Complete text -- "海外から入電。ソニーが新型デジタル一眼レフを発表。"

08 January

海外から入電。ソニーが新型デジタル一眼レフを発表。

 月曜日から本格的に町が動き始めた東京ですが、それに加えて、学生達の冬休みもどうやら終わったようで、今日の電車の混雑は、極めて「日常」なレベルでした。

 ・・・ということは、私はこれから、毎年恒例の「年度末多忙期」の中にぶち込まれることになります・・・。

 ふ・・・春が来るまで、体が無事でいられるかどうか・・・(やれやれだぜ)。

 では本題です。
 最近、何でか新製品の発表が海外で先行する傾向が強いデジカメ界ですが、今回も海外先行で情報が出ました。
 ソニーの、エントリークラスのデジタル一眼レフ、α100の後継機、α200の発表です。

 米Sony、α100後継デジタル一眼レフ「α200」 (デジカメWatch)

 米国で開かれている何かのイベントで正式発表されたようで、国内ではまだ未発表のようです。
 詳細なスペックは解読中ですが、α100からは画素数は横ばいながら、高感度撮影特性が向上した・・・という感じの機体なのでしょうか?
 ただし、現段階で見えている限りでは、全体的にマイナーチェンジという感が否めない気がします。

 あ、完全に余談ですが、発売直後以来、無視属性扱い()として「ソニー初号機」としか表記しなかったα100ですが、今回から解禁です。
 何でかというと、私の保有機であるオリンパスE-3と同じ、フォーサーズ陣営に属するPanasonicは、DMC-L10で、もっと露骨に「Mac非対応」状態(Raw現像ソフト以外、サポートされてないんでは?)なので、これが日本の家電メーカーのソフト開発力の限界と考えることにしたためです(まぁ、つまり、諦めたという感じ ^^;)。

 話を戻しましてα200・・・というか、ソニーのデジタル一眼レフですが・・・。

 α200の、現段階で判明しているスペックや、昨秋発売のα700のスペックから判断すると、何となく、現在の技術的なトレンドから一歩後方に位置しているというか・・・。
 ミノルタ時代まで遡り、銀塩αシリーズから続く伝統を受け継ぐ、という基本コンセプトは良いと思いますが、逆にそれに縛られてしまい、オーソドックスに過ぎる(言葉を悪くすれば、2年前から、他社ほど目立った進歩がない)製品だらけのような気がして、多くのデジカメ系掲示板で言われているように、何かすごく「じれったい」気がしますね。

 αシリーズユーザーの皆様は、確かにソニー初号機であるα100の発表で、今後もαシリーズが存続することが確約され、その事に喝采を送ったのは間違いないでしょう。
 しかし、それだけで全て満足した、というユーザーは、どこにもいなかったはずです。

 αシステムユーザーも、α100から2年経った今では、他社機がぐいぐい独自に進化している背景を受け、αマウントを土台に、ソニーの技術力を結集した、新しいコンセプトのデジタル一眼レフが世に出ることを熱望しているのではないでしょうか?
 しかし、現状ではソニーから、その期待にこたえるレベルの機体は出てきておらず、それがαユーザー間でも忸怩たる思いになっているように感じられます。

 そして今、α100登場当初の、「レンズ資産が1,600万本あるしぃ〜」とか、そんな背景を根拠(?)に、「一眼レフの世界シェアで10〜20%を目指し、この分野でリーディングカンパニーになる!」と高らかに宣言したインタビュー記事を読み返すと・・・正直、寒いです・・・。
 大体、レンズ資産を背景にした(殿様)商売は、市場をほぼ席巻している2強こと、ニコンとキヤノンでもなければ不可能ですし、「この分野をリードする」という宣言にしても、いまやこの分野で「先端的」(とまで行かなくても、何か変わったことをやらかすメーカー)といえば、オリンパスと松下電器の「フォーサーズ陣営」がイメージされるようになってしまいましたからね(お株を完全に奪われてるなぁ)。

 とにかく、ソニーはデジタル一眼レフではやや後発だったコニカミノルタの事業継承だったのですから、「継承」は最低限に抑えて、お得意の「先端性」で勝負すべきだったと思うんですよね、私は。
 前々からネタにしていますが、「αマウントの引き継ぎ」を前面に出しすぎたことが、ある意味で失敗だったと思われてなりません。

 まあ、まだエントリー機のリプレースの発表ですから、登場間近と噂されるフラグシップ機の(仮称)α900がどんな形で出てくるかによって、評価は180度転換する可能性もありますが・・・。
 (オリンパスがE-410&510の発表で、過去の評価をひっくり返したくらいの変化を期待したいものだ)


 付属ソフトおよびキャンペーン価格購入対象ソフトが、Windows版のみだったことに由来。Macユーザーを無視するなら、こっちも無視してやれ、というノリだった。

 しかし、松下電器も、同じような対応をするとはね・・・。
 マイノリティはバッサリ切り捨てるのか・・・日本の家電メーカーは。


22:55:00 | yo-ta | | TrackBacks
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