Complete text -- "思わぬ所で舞台鑑賞"

12 May

思わぬ所で舞台鑑賞

 連休明け進行の余波が止まりません(泣)。
 どーやら、この週末は年度明け以来の休日出勤かぁ〜?

 っていうか、同フロア他部署のバイトや派遣の手を貸してくれ、というと、一様に「忙しいからダメ!」という割には・・・。
 ここんとこ、フロアの電気消して帰ってるのも、朝一番に電気つけてるのもウチらの部署(の、主に私)なんだけど?
 (さっさと帰って、平気で遅刻。これでどこがウチより忙しいと言えるのか教えてくれ)

 では本題です。
 連休前の話ですが、社長秘書のお姉様(重要)からお誘いを受けて、舞台を見に行く機会がありました。

 ・・・と言うと聞こえはいいですが、実際にはどこかで私が学生時代に舞台演劇をかじっていた事を聞きつけて、「来るよね?」という半ば強要するような勢いでチケットを突き出されたというのが正解です。
 普通なら女性からのお誘いなら喜ぶべき事かもしれませんが、ウチの会社の社長秘書からのお誘いの場合、BGMに「ジョーズ」とか「ダース・ヴェイダーのテーマ」とか、その辺の音楽をかけると似合いそうな気分になってきます。
 下手に断ると、社長に「あの人、付き合い悪くって〜」みたいな話が筒抜けになってしまいますので・・・。
 (一応フォローしておくと、この社長秘書の方が陰湿なわけでなく、何事にも物怖じせず、開けっ広げでおおらかな性格ゆえ、軽い気持ちでポン、と話のネタにされてしまうだけである。される方はたまらんのだが ^^;)。

 まあ、劇を鑑賞後は、社長出資で「豪華なメシ」が出るということだったので、それだけを楽しみに、BGMに「ドナドナ」を思い浮かべながら、その他数人の「犠牲者」と肩を並べて会場入りしました(ちなみに、社長は同行せず。ちょっと助かった・・・ ^^;)。

 で、肝腎の劇の方ですが・・・。
 とりあえず、劇団名と演目はあえて書きません。まあ、なんていうか、どうでもいいやという、そんな投げ遣りな気分になったので・・・。

 とにかく、幕が開いて5分以内、まだ物語世界の説明も少なく、個々の登場人物のパーソナリティーもはっきりしない段階で、何かの演出意図があるわけでもなく、単に立ち位置が悪いだけの感じで、複数の役者が観客席に尻を向けたという時点で私はダメでしたね(何でか、無駄にしゃがみ込んだり中腰になったりするのが多いシーンだったし)。
 しかも、観客に尻を向けたまま長々とセリフを喋るものだから、役者の声が舞台に吸われて聞こえやしないというオマケ付。
 どういう演出意図だったのかわかりませんが、私が少し齧った間の体験だけでも、「客席には極力背を向ない」というのは、舞台の基本だった気がしますが?
 とにかく、最初の数分間だけで、観客が舞台に加わるのを拒絶しているような、そんな嫌な気分にさせられました。

 もちろん、最初からそれでは、その後の展開に感情移入できるはずもなく、その後も舞台のフロントラインで平気で背中を見せてセリフを入れる役者たちの演技を、しら〜っとした気分で2時間以上(長っ!)眺める事になりました。本当に、遠い世界のどうでもいい話を延々、見せ付けられているような気分でしたね。
 ちなみに、この時間の長さにしても、役者さんがイチイチ前の人のセリフが終わるのを待ってから自分のセリフを入れているために、全体的に変に間延びした結果という気がしましたし・・・(演じ込みが不足してたのか?)。

 とにかく、全体的に何かが薄ら寒い、良く言えば、日常が日常でなく事件が事件にならない、不思議〜な世界(普通に「ダラダラ流れたグダグダな舞台」とはあえて言うまい)の雰囲気を感じさせていただきました。
 もちろん、その辺の感想は、全てアンケートに記入してから退場。本当に、なんだかすっごく疲れた、というのが観劇後の正直な感想でした。

 その後は、秘書さんと犠牲者一同が合流して、劇場近所で「しゃぶしゃぶ」を頂きました(皆、社長の出資だと遠慮がなくなる ^^;)が、ここで犠牲者一同、劇の話をしても、「わからねえ」「長い」というネガティブ意見が続々噴出。
 ある人は舞台から3列目くらいの席にいたのに、見事に夢の世界で遊んでいた(つまり寝ていた)ことも判明。
 今思えば、そんなに近い席の観客すら舞台に引きつけられなかったのは、かなり痛かったのでは?

 んで、本日の定時終了後、フロアに秘書さんが表れ、社長から先日の感想を聞かれたので、「みんな良くわからないと言ってました」と答えておいた、という報告がありました。

 おいおい、そんなネガティブな報告、上げないでくれよ・・・と思いましたが、意外な事に、社長は大きく頷いて、「そうだろ?そうだろ?」と妙に嬉しそうに納得しておられたとのこと。
 聞けば、最初に社長が見た時も、なんだかよく分からない劇だ、という感想を持ったそうで、その旨を劇団の知り合いに伝えたらしいのですが、その時、「この話は、若い人なら絶対に分かる」と答えられたのが妙にムカついたので、「本当に若い連中に分かるかどうか試してやる!」という事で会社の若手を動員した、というのが今回の顛末だったそうで・・・。

 ・・・社長、変な所で「負けず嫌い」を出さないで下さい(^^;)。おかげでウチらに2時間の苦痛が・・・。
 まあ、その後のメシが良かったから、いいですけどね(ご馳走様でした、あざーっす!)。

 でもその後、社長は劇団の知り合いの方に、嬉々とした顔で「ほれ見たことか〜!」と勝利宣言の電話を入れてるんだろうな、と思うと・・・(^^;)(^^;)(^^;)。
 (そんなわけで、あの劇団の舞台には、しばらくの間、行くと危険かもしれないと思う今日この頃・・・)
23:55:00 | yo-ta | | TrackBacks
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