Complete text -- "読みたかった本、やっと見つけた・・・"

07 March

読みたかった本、やっと見つけた・・・

 しばらく探し回っていた本です。

 「死のクレバス −アンデス氷壁の遭難−」 J.シンプソン 岩波現代文庫

 これは先日見た映画、「運命を分けたザイル」(リンク先、要フラッシュON)の原作本で、事故の当事者であるジョー・シンプソンが、事故当時を回顧して記したものです。
 映画を見て以来、読みたいと思っていたのですが、多忙期ゆえに、なかなかゆっくり本屋を回ることができず、かといって、近所の個人経営くらいの小規模な書店では、「岩波現代文庫」を扱っている場所がなく、会社近所の大型書店の支店には、岩波現代文庫はあっても、この作品はない、という、なかなかの八方塞状態でした。

 んで、本日、仕事の用事で新宿を経由して外出したので、その帰りに新宿南口(高島屋方面)の紀伊国屋書店に行ってきました。
 ここになければ、もう取り寄せだな、と思って文庫本コーナー(というかフロア)に行くと、『映画「運命を分けたザイル」の原作本』というキャプション付きで、平積みになっていました。
 で、残冊数は、2冊・・・って、あぶなっ(^^;)。

 通算でそこまで売れたのか、この週末〜月曜だけで売れたのかはわかりませんが、そこそこ売れてるみたいですね。
 この紀伊国屋書店は、テアトロタイムズスクエアのすぐ隣(連絡橋で渡ってこれる)ですから、そのまま原作本を買いに来る方もいらっしゃるのかもしれません。

 なお、現在はまだ読みはじめで、ジョーとサイモンが高度順化行を終わらせ、ベースキャンプからシウラ・グランデに取り付いたばかりの段階です。
 と、いうことは、これからどんどん、色んな事が起きるので、楽しみ(?)です。

 そういえば、映画「運命を分けたザイル」も、そろそろ全国で上映されているようですね。
 個人的には、ドキュメントが好きな方にはオススメの作品です。ただし・・・ドラマやスペクタクルを求める皆様には微妙かな・・・(娯楽作である「くりふ・・・」とか、「ばーてぃかる・・・」みたいなテイストを期待すると、コケます)。

 まあ、少なくとも、私の中では「登山」および「登山家の心理」を真正面から描いた映画としては、見た限りで最高の作品だと思います。
 特に、クレバスの中のシーンは、高感度フィルム撮影のためにノイズがうるさいとは言え、神秘的という言葉さえ霞む、すごい映像です(セットやCG合成映像ではなく、本物のクレバスの中。どうやって撮ったのか、まったく想像できない)。
 これを見るだけでも、多少は「¥」を取り戻せるかと(笑)。

 あと、最近の登山の世相を反映してか、観客はどの地域でもオジサン、オバサンが多いようですが(笑)、この作品は、若い世代が見たほうがいいと思いますよ?

23:22:00 | yo-ta | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック