合わせ窓口 (フリーダイヤル) の開設を準備中
  ※では、これから約一週間、ユーザーは色々聞きたければ、自腹切れと?無料対応して欲しければ、悶々としていろと?

 という点が、なんだかすっきりせず、変な感じに受け取ってしまいます。
 また、あくまでも「稀な症状だ」というのがメーカーの公式見解なら、現段階の不確定情報であっても、リスクの高い機体の絞込み(シリアルNo.準拠で)くらいは同時に公表しないと、製品の品質管理上、問題ありすぎだ、と判断されても文句が言えないと思います。
 とにかく、ずっと以前から、ユーザー間では色々騒動が起きていましたし、実際に同様の症状で修理に出した人も多かった(修理後、再発したとの報告もある?)ようですから、その記録を照査すれば、「どの辺のシリアルナンバーがあやしいか」くらい、割り出せると思うんですけど・・・(ま、全体に及んでいたら、リコールになっちゃいますが・・・)。

 んで、外野がこの件をどうこう言うのはお門違いだと思いますが、過去にNikonメインユーザだった経歴からも、個人的に「何で?」と疑問に思うことですが・・・。
 Nikonユーザーの一部には、今回のこれを「良心的対応」と評価する風が見られるということが、ちょっと疑問なわけでして・・・。

 まあ、確かにD70は既に製造ラインも終了しているそうですし、後継機が市場に出ているような機体ですから、この時期において、不具合のフォローをしたことは、ある程度の評価はできるでしょう。

 しかし、通常のサポートが継続されている期間中の機体であることを考えたら・・・。
 今回のことって、企業としてPL法における瑕疵責任(製造者の瑕疵にあっては、保障期間内外問わずに製造者が責任を負う、というアレ)を果しただけで、特段「良心的対応」ではないと思うのですが、いかがでしょう?
 逆に、今、手元にその機体を持っているユーザーの皆様は、いつ起爆するか判らない爆弾を持たされたのに、「爆発したら、後処理は無料でやるよ」と突っぱねられているような気がしますが?
 (ユーザー側の被害を未然に防ぐ、という姿勢が見えませんからね。今回の場合)

 私が使用機体のE-1で、メーカーのOlympusに同じことをされたら、怒り狂って、不具合がなくてもすぐにサポートセンターに駆け込みますけどね・・・(もちろん、「今すぐ無償で修理しろ!」ということで)。

 ちなみに、高品位モデルのうち、「速写命」なシリーズであるD2Hにも、同日に不具合報告がありましたが、基本姿勢は同じでしたね。
 これでも「Nikonの良心」の一言で「善行」とされるって、これは一体、何なんでしょ?

22:40:00 | yo-ta | | TrackBacks