Complete text -- "コクワガタ(♀)を奥多摩で確認、って、そこまで行かんでも・・・。"

10 August

コクワガタ(♀)を奥多摩で確認、って、そこまで行かんでも・・・。

 一昨日、昨日と連日更新を再開したら、一日のアクセス数が、一気に先週の倍に膨れ上がりました。

 うをっ!どーなってンの?ウチってそんなにたくさんの人に見られてるの?
 (ただ今、順調に「表」の倍のペースでカウントが加算されてますが ^^;;;;;;)
 馬鹿ばっかりやってる場合じゃない・・・のか?(でも、このサイトからそれを取ったら、何も残らんと言われそうだけど ^^;)

 では本題です。
 またまたムシネタ(虫嫌いな皆様、すみません)ですが、先日の奥多摩訪問で、湖岸の遊歩道のうち、林道同然の道幅を持つ区間の縁石上に、コクワガタのメスがいました。

コクワガタの♀。結構、どこにでもいる(^^;)。
 コクワガタ(♀)

 クワガタムシのメスは基本的に全種ともにこの姿で、体がデカイか小さいかの差しかなく、慣れないと見分けが難しい種も多いです(ヒラタ、コクワ、スジクワの三種のメスは、特に見分けがつきにくいことで有名)。
 まあ、ミヤマクワガタとアカアシクワガタの「山林生コンビ」は腹面と、足の太腿にあたる部分の色が他種と異なるので、裏返せばすぐわかりますが(ミヤマ:黄色、アカアシ:赤)。
 ちなみに、私は最初、コイツはアカアシのメスだと思って撮影したあと、ひっくり返してみましたが・・・黒かった(コクワかよ!)。
 なお、コクワガタはウチの自宅アパートの灯火にも飛んでくることがあるという、とっても「どこにでもいる」奴なので、全然珍しくもありません(^^;)。わざわざ奥多摩まで行かなくても見つけられます(爆)。

 とまあ、それはさておき、奥多摩は針葉樹(スギ・ヒノキ)の植林が進んだ地域であり、いわゆる里山二次林的な樹木(クヌギ、コナラ、クリなど)は、かなり限定された場所でしか姿を見かけない地域です。
 もともと、多くの人が思うよりも山の斜面が急峻なため、里山二次林として使用するのに向いた、開けた明るい土地が少ないということもありますが、おかげで、山寄りの地域でありながら、カブトムシの姿は思ったほど見かけないという、ちょっと珍しい地域になっています(少し東の、青梅、あきる野、八王子には、沢山いるのですが・・・)。

 しかし、意外にたくましいのが、彼らクワガタの仲間達です。
 先に書いたような状況の奥多摩でも、かなりの場所で姿を見かけます(多くは車に轢かれた死骸ですが ^^;)。

 これは私が昆虫少年やっていた頃の感覚を含めてですが、クワガタの仲間はカブトムシよりも食性の幅が広く、結構たくさんの樹木の樹液に集まっているように感じます。

 例えば、クリの木ではあまりカブトムシを見かけませんが、クワガタは団子に群がっていることがよくあります。
 奥多摩では、標高の高い場所(1,000m超)にあるミズナラに、ミヤマクワガタが大集合している所を見た、という話を聞いたこともありますし・・・。
 中には、カエデ類の樹液にいたとか、カシ類(シラカシなど)の樹液にも来ているという話も聞いたことがあります。
 いやあ、さすがに、そんな木で虫探ししたことはなかったなあ(^^;)。でも、カエデ類の樹液は、メープルシロップだっけ・・・(居てもおかしくはない・・・のかな?)。

 対するカブトムシは、(採取の場合)クヌギ、コナラは基本として、ミズナラ、ヤナギあたりまでがねらい目とよく聞きます。しかし、その他の樹木では、ほとんど採取の話を聞きません。

 ちなみに、カブトムシはサイカチの木に集まるという話が有名ですが、私はそんな所は一度も見たことがありません。
 ただし、ちゃんとサイカチの樹液に来ている地域もあるようなので、周辺に里山二次林的な樹木(クヌギ・コナラ)がない場合、そういう木に集まることもあるのでしょう。
 また、サイカチの木は、枝から芸術的な密度で刺が突き出しているので、そんなに密稙されずに一本立として植えられている場合がほとんどです。
 手近にクヌギ・コナラ林がない場合、「その一本にしか行き場がない」ため、見かけ上、わらわら群がって見えているだけかもしれません。

 もっとも、カブトムシは「カブトムシ」という一種の昆虫だけの話であり、クワガタはコクワガタみたいな「どこでも」な奴から、赤い背中のノコギリクワガタ、黄色い背中のミヤマクワガタ、そして多くの人が出会いを求めるオオクワガタまで、様々な種類がいる中での話です。
 そこを考えると、カブトムシも十分、食性の幅が広いと言えるのかもしれません。

22:04:00 | yo-ta | | TrackBacks
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